以前からジャズを聴きたい、ジャズの世界を知りたい。
そう思っていたんだ。
しかし、どれから手を付けていいのかわからない。

ジャズバーみたいな店には、割とよく行く。
そこで耳にするジャズはとても心地いいものだ。
しかし、いざCDを買おうとすれば、その手は止まる。

それでも、今まで何枚かは買ったことがある。
しかし、どれもオレの求めているものではなかった。

オレはある時、ジャズバーのマスターに、こう切り出したんだ。
いつもより酔っていたかもしれない。

「オレの好きなジャズは、どれなんですかね?」


マスターはさぞかし驚いたことだろう。
不躾に何を言いやがるんだ、こいつは。そう思ったかもしれない。

ラーメン屋に行って、「オレの好きなラーメン何味ですかね?」
なんて聞くやつがいるだろうか。

知るかバカやろう、そう怒鳴りつけられるのがオチだ。

しかしそこは、ジャズバーのマスターといえども商売人。
怒鳴りつけるのをこらえて、やさしくオレに問いかけてくれた。
長く注文されていないスコッチウイスキーでも
売りつけてやれ、そう思ったのかもしれないが。

事実、その日、聞いたこともない銘柄のそれを3杯飲むことになる。
授業料とすれば安いものか。

なんかシャレた文章書いちゃったな。
ジャズの話だから、ついつい気取っちゃったよ。ごめんごめん。

マスターとこんなやりとりをした。

「知ってるプレーヤーはいる?」
「いや、まったく。」

「好みの楽器は?ピアノとかギターとか」
「ピアノ、か。そうだ、いつもいいと思うのはピアノの曲だ!」

「歌はいらない?」
「いらない。」

「他になにかご希望は?」
「誰でも、どこかで一度は聴いたことがあるような有名なやつ」

マスターは一度うなずくと、後ろの棚からCDを一枚取り出した。
「これ聴けば間違いないよ」

Waltz for Debby / Bill Evans

ワルツ フォー デビー / ビル・エバンス

これこれ。オレはこういやつを求めてた。間違いない。
あれこれ難しいことは考えなくていーの。
ジャズ初心者にはこれ。超オススメの1枚。

オレも、これでビルエヴァンスが好きになって、
そこからどんどんジャズの世界を知っていった。
ここからスタートした人は多いんじゃないかな。

そして、もう1枚。
「これもはずせないなー、ピアノじゃないけど。」ってマスター。
サックスものも聴くべきだよ、って。

MY FAVORITE THINGS / JOHN COLTRANE

マイ・フェイヴァリット・シングス / ジョン・コルトレーン
これまた間違いなし。
オレのジャズ人生は、この2枚から始まったのでした。





スポンサーリンク


コメント

 コメント一覧 (2)

    • 1. SARUKO
    • 2019年05月23日 21:56
    • 5 シブケンさん、こんばんは(*´-`*)ノ
      色々知りたくて、過去のブログも読んでいます。
      私は高校生時代、ジャズ喫茶に週一くらいで通っていて、モダンジャズを中心に20代中ばまで聴いていました。
      お店のマスターのチョイス、良いですね!
      私はビル・エバンスなら「ポートレイト・イン・ジャズ」 コルトレーンは「バラード」が好きです。
      サロマ湖にむけて大変でしょうけど、ケガの無いように頑張って下さい。それではお休みなさい!
    • 2. シブケン(管理人)
    • 2019年05月24日 13:35
    • SARUKOさん
      どうもです!
      私もビル・エバンスの「ポートレイト・イン・ジャズ」好きです!やっぱりビル・エバンス最高ですよね。って、他の人あんまり知らないんですけど。
      コルトレーンの「バラード」は持ってないので、今度聴いてみます!

      いや、この時をきっかけに、何枚かの超!有名どころ買ったんですよ。ビル・エバンス関連なら「アンダーカレント」とか。マイルス・デイヴィスの「Kind of Blue」とか。
      最高ですよね。やっぱり超!名盤だけあって何回聴いても全然飽きなくて。
      だから、そのあと全然他のアルバム買うことがなくて(笑)ま、今はCD買わなくてもネットでバンバン聴ける時代ですけどね・・

      サロマがんばります!ありがとうございます。
コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット