北海道4大蟹といえば「タラバ」「花咲」「毛蟹」「ズワイ」ということになっている。らしい。
オレは北海道は札幌に住んでいるわけだが、蟹について詳しくないので「らしい」としか言えない。オレが蟹のことを特別に毛嫌いしているというわけじゃない。毛蟹だけに。やかましいわ。
北海道に住む知人・友人の中にも蟹に詳しいという人を知らない。北海道の食卓でも蟹は特別なものだ。「よく食べる」ものではない。「今日の晩飯も蟹か~3日連続で蟹だよ」なんて嘆いてるやつを見たことがない。カレーじゃないんだから。
そっか、北海道4大蟹といえば「タラバ」「花咲」「毛蟹」「ズワイ」なんだな。
「4大」について調べていたら偶然知ったんだ。なぜ「4大」について調べていたのかは、後で書く。
この中で、だから北海道4大蟹の中で気になるといえば、やっぱり「毛蟹」だろう。味的に一番うまい、とかそういうことでない。
そのネーミングだ。「タラバ」「花咲」「ズワイ」と「毛蟹」の違うところ。それは「蟹」が付かないとそのネーミングが成り立たないというところだ。
「蟹の中でどの種類が一番好き?」という質問に対して「毛」と答える人はいないということだ。
蟹のことはどうでもいい。オレは蟹の話をしたいんじゃないんだ。詳しくないし。「4大」についてだ。
日本4大ウルトラマラソン、といったらどの4大会になるだろう。
もちろんそれは「切り口」によって変わる。
「北海道4大」という切り口だから「タラバ」「花咲」「毛蟹」「ズワイ」になっただけで、「松葉」や「上海」など他にもおいしい蟹はたくさんある。
一言で「蟹」といっても、大きく2種類に分けられることはよく知られている。「カニ類」と「ヤドカリ類」だ。
いや、だからもう蟹の話はいいよ。
日本4大ウルトラマラソンだ。
「柴又100K」
「四万十川ウルトラマラソン」
「沖縄100Kウルトラマラソン」
「サロマ湖100kmウルトラマラソン」
ある切り口でこの4大会が4大ウルトラマラソンとされた。
いや、別に「4大」とはうたわれていないが、4つを選んだのだから「4大」といってもいいだろう。その切り口は「東西南北」だ。開催地を切り口とした「4大」だ。
それを知ったのは、ほんの数日前だ。日本最大級!走る仲間のポータルサイト「ランネット」からのメールで知った。「めざせ!ウルトラマエストロ」なんて書かれたメールだった。
なんでも、2年間で上記4大会を完走した者に「ウルトラマエストロ」の称号が与えられるという。それを「ジャパンウルトラマラソンチャレンジシリーズ」というらしい。それについてのお知らせだった。
写真は公式サイトより
→「ジャパンウルトラマラソンチャレンジシリーズ」(外部サイト)
→「ジャパンウルトラマラソンチャレンジシリーズ」(外部サイト)
オレは驚いた。
そのシリーズがすでに「始まっていた」ということに驚いたんだ。
正式にいつ始まったのかは、サイトを見てもはっきりとしたことはわからない。ただ、対象レースは「2018年6月3日に開催された柴又100Kから」となっている。もう始まっていたんだ。
ウルトラマラソンにあまり興味のない人だったら、知らなくても不思議はない。例えばオレは「札幌で4大蟹の食べ放題の店知ってる?」と言われても知らない。4大蟹にあまり興味がないからだ。
蟹はもういい。
聞いてほしい。
オレは2018年6月と2019年6月の「サロマ湖100kmウルトラマラソン」を苦しみながらも完走している。おもいっきり「ジャパンウルトラマラソンチャレンジシリーズ」の対象レースを完走していたことになる。
オレは知らぬ間に「ウルトラマエストロ」を目指していたんだ。
生きていて「知らぬ間に足を踏み入れる」ほど恐ろしいことはない。
魔女伝説を取材していた学生3人が、知らぬ間に呪いの森に足を踏み入れて消息を絶った映画「ブレアフィッチプロジェクト」のように。
オンラインゲームの中で無人戦闘機を操縦して爆撃を続けていたら、実はその戦闘機はリアルの世界で実際に飛んでいたという・・
知らぬ間に戦争に足を踏み入れてしまったという、いや、それはただの都市伝説だ。
それにしても「知らぬ間に足を踏み入れる」は恐ろしい。
オレは知らぬ間に「ウルトラマエストロ」を目指していたんだ。恐ろしい。
いや、目指してないけど(笑)
多くのウルトラランナーが目指す称号として「サロマンブルー」というのがある。
詳しいルールはわからないが「サロマ湖100kmウルトラマラソン」を10回完走したら与えられる称号だ。
「サロマンブルー」になるとレース前の待機場所の建物も、一般ランナーとは別になる。
スタート前にそこから出てくるランナーを見ると「おお!あれがサロマンブルーか!」と感嘆するのはオレだけではないだろう。
簡単には手に入らない称号だ。
だからオレみたいに、走るたびに「二度と走るか!」なんてグチってるランナーは「サロマンブルーを目指します」とか冗談にも言えない。
だから逆に言われる。「サロマンブルー?」って(笑)
もちろん、そこには「せっかくなんだから目指せよ」ていう叱咤激励の意味もあるだろう。どちらかといえばオレみたいな、やっとこ完走、みたいなレベルのランナー同士の合言葉が「サロマンブルー?」だ。いろんな意味を込めて。
そしてここに新しい合言葉が誕生した。
「ウルトラマエストロ?」だ。
いや「マエストロ?」だけの方がいいかもしれない。なんせマエストロだ。
日本人にはあまり聞きなれない言葉だ。マエストロといえば「指揮者」の認識しかない人は多いだろう。
「巨匠」という意味があるんだ。もちろん調べた。
「ウルトラの巨匠」だ。
いいね。ちょっと手に入れたい称号かもしれない。
ちなみに、2020年1月現在で5名のマエストロが誕生しているという。マジかよ!
今後、違った切り口の4大チャレンジレースが名乗りを上げてくるかもしれないが、できればやめてほしい。
知らぬ間に足を踏み入れるのが怖いからだ。
ウルトラマラソン、そのゴールはあまりにも遠い。もちろん、その分ゴールの喜びは大きい。とはいっても、その先にある3つのゴールを目指すのは遠慮したい(笑)
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