恥ずかしい。

まず、その感情がきた。キャンプ場に到着してすぐのことだ。
今までキャンプ場で抱いたことのなかった感情だ。

平成最後の日から令和最初の日へ、時代が移り変わるその瞬間にオレはキャンプをしていた。
日本国民がいまだかつて経験のない、ゴールデンウィーク10連休の真っただ中、2019年4月30日~5月1日の出来事だ。

場所は北海道は空知郡南幌町にある「三重湖(ミエコ)公園キャンプ場」だ。
利用料金はテント2張りまで500円。バンガロー1棟2,000円と格安だ。
南幌町公式サイト(外部サイト)



バンガローは一緒にキャンプをする友人が予約してくれた。

「ゴールデンウィークだから、どこのキャンプ場も予約いっぱいでダメだったわ。ここはすんなり取れたけど」

そういうことだった。
これをオススメポイントの一つに、だから混雑が予想される時期でもバンガローの予約が取りやすい、ということをオススメポイントの一つに挙げたい。
同時にそのことから、何かを読み取る人もいると思う。

そう、ここは万人にオススメできるキャンプ場ではない、のかもしれない。

こんなキャンパーにはオススメしたい。

・テント張れるならどこだっていいよ。
・水道とトイレがあればどこだっていいよ。
・とにかく近くがいい。(札幌近郊にお住いの場合)
・温泉施設の近くがいい。
・水辺がいい。
・昭和レトロを味わいたい。

そんなキャンパー同士が集まってキャンプするなら、十分に楽しめるキャンプ場だ。必要最低限の設備はある。問題ない。
札幌から車で1時間もかからないところがいい。近くに「なんぽろ温泉」がある。帰りに寄ったけど、とてもきれいな施設だった。温泉だけでも行く価値はあるだろう。
なんぽろ温泉公式サイト(外部サイト)


しかし、こんなキャンパーは注意が必要だ。

・グランピングっぽい豪華なキャンプをしたい。
aa
(グランピング参考画像)
「glamping グランピング」とは、glamorousとcampingの合成語で、大自然を楽しみながら高級ホテル並のサービスが受けられる施設類を指す(別名:luxury camping(豪華キャンピング))。
元々は英国人がアフリカでハンティングを楽しむ際、泊まる場所がなかったので家の家具をそのまま持ってきたのが始まりである。2015年頃から日本にも上陸してきた。

Wikipediaより抜粋

・インスタでオシャレキャンプをアピールしたい。
・付き合い始めたばかりのキャンプ初心者の彼女に、いいとこ見せたいと思っている彼。
・奥さんと娘(共に清潔好き)にいいとこ見せたいと思っているお父さん。
・ホテルと見紛うばかりの豪華バンガローに宿泊できると思っているマダム。

こんな人たちは、この先を読んでから利用するかどうか判断した方がいい。
いや、読むまでもなく利用しない方がいい。
なぜなら、付き合い始めたばかりの彼女とは別れることになり、お父さんは家族の中で孤立する可能性が高いからだ。

一昔前のキャンプ場、そう思った方がいいだろう。

当日キャンプ場に向かっていると、先に現地に着いた友人から連絡がきた。
「バンガロー、やべーわ」

まぁ、新しいキャンプ場じゃないからな。ちょっと室内が汚れてるとかそんなとこだろう。そう思った。
それほど有名なキャンプ場ではないので、その情報はネット上にあまりない。ないが、大体想像はつく。

現地についた。

いや、思ったよりきれいでウッディーなバンガローが並んでいる。

mieko-7
こんなのとか。

mieko-3
こんな風にルンルン気分で過ごせると思った。

違っていた。
オレたちのバンガローはこんなウッディーなものではなかった。

こんなのだった。

mieko-2
夢破れた。なんか恥ずかしかった。

周りのウッディーなバンガローを利用するキャンパーに、オレたちは見下されてるんじゃないかと恥ずかしくなった。

mieko-2基礎
基礎がコンクリートブロックを積み重ねてるだけってどういうことだよ。

ま、中で寝る分には何も問題ないわけだが。オレはヤワなキャンパーじゃない。どんな状況でも楽しむ自信はある。
だけど、やっぱりなんか恥ずかしかった(笑)

あと、このキャンプ場で特筆すべきは水道が遠い、ということだろうか。

「水道が遠い」と聞いたら、どんなことを思い浮かべるだろうか。
バンガローから炊事場まで100mあるとか?

違う。

蛇口が遠いんだ。もしくはシンクがバカデカいんだ。

mieko-6
子供届かないだろ、これ。

このキャンプ場のウリはなんと言っても、湖だろう。なんてったって三重湖公園キャンプ場だ。
しかし、ここは本当に「湖」なのだろうか。

「沼」というネーミングの方がしっくりくるのだが。
調べてみると「湖」と「沼」、あと「池」を区別する厳密な定義はないそうだ。

オレの感覚では「沼」に思えた。
それは曇っている天気のせいもあっただろう。小雨も降るほどに、だ。
どうも水辺が不気味に思えたんだ。

そう、ホラー映画の一場面のようにね。



でも、魚は釣れそう。釣り人には人気があるとのことだ。
mieko釣り場
釣り台って言うの?そんなのが数か所設置されていたよ。

mieko橋
吊り橋風な橋もあって。やりようによっては「映える」かもしれないね。オレはやっぱり不気味になったけど。

湖で漁でもするのだろうか。それとも管理に使うのか。湖畔?に舟があったのでお決まりの一人タイタニック。

mieko船

キャンプ場内には子供が遊ぶ遊具もいくつかあって。これは子供用プールかな。そこでも一応やっておくか。一人タイタニック(なんでだよ)
miekoプール

砂場の横にはアンパンマンが埋まっていた。不気味だった。
mieko-アンパンマン

そういえば、釣り人とか誰でも自由に使える小屋?的なのがあったんだけど、その看板がやっぱり不気味だった。
mieko-10
ちなみにこの日は、地元の方と思われる数家族が集まって、朝までドンチャン騒ぎをしていたので、怖くて中に入ることはできなかった。もしかしたら「令和」を祝っていたのかもしれない。


まとめ

今どきのシャレたキャンプ場では決してない。
が、別にそれを求めなければ、なんの問題もなく楽しめるキャンプ場だ。
不気味、と書いてしまったがホントそれは天気のせいだったと思う。大部分は(笑)
あと炊事場とかバンガローの中とかトイレとかも、キチンと掃除されていてキレイだったよ。
ビカビカじゃないけどね。まったく不潔ではないから安心してほしい。

どこのキャンプ場も混んでる!って時に穴場的に狙ってみてはどうだろう。


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コメント

 コメント一覧 (7)

    • 1. T
    • 2019年05月16日 23:36
    • シブケンさん。
      タイトルを見て、 友人とキャンプ合宿するのに良い情報だと思って読ませて頂きましたが、シブケンさんはやはりネタを持ってますよね笑
      友人にテントにするか、No3にするか聞いてみます‼️
    • 2. シブケン シブケン(管理人)
    • 2019年05月17日 18:13
    • Tさん
      No.3しかない!(笑)
      そういえば、周辺は交通量も少なめで、走りやすそうな道路ばかりでしたよ!
      実は私もキャンプの時に走ろうと思ってたんですけど、気分がノラなくて(笑)やめました。なんぽろ温泉も最高でした!
    • 3. T
    • 2019年05月17日 22:21
    • なんぽろ温泉いいみたいですね!!
      キャンプとランは、やはり別になっちゃいますよね笑
    • 4. 通りすがりのおばはん
    • 2019年08月06日 15:18
    • 5 すいません、、すっごい笑いました。とても参考になりまして、ここに決めました!ありがとうございます。
    • 5. シブケン シブケン(管理人)
    • 2019年08月06日 15:35
    • 通りすがりのおばはん さん
      こ、ここに決めたの?!
      どうぞ、楽しんできてください(笑)
    • 6. むらら
    • 2019年09月11日 14:50
    • 先日、三重湖公園キャンプ場に行き、色々と雰囲気に戸惑った果てにキャンプ場でこのブログを見つけて読みました。面白すぎて、もう5回くらい読んで、5回くらい笑って涙でました!このブログのおかげで不気味なキャンプ場が楽しくなりました!ありがとうございます!
    • 7. シブケン シブケン(管理人)
    • 2019年09月11日 18:29
    • むららさん
      おー!行ってしまいましたか(笑)
      楽しくなったのならよかったです!
      いろいろアレですが、ここを知ったおかげで心に余裕ができました。
      混んでる時期にキャンプの予定を立てるとしても、最後の砦的に
      「オレには三重湖公園がある!」って(笑)
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