ペーサーについて行くことは簡単じゃない。
そのことをまず伝えたい。
ここでいう「ペーサー」とは市民マラソン大会で目標タイムをガイドしてくれるランナーのことだ。
「ペースメーカー」や「ペースランナー」と呼ばれることもある。
たとえばフルマラソンで4時間を切っていわゆる「サブ4」を達成したいと思ったら、サブ4ペースで走ってくれるペーサーにスタートからゴールまでついて行けばいいというわけだ。
ペーサーになるランナーを見たときに、まず気になるのは頭に風船が付いていることだろう。
ペーサーの多くは頭に風船を付けて走っていることはよく知られている。
これしか方法がないものなのか。
目印なんだからしょうがないか。ペーサーが一般のランナーに埋もれてしまっては困る。
だからと言って「頭に風船」とはなにごとだ、と思わなくもないが「安全かつ目立つもの」ということで風船にたどり着いたのだろう。
まさか頭に鏡餅を乗せて走るわけにもいくまい。
頭に風船を付けてまで、オレみたいなポンコツランナーを先導してくれるペーサーを尊敬したい。
なんてありがたい話なんだ。
だが、繰り返すがペーサーについて行くことはそう簡単なことじゃない。
先日オレはペーサー初体験をした。もちろん「追いかける側」の初体験だ。
その模様をお伝えしたい。最後にメリット・デメリットをまとめたいと思う。
「第5回作.AC真駒内マラソン」というレースを走ったんだ。
関連記事「最高かよ!作.AC真駒内マラソンを走ってみた【自己ベスト更新】」
この大会の特徴の一つに「細かいペース設定のペーサーがいる」というのがある。
こんな感じで。
読めば、その理由は一発でわかる。
「ペーサーはおまえらの最適ペースなんて知ったこっちゃないんだよ。」
いや、そんな乱暴なことは書いてないよ(笑)オレの解釈だ。
こういうことだ。
ペーサーが一番に考えることは、その目標タイムを絶対にオーバーしないということだ。
そのために前半ハイペースになることが多い、という。
途中でなにかあっても「絶対にオーバーしない」ために。多少「貯金」するということだね。
なにも考えずにそれについていくと、途中で脚がもたなくなる危険が高まるということだ。
最初はペースをおさえてはいって、ハーフから30キロ地点くらいで目標タイムのペーサーに追いつくのが理想のペース配分とされている。
実際どうだったのか?
まったくもって、その通りだったんだ。
いきなりのハイペースだ。自分のGPSウォッチで確認したところ「5分05秒/kmペース」が基本になっているようだ。「5分15秒/kmペース」でもどうかな、と思っていたのに。
下りがあったりするとキロ4分台に突入することもある。
スタート前に、親切にもその説明はあったんだ。「上りは多少ペース落として下りで取返します」的な。
それにしても全体的に速い。
オレはずっと悩みながらペーサーについて行くことになる。
「このままついて行っていいのか、おい」って。「いくらなんでもキロ4分台はまずいんじゃないか」って。
10キロ20キロと距離が進むにつれて、同じペーサーグループのランナーが徐々に脱落していくんだ。
サバイバルチックでこれはこれで楽しい経験だった(笑)
最初は50人くらいいたのかな。どうだったかな。
30キロ地点になると半分以上、いやもっとか、かなり多くのランナーが脱落して小さなグループになって。
そうなると気になるのは、最後、頭に風船を付けたペーサーだけが残るんじゃないかって不安だ。
いや、別にオレが不安に思うこともないのだが(笑)
どうなったのかな。
っていうのも、オレも30キロ地点で脱落したんだ(笑)
無理すればまだ行けたけど、無理してどーすんだ、っていう。
あと、なんとなくトイレに行きたいな、とも思っていたんだ。「小」の方ね。
ってことでトイレに入って完全に脱落だ。
ここでオレのペーサーマラソンは終わった。
・(たぶん)同レベルのランナーが周りにいることでライバル心に火が付く。
・上り下りではっきりとペースを変える走りを体感できた。
・最後までついて行くとすればトイレに行けない(勝手に行けよ)
・途中で脱落した場合、その後ペースをどうしていいかわからなくなる(笑)
・途中で脱落した場合、急にひとりぼっちになる(笑)
それでも最終的に自己ベストを更新することができたんだから「メリット」があったととらえている。
ペースを考えないで人について行くってのは、こんなにも楽なものなんだね。
それを知ることができた。それが一番のメリットだろう。
ペーサーを利用させてもらうのはアリだと思った。
ちなみにスタートしてからしばらくの間、間違えて一つペースの遅いグループについて走っていたことは内緒だよ。いや、ごちゃごちゃしてたもんだから間違えてた(笑)
関連記事「自己ベストを狙え「第5回 作.AC真駒内マラソン」にエントリー」
関連記事「【実録潜入調査】グループランニングはマラソン練習に効果的か」
そのことをまず伝えたい。
ここでいう「ペーサー」とは市民マラソン大会で目標タイムをガイドしてくれるランナーのことだ。
「ペースメーカー」や「ペースランナー」と呼ばれることもある。
たとえばフルマラソンで4時間を切っていわゆる「サブ4」を達成したいと思ったら、サブ4ペースで走ってくれるペーサーにスタートからゴールまでついて行けばいいというわけだ。
ペーサーになるランナーを見たときに、まず気になるのは頭に風船が付いていることだろう。
ペーサーの多くは頭に風船を付けて走っていることはよく知られている。
これしか方法がないものなのか。
目印なんだからしょうがないか。ペーサーが一般のランナーに埋もれてしまっては困る。
だからと言って「頭に風船」とはなにごとだ、と思わなくもないが「安全かつ目立つもの」ということで風船にたどり着いたのだろう。
まさか頭に鏡餅を乗せて走るわけにもいくまい。
頭に風船を付けてまで、オレみたいなポンコツランナーを先導してくれるペーサーを尊敬したい。
なんてありがたい話なんだ。
だが、繰り返すがペーサーについて行くことはそう簡単なことじゃない。
先日オレはペーサー初体験をした。もちろん「追いかける側」の初体験だ。
その模様をお伝えしたい。最後にメリット・デメリットをまとめたいと思う。
「第5回作.AC真駒内マラソン」というレースを走ったんだ。
関連記事「最高かよ!作.AC真駒内マラソンを走ってみた【自己ベスト更新】」
この大会の特徴の一つに「細かいペース設定のペーサーがいる」というのがある。
こんな感じで。
①4分15秒/kmペース(3時間切り)
②4分30秒/kmペース(3時間10分切り)
③5分00秒/kmペース(3時間30分前後)
④5分15秒/kmペース(3時間40分前後)
⑤5分30秒/kmペース(3時間50分前後)
⑥5分45秒/kmペース(4時間前後)
⑦6分00秒/kmペース(4時間15分切り)
⑧6分15秒/kmペース(4時間25分切り)
⑨6分30秒/kmペース(4時間40分切り)
⑩7分00秒/kmペース(5時間切り)
⑪7分30秒/kmペース(5時間20分前後)
オレは「④5分15秒/kmペース(3時間40分前後)」のペーサーについて行くことにしたんだ。
「5分15秒/kmペース」でフルマラソンを走ることは、今のオレの実力からいって簡単なことではない。だからこそペーサーの力を借りようと思ったのだが、しかし迷いはあった。
「ペーサーを追いかけてはいけない」と本に書いてあったからだ。
オレのマラソンバイブル「型破りマラソン攻略法」だ。
こんなふうにはっきりと書いてある。
オレは「④5分15秒/kmペース(3時間40分前後)」のペーサーについて行くことにしたんだ。
「5分15秒/kmペース」でフルマラソンを走ることは、今のオレの実力からいって簡単なことではない。だからこそペーサーの力を借りようと思ったのだが、しかし迷いはあった。
「ペーサーを追いかけてはいけない」と本に書いてあったからだ。
オレのマラソンバイブル「型破りマラソン攻略法」だ。
こんなふうにはっきりと書いてある。
読めば、その理由は一発でわかる。
「ペーサーはおまえらの最適ペースなんて知ったこっちゃないんだよ。」
いや、そんな乱暴なことは書いてないよ(笑)オレの解釈だ。
こういうことだ。
ペーサーが一番に考えることは、その目標タイムを絶対にオーバーしないということだ。
そのために前半ハイペースになることが多い、という。
途中でなにかあっても「絶対にオーバーしない」ために。多少「貯金」するということだね。
なにも考えずにそれについていくと、途中で脚がもたなくなる危険が高まるということだ。
最初はペースをおさえてはいって、ハーフから30キロ地点くらいで目標タイムのペーサーに追いつくのが理想のペース配分とされている。
実際どうだったのか?
まったくもって、その通りだったんだ。
いきなりのハイペースだ。自分のGPSウォッチで確認したところ「5分05秒/kmペース」が基本になっているようだ。「5分15秒/kmペース」でもどうかな、と思っていたのに。
下りがあったりするとキロ4分台に突入することもある。
スタート前に、親切にもその説明はあったんだ。「上りは多少ペース落として下りで取返します」的な。
それにしても全体的に速い。
オレはずっと悩みながらペーサーについて行くことになる。
「このままついて行っていいのか、おい」って。「いくらなんでもキロ4分台はまずいんじゃないか」って。
10キロ20キロと距離が進むにつれて、同じペーサーグループのランナーが徐々に脱落していくんだ。
サバイバルチックでこれはこれで楽しい経験だった(笑)
最初は50人くらいいたのかな。どうだったかな。
30キロ地点になると半分以上、いやもっとか、かなり多くのランナーが脱落して小さなグループになって。
そうなると気になるのは、最後、頭に風船を付けたペーサーだけが残るんじゃないかって不安だ。
いや、別にオレが不安に思うこともないのだが(笑)
どうなったのかな。
っていうのも、オレも30キロ地点で脱落したんだ(笑)
無理すればまだ行けたけど、無理してどーすんだ、っていう。
あと、なんとなくトイレに行きたいな、とも思っていたんだ。「小」の方ね。
ってことでトイレに入って完全に脱落だ。
ここでオレのペーサーマラソンは終わった。
ペーサーについて行くメリット・デメリット
メリット
・ペースを考えないで走るのは、思ったよりも楽ちん。走りだけに集中できる。・(たぶん)同レベルのランナーが周りにいることでライバル心に火が付く。
・上り下りではっきりとペースを変える走りを体感できた。
デメリット
・設定ペースよりも速いことが多い。特に前半。・最後までついて行くとすればトイレに行けない(勝手に行けよ)
・途中で脱落した場合、その後ペースをどうしていいかわからなくなる(笑)
・途中で脱落した場合、急にひとりぼっちになる(笑)
まとめ
今回は途中でペーサーから脱落してしまったが、いや、あえて離脱したといっておこう(笑)それでも最終的に自己ベストを更新することができたんだから「メリット」があったととらえている。
ペースを考えないで人について行くってのは、こんなにも楽なものなんだね。
それを知ることができた。それが一番のメリットだろう。
ペーサーを利用させてもらうのはアリだと思った。
ちなみにスタートしてからしばらくの間、間違えて一つペースの遅いグループについて走っていたことは内緒だよ。いや、ごちゃごちゃしてたもんだから間違えてた(笑)
関連記事「自己ベストを狙え「第5回 作.AC真駒内マラソン」にエントリー」
関連記事「【実録潜入調査】グループランニングはマラソン練習に効果的か」
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コメント
コメント一覧 (9)
私は28km地点で脱落しましたが、そのあたりはシブケンさんの横で走ってました(笑)
その後、37km地点で5分30秒のペーサーさんグループに追い越され、サブ4を目指していた私は超絶焦りました(笑)そのとき、このグループに最初からいたら結果は違っていたのかと後ろ向きに考えてしまいました。
良くも悪くもペーサーには感謝だと思います!
横にいたの!
ホントに速くて「このままついて行っていいのか?」って、ずーっと考えながら走ってました。ずーっと(笑)
結果サブ4達成してよかったじゃないですか!終わりよければすべてよし、です。
Tさん
いや、逆にすごくないです?13年ぶりに自己ベスト。
私だったら3年更新できなかったら、もう諦めてますね(笑)
ランナーズブルーときましたか。のんびり行きましょう!
私はいまのところレースエントリーがなくなったので、超のんびりモードです。
13年ぶりに更新した友人は、走るの辞めないで良かったと言っていました。
大会に出て入賞も嬉しいですが、それよりもPBの方が価値があるように思います。
入賞なんて別世界すぎて(笑)考えたこともないなぁ。
北海道マラソンとか規模の大きい大会だと3000位オーバーとかですもん。
それ順位って言えるの?レベル。
もう順位いらないです「遅い人たち」で一括りにしてください、みたいな(笑)
こんにちは、五十嵐(46歳男@福岡)と申します。初めての投稿です。よろしくお願いします。
今年2月に初マラソン(北九州マラソン)を4時間22分で走ってから、40歳代でサブ4を本気で目指そうということでこのブログにたどり着きました。
これまでのブログを参考にいろいろと練習を重ね、一昨日の福岡マラソンでは3時間50分04秒(グロス)を出すことができました。ただ初回同様、35キロから足が止まってしまい今後の練習課題となりました。
このブログからはどれだけ勇気づけられたか分かりません。本当にありがとうございました。またこれからも読ませて頂きますので、今後ともよろしくお願いします。
うおーやりましたね!
それにしても4時間22分から3時間50分とは・・すごい。
35キロ以降、苦しいながらもサブ4目指して進み続けた姿が目に浮かぶようです。
っていうか、2回目の挑戦でサブ4達成ってことですよね?
オレ何回目の挑戦で達成したんだったかな・・けっこうかかったよな・・
私からアドバイスできることは、もう何もありません(笑)
今後もお互いにがんばりましょう!
早速のメッセージありがとうございます。確かに38km以降は地獄でした。本当に地獄でした。4時間の壁がすぐ後ろに迫ってきているような恐怖感がありました。必死でその壁から逃げました。その時は名言集の「走った距離は裏切らない(野口みずきさん)」と「あなたは過去の自分がたすきをつないだアンカーである(岩本能史さん)」を唱えていました。言葉の力って大きいですね。この2つは特に大好きです。
次は2019年2月の北九州マラソンです。今までの38kmからの自分に打ち勝って、自己ベスト更新したいです。これからもよろしくお願いします。
「あなたは過去の自分がたすきをつないだアンカーである(岩本能史さん)」
レース後半の苦しいとき、この言葉は本当に力になりますよね。
それにしてもフルマラソンってやつは何回走っても「慣れる」ということがないです。要するにいつも苦しみます(笑)だからおもしろいのかもしれませんが・・
2月の北九州はリベンジですね、がんばってください!
私もそろそろレースエントリーしなければ。(今エントリーゼロです)