マラソンテクニックのハウツー本やメソッド本を読めば、技術的なことは身につくだろう。
一流選手のノンフィクションを読めば、この先けっして体験することはないであろう、未知の世界を垣間見ることができるかもしれない。

でも、現実ばかり追いかけていると、疲れることはないかい?
そんなときは、お気楽に小説を読んでモチベーションアップといこうじゃないか。

とはいえ、この小説はかなり、リアルだ。
レース中の選手の気持ちの表現がリアルだ。自分が走っているような錯覚を覚え、息苦しくなるほどだ。
下手なノンフィクションを読むより、疲れるかもしれない(笑)

 

「チーム」堂場瞬一

箱根駅伝「学連選抜チーム」を描いた小説だ

箱根駅伝ものの小説といえば、三浦しをんの「風が強く吹いている」が有名かもしれない。
この「チーム」はそれと共に、箱根駅伝ものとして双璧をなす名作ではないだろうか。

まぁ、箱根駅伝ものは、その2冊しか読んだことないけど(笑)

箱根駅伝を見なきゃ1年が始まらない、なんて人は少なくないと思う。
子供の頃はまったく興味を持てなかったのに、なぜだろう、大人になったある時期から、その面白さを知ることになる。
自分が趣味でマラソンなんかやってた日にゃー、もう、目が離せないイベントだろう。
興味を持ち始めると、まず、誰もが気になりだすのが、そう、「学連選抜」だ。

こいつらは、一体何者なんだ、と。

学連選抜を取り巻く疑問の答えが見えてくる

学連選抜とは、本大会に出場できなかった大学の選手で、予選会の成績がよかった選手を選抜して結成されるチームだ。細かい選抜方法は度々変わっているようだが。まぁ、大枠に変わりはないだろう。

ちなみに「学連選抜」という名称も、2014年より「学生連合」に変更になったらしい。
オレの中では、いまだ「学連選抜」だけどな。だから以下、なじみのある「学連選抜」のままで書くよ。
この小説で書かれたているのも、あくまで「学連選抜」だし。

しっかし、その名称変更になんの意味があるってんだろうね。
「選抜」って言葉がよくない?わけわからん。

とにかく、なんかルールがころころ変わってる印象だ。
なぜか?

その「学連選抜」の存在、出場の是非がいつも議論されているからだ。

いいから出場させろよ、オレはいつも応援してんだよ!
って朝からビール飲んで寝っ転がって観戦してる(正月だもんね)オレに言われたところで
うるせーバカ、で終わる話しだろう。ことはそう単純ではないんだろうね。

しかし、なるほどこの「学連選抜」、勝てないんだ。

なぜだろう。

自分の大学は本大会に出場できなかったとはいえ、各個人は表面上、というか事実、各大学のエース級が揃っている。そんなチームなのに、勝てない。

選抜された各選手のベストタイムを見ると、確かに速い。
そのタイムの合計だけを見ると、本大会に出場を決めた大学の中であっても、上位に位置することもあるくらいだ。

しかし勝てない。

勝てないどころか、最下位あたりをウロウロしていることが多い。
最高位は2008年84回大会の4位だそうだ。

そして、そのときの監督が今をときめく青学の原監督だっていうんだから、うなるしかない。
そこに、なにかヒントがあるような気はするが。

しかし、それは例外だ、いつも勝てない。

なぜだろう。

やっぱり同じ釜の飯を食ってがんばってきたチームには勝てない?結束力が足りない?
チームメイトのためにがんばれる「根性」みたいなものが湧いてこない?

科学的なメソッドを取り入れてトレーニングしている現代のスポーツで、最後はそんな精神論で勝敗が決まるのだろうか。

そんな「学連選抜」を取り巻く疑問の答えを、この小説は教えてくれる。
それがフィクションの世界だとしても。


読めば走る気力が湧いてくる

「学連選抜」というチームがあるとはいえ、各選手は、たった一人ぼっちで戦っているのかもしれない。
そのがんばりを見ると、オレもがんばってみっか、って走る気力が湧いてくる。ときもある(笑)
ちなみに、うわさの公務員ランナー川内優輝も「学連選抜」で箱根駅伝を走っている。

マラソンの練習が嫌になったときに、この小説を読むことをぜひともオススメする。



マラソン練習が嫌な時のオススメ本記事 他にもあります!

「違う自分になれ」 / 岩本能史

「走ることについて語るときに僕の語ること」 / 村上春樹

「BORN TO RUN」 / クリストファー・マクドゥーガル

「ひぃこらサブスリー」 / みやすのんき

「世にも奇妙なマラソン大会」 / 高野秀行





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