「いや、やっぱりいいです。ごめんなさい」
そんな気持ちになってるオレがいる。マズいことになったな、とさえ思っている。
口喧嘩レベルでいがみ合っている二人を軽い気持ちではやし立てたら、マジもんの殴り合いが始まってしまったような。
MGCだ。
東京オリンピックのマラソン代表を決める選考大会、それがマラソングランドチャンピオンシップ「MGC」だ。
今週末2019年9月15日(日)に行われるその大会は、出場選手がとんでもないことになっている。
過去に、そしてこれからも、これほどのタレントが顔を揃えるレースはなかなかないのではないか。
ヘタしたら、オリンピック本場よりおもしろい、そして苛烈なレースになる予感がビシビシする。
それはオレが改めて鼻息荒く言うまでもなく、マラソンにに興味のある人はみな思っていることだろう。
いや、今回のレースに関しては、それほどマラソンに興味のない人でも「すごいレースがある」くらいの認識はあるかもしれない。
過去、オリンピックのマラソン代表を決める選考には「いろいろ」あった。
なにかこう、多くの人が納得できない、モヤモヤする「いろいろ」が。
3人の代表を決めるのに選考大会が4つも5つもあるとか。タイムが大事だろ、とか。いやいや順位の方が重要だ、とか。実績に決まってるだろバカやろう、とか。理由も「いろいろ」だ。
だから、多くの人はこう思うことになる。
一発で決めれや、と。
一つのレースを全員でせーの、で走って上から3人で決めればいいだろ、と。
競泳も一発で決めるようになってから強くなっただろ、と知ったようなことを言って。
いや、オレなんだけど(笑)
果たして、マラソンの代表も一発のレースで決めることになった。男女ともだ。
少なくとも上位2人は、ということだけど。代表の3人目は他の選考レースでもチャンスがある。
だから、単純にこのレース一発で全てが決まるわけではない。
そもそも、いくつかのレースを走ってMGCの出場権を獲得しなきゃならないってのがあったし。
まぁ、他のレースにチャンスがあるといっても「日本新記録を出して、なおかつ、その中で一番速い人」という条件だから、それをクリアするのはなかなか難しいだろう。
だから実質、MGCの上位3名で決まる可能性は高いと見た。
ほぼほぼ、一発勝負だ。
恐ろしいことだ。
そのプレッシャーが恐ろしい。
一体どんなレース展開になって、そして誰が勝つのか。考えるだけでワキ汗が流れてくる(笑)
多くの人が待ち望んだ「一発勝負」だけれど、果たしてそれが本当にマラソンという競技の選考方法として「正解」なのか。
一流選手にそんなプレッシャーをかける必要があるのか。無理してケガなんかしたらどうするんだ。
それも実力のうちだよ、なんて話で済ませていいものか。
いや、そのプレッシャーが楽しくてしょうがないって選手もいるかもしれないけど。たぶんいるだろうな。
「一発勝負」、言ってみれば殴り合いだ。
だからこう思った。
「いや、やっぱりいいです。ごめんなさい」と。
もっとなんか、こう、今までみたいにゆったり決めてもいいですよ、と。自分勝手だな。
もっとなんか、こう、今までみたいにゆったり決めてもいいですよ、と。自分勝手だな。
もちろん、とんでもなく楽しみにしている。でもまさかここまでのタレントが揃ってくると思わなかったよね。
スポーツの試合を見るにあたって、過去一番の興奮になることは間違いない。
この一大レースを、どんな態度で見ればいいというんだ。
ソファーに寝っ転がってポテチ食いながら見ていいものだろうか。
ダメに決まってる。(いや、いいだろ)やっぱ正座して見た方がいいかな(笑)
そんな超楽しみなMGCを前に、なんと!昨日、そのMGCに関する2時間の緊急生特番なるテレビ番組が放送されるという情報をキャッチした。スタジオ生ゲストに五輪メダリストのQちゃんや有森裕子、そしてご存知、青学の原監督を迎えて「マラソン選考のタブーに挑む」とかなんとか。
超おもしろそうじゃね?そんな番組、見ないわけにいかないじゃないか。
見た。
そのナナメ上いく番組内容に、オレはくりびつてんぎょうした。
ほぼほぼ瀬古利彦だったんだ。ほぼほぼ瀬古利彦が主役の「テレビドラマ」だったんだ。
再現VTRに毛が生えたようなテレビドラマだ(失礼)。1時間以上それだったよね。もしかしたら1時間半くらい。気持ち的には2時間びっしりそれだったような気さえする。
スタジオゲストのトークなんて、ほんのわずかな時間だった。
オレとしては、MGCに出場する選手の過去のレースとか、持ちタイムがうんたらとかを特集してくれると思っていたんだ。
そして、それを踏まえて、たとえばQちゃんが誰が勝つか予想する、とか。そんな番組を期待していた。
違った。瀬古利彦だった。
番組を見ていない人は、いきなりの瀬古利彦の登場に意味がわからないと思う。
オレも意味がわからなかったんだ。
日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダーである瀬古利彦を中心に、どうやって「MGC」が誕したのか、そんなテレビドラマだった。
そのドラマの前に、瀬古利彦の過去のレースや代表選考問題に関して詳しく特集してから。
言ってみれば「瀬古利彦物語」だ。
もちろん、日本マラソン界の歴史を語る時に、瀬古利彦を外せないことはわかる。偉大な選手だったのも知ってる。
でも、違うんだ。オレが求めていたのは瀬古利彦の情報じゃないんだ。
大迫とか設楽とか井上とか服部とか神野とか、今回MGCを実際に走る選手の情報を知りたかったんだ。
瀬古じゃないんだ。(すみません、女子に詳しくないので男子の話になってしまいます)
いや、番組内容を調べなかったオレが悪いんだよ。
でもさ、この時期にMGC関連の番組やるっつって、ほぼほぼ瀬古利彦ってことはないだろ。
いや、MGCにおいて重要な役割を担ってるのはわかるよ。だから多少は触れるべきことかもしれない。
だけど、繰り返すけど、ほぼほぼ瀬古利彦ってことはないだろう。いや、嫌いじゃないよ、瀬古利彦。
それにしても、緊急生特番で「テレビドラマ」はナナメ上すぎだよね。
今年一番の「これじゃない」感だったわ(笑)
それにしても、楽しみすぎるね、MGC。
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コメント
コメント一覧 (4)
だって、超痛そうだったんですもの・・・。
ゴールドコーストのビーチクね。日の丸二つ、みたいな(笑)
ホント痛そう。こんなトップ選手がその辺ケアしないもんかね~
オレなら絶対耐えられない・・
そんな中、僕はその時間に出張でバスの中です泣。テレビ録画したけど我慢できずにネットで結果見ちゃうだろうし。くっそ
あら~バスの中!
残念ですけど、まぁそういうこともありますよ・・
出張お疲れ様です!