切り餅
走る前にモチを7個食べろ。朝食を食べた後に。

このアドバイスを素直に聞き入れられる人が果たして何人いるだろうか。
多くの人は、ニワカには信じられないのではないか。

モチを7個食べる。

大食い競争の話ではない。
これからフルマラソンを走ろうというランナーへのアドバイスだ。
オレをサブ4に導いてくれたバイブルに、そう書いてある。



関連記事「フルマラソンでサブ4達成にオススメの1冊。型破りなあの本」


このブログに度々でてくる「型破り マラソン攻略法」だ。岩本メソッドだ。


モチを7個食べる。

型を破るにもほどがあるだろう、そう思わずにはいられない。

ちなみにどんなモチかといえば「切り餅」とのことだ。
その大きさについては詳しくは書いていないが、「切り餅」といえば、サトウの切り餅だろう(決めつけ)
それをイメージして間違いないはずだ。あの手のひらサイズのモチを想定しよう。

あのモチを7個食べるのか。

なかなかヘビーな作業だ。
それを読んだ時、オレにはやっぱりサブ4は無理なのか、そう絶望したものだ。
なぜなら、オレはモチがあまり好きではないからだ(他のもの食えよ)

例えば正月のお雑煮のモチは1個だけにしてほしい。

いい加減、モチの話やめれ!

それもそうだな。
でも、モチはマラソンを走るうえでとてもいいエネルギー源になるということだ。
糖質とかそのへんの。



レース前の食事、レース中の補給

レース前の食事は誰もが気になるところだ。
フルマラソンを走るとなったら、一番心配なのはここかもしれない。
とんでもなくエネルギーを使うもんね、フルマラソン。
かといって、食べ過ぎたら腹痛くなるんじゃねーか、とか。
動きが重たくなるんじゃねーか、とか。
心配になる。


オレも心配でいろいろ調べたものだ。多くのレースの場合、それは朝食の話になると思う。
一般的な正解は「スタート4時間前にいつも通りの朝食をとる」みたいだ。

そして岩本メソッドの場合、それにプラス「モチ7個」だ。
一気に食べるわけじゃないぞ。
朝食の後、スタートまでに小分けに食べればいい。
さらにレース中、5キロごとにアミノ酸のサプリやエナジージェルも補給するのが岩本メソッドだ。

けっこうな量だよな。

でも、いつも30キロ35キロ過ぎに脚が動かなくなって自己ベストを更新できないのは、エネルギー不足が原因かもしれない。一度、試してみるべきではないだろうか。


マラソンは食べるスポーツである

「マラソンは食べるスポーツである」
岩本メソッドの柱の一つだ。最重要部分といっていいだろう。
車が走るためにはガソリンが必要なように、マラソンを走るなら十分に食べる必要がある、と。
うん、確かにそうだな。

なかなかサブ4することができなかった時、オレは岩本メソッドを信じて「モチ7個食い」に挑戦した。

食えなかった(笑)
3個でギブアップだ。いい加減モチの味が苦く感じるしアゴが疲れてきた。地獄だった(大袈裟)
なぜなら、オレはモチがあまり好きではないからだ。

しかし、本当の地獄はそのあとに訪れたのだった。



食べて走る練習が必要だ

スタート直後から、腹パンパンで吐き気がオレを襲う。地獄だ(笑)
ランニングフォームとかペースとか、そんなもん考えてられねー。
一歩踏み出すたびに吐き気がオレを襲う。

それが15キロ過ぎまで続いたんだ。かなり苦しかった。
腹の状態が落ち着いた後は、いつになく快調で初のサブ4達成!のレースになったわけだが。
モチのおかげだったのかもしれない。初のサブ4達成。
3個しか食べてないけど。

15キロまで、とにかく腹が苦しかったことを憶えている。
脚が痛くなるよりキツかった気がする。そんな状態に慣れてないから。

考えてみたら、オレは普段のトレーニングで、走る前に何か食べることはまずなかったんだ。
ダイエットしたいって気持ちもあるからね。
だから食べて走ることに、体がまったく慣れていなかった。それが原因だ。
こんなに苦しいものだとは思わなかった。

食べてすぐ走るのには慣れが必要だ。体が対応できない。オレは身を持って体験した。
日頃から、食べて走る練習をしておくべきだ。



まとめ

10キロレースやハーフマラソンくらいの距離だったら、あるいはそれほど食べなくても走りきることはできるだろう。その方がパフォーマンスが上がる人もいるかもしれない。

でも、フルマラソン以上の距離になると話は別だ。相応のエネルギーが必要になる。並大抵の距離じゃない。

だから食べなければならない。モチ7個を。

いや、モチじゃなくてもいいんだろうけど(笑)
自分に合う食べ物、合う量を見つけたい。
オレもいまだに正解がわからず、レースでいろいろ試しているところだ。その日の体調もあるしね。
とりあえず、モチ7個はオレには無理だ(笑)

そして食べて走る練習。その状態に体を慣らしておかなければならない。

「いやいや、俺、いつもそこまで食べなくてもフルマラソン完走してるよ。そんなに腹も減らないし。」
なんていう省エネ自慢のランナーもいるかもしれない。

そんな人には、岩本さんのこの言葉を贈ろう。

「食べたらもっと速くなるよ」

ぐうの音もでないだろ(笑)






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