「遺書を書いておくことをオススメします」

もし、勢い余って大会注意事項にそんな文言があったとしても、オレは素直に受け入れてしまったかもしれない。
「ココヘリ」はオレにそれくらいの恐怖を植え付けた。死への恐怖だ。

「ココヘリ」ってなんだよ。そう思う人も多いかもしれない。

説明したい。
オレは去年に引き続き「大雪山トレイルジャーニー」にエントリーした。70kmの部だ。
北海道は大雪山連峰の山々を縦断する、なかなか壮大なトレイルランレースの大会だ。2020年7月19日(日)開催予定だ。

去年に引き続きエントリー、といっても距離を延ばしてみたんだ。
去年は40kmの部にエントリーして、なんとかギリで完走できた。
そして今年は、どうせやるならこの大会最長距離の70kmの部に挑戦してみるか!ってことで。
言っとくけど、オレはトレラン初心者だ(威張るんじゃねーよ)トレランレースは去年の40kmの部それ1回しか経験がない。
2019大雪山トレイル
【写真】40kmの部スタート前、なんかオレの装備だけピクニック気分じゃね?と不安になる。

だから今回、70kmの部にエントリーするのは怖かった。

エントリー開始日に、すぐにエントリーすることはできなかった。その日から10日経ってからのエントリーだった。10日間迷っていたんだ。怖かったからだ。って言うほど真剣には迷ってないけど(笑)

70kmの部は、単純に去年走った(登って下った)40kmの前に30km走るコースだ。
大雪山コース
いやいや、単純にって、そう簡単な話ではない。去年ギリで(制限時間も体力も精神も)完走した40kmの前に!30kmだ。その過酷さを想像するだけで、心臓がバクついてワキ汗が流れるほど怖い(笑)完走する自信は、ない。そして、その恐怖にさらに追い打ちをかけてきたのが「ココヘリ」だ。

だから「ココヘリ」ってなんだよ。

それを目にしたのは大会要項だ。部門別の距離や制限時間をまとめた一覧表に、去年はなかった「ココヘリ」が突如現れたんだ。
大雪山ココヘリ
「必携」となっている。ココヘリは必携だという(70kmと40kmの部)。な、なにを携えろって?

「ココヘリ」というその言葉自体に「恐怖の響き」みたいなものはない。どちらかといえば軽い響きだ。響き的には「デリヘル」とそう変わらないだろう。
しかしそれが意味するものには雲泥の差がある。
どちらが雲でどちらが泥かはわからないが。それはともかく、「ココヘリ」の下に書かれている説明は、なにやら物騒だ。

「会員制捜索ヘリサービス」

ダメだろ。捜索はダメだ。そういう場所だということだ。危険なんだ。いや、わかってる。去年走った(登って下った)40kmがそういう場所だったのは身をもってわかっている。確かに危険だと思える場所はあった。何ヵ所も!
2019大雪山頂ガス
【写真】去年(2019年)の風景。絶景を望めるはずだった尾根が濃い霧で何も見えない・・

だからといって、改めて捜索ヘリをサービスされても困る。困るというか、怖い。
「会員制捜索ヘリサービス」という言葉だけで、それの意味することは大体予想できたが、詳しく知るために「ココヘリ」のリンクをクリックしてみる。
大雪山ココヘリ2
山での「もしも」が発生した時、あなたを見つけるサービスです。

って、ダメだろ。「もしも」が発生したらダメだ。いや、命を守るために大切なサービスなんだろうけど・・このサービスを受けるための発信機(チップ的な)を必携しろということだ。

怖すぎるだろ。

「何かあった時はこれを使え」と渡された包みを開けると、ピストルだったみたいな。オレの身に何が襲い掛かかってくるんだよ!っていう。
「あなたを見つけるサービスです」って、そんなサービス受けたくねーよ!(笑)
いやでも、「もしも」が発生したら助けてもらわないと死んじゃうもんね!

と、少々フザけて書いてしまったが(いつもだけど)こればっかりは、トレランに関してはフザけてはいけない。山をナメてはいけない。

調べてみたら、過去に死者が出ているトレランレースもあるようだ・・(大雪山じゃないよ)

トレランはナメたら死ぬ。

そう覚悟して挑戦するべきだろう。
去年の40kmの部でも、不安になるシーンはけっこうあった。レース中に何度かひとりぼっちになった時とか。今動けなくなってもリタイアできねーよな、そう不安になった。

だって山の中でひとりぼっちだ。

「リタイアします!」と大声で叫んだところで誰も助けに来てくれない。他のランナーがきたとして、迷惑はかけたくないし。
どうしたって、次のエイドや待機場所までは、できるだけ自力で移動しなければならない。

実際、レース中に山の中で何回も立ち止まったからね。登りも下りも辛くなって。
ロードレースで歩くことはあっても(サロマ湖100kmとかは歩きまくり!)立ち止まることはまずないんだけど。ケガ以外では。

山を走るトレランはそうはいかなかった。一歩も前に出なくなることが何度かあった。疲れたから登れないってのもあったし、下りが坂が急すぎて怖くて止まったってのもあった。
あのコースを思い返すと、そして、さらにその前に30km分疲れていると考えると、動けなくなることもあるかもしれない。もちろん、足をグネったり転んだりでケガをする可能性も高い。動けなくなったらどうするか。

そう、ココヘリだ。

ココヘリがあれば大丈夫だ。ごめん、フザけた。ダメだ、ココヘリありきで考えたらダメだ。
7月19日まで時間はまだある。その間に70km走破する自信を・・最悪持てなかったとしても「なんとかイケるか」くらいまでの走力を度胸を身に付けなければいけない。

だいぶ怖い話を書いてしまったが、フルマラソンを走っているランナーなら40kmの部はなんとかイケると思う。70kmに関しての適正は、オレにはわからない。

わからないけど、誰かオレみたいにビビリながらも挑戦しないか?大丈夫、オレたちにはココヘリがついている!(すぐフザける)

2020年2月28日現在、バリバリエントリー募集中だ!
「第8回大雪山トレイルジャーニー公式サイト」(外部サイト)





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コメント

 コメント一覧 (6)

    • 1. 三重人
    • 2020年02月28日 21:25
    • 5 CoCo壱なら知ってます。美味しいですから。
      ココヘリは始めて知りました。
      こういう大会は、生き死にの恐怖が、また違った面白さを感じるんでしょうかね?
      地方のデリヘルだって、酔った勢いで頼むと、
      とんでもない恐怖を感じることもありますよ。
    • 2. ゴキゲン
    • 2020年02月28日 22:14
    • シンプルにすげえと思いました
    • 3. 管理人(シブケン)
    • 2020年02月29日 08:49
    • 三重人さん
      実際のところレースも後半になれば、疲労により恐怖を感じる余裕もなくなるんですけどね・・
      「地方のデリヘル」って言葉だけで、もう怖い(笑)
    • 4. 管理人(シブケン)
    • 2020年02月29日 08:53
    • ゴキゲンさん
      無事完走したら、すげえと言ってください!
    • 5. キラ
    • 2020年02月29日 10:33
    • シブケンさんお久しぶりです!
      大雪山トレイル参加されるんですね。私のラン仲間から今年も誘われましたが、サロマ100キロにしました。参加されてる仲間に聞くとサロマとは違うきつさと厳しさがあるとか・・・私もいずれかは挑戦してみたいです。
      私事ですが、湧別クロスカントリーが雪不足で中止になったので、今年こそトリプルマスター目指してサロマ目指して走りだしてます!シブケンはもちろんサロマ100キロ参加ですよね?
    • 6. シブケン(管理人)
    • 2020年03月02日 17:15
    • キラさん
      どうもです!
      いや、そうなんですよ。私も経験者に聞いてみたら「大雪山70kmの方がサロマ100kmよりキツイかも」って・・制限時間内で完走できるかギリギリの挑戦になると思います。
      でも、去年せっかく40kmの部を経験したのでやってみます。怖いけど!(笑)

      ところで今年のサロマ100kmはエントリーしま・・・・・した!お互いがんりましょう!
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