この本を読んでマラソンについてわかることは「砂漠でフルマラソンを走るのは大変」ということだけだ。
そのほかにマラソンに関する、たとえば走るテクニック的な知識を得ることはない。
だったらわざわざ読まなくていいじゃない、そう思う人もいるだろう。
確かにそうだ。
「砂漠でフルマラソンを走るのは大変」ということは、本を読まなくたって容易に想像がつくことだ。
でも読んでみてほしい。
なぜなら、マラソンを走っている以外のところがおもしろいからだ。
ノンフィクションものだ。
ご存知ノンフィクション作家の高野秀行がノリでサハラ砂漠マラソンにエントリーしてしまうところから話は始まる。
いままで長くても10キロ程度しか走ったことがないのに、いきなりフルマラソンにエントリーだ。
しかも開催場所はサハラ砂漠。
ノリで。
それだけで、おもしろい。
果たして結果は?みたいな。
「世にも奇妙なマラソン大会」の文庫版は表題作以外にいくつかの中編、短編が収録されている。
加えて言葉がうまく通じない。ノリで行っちゃったもんだから通訳がいるわけでもない。
海外経験豊富な高野秀行は、言葉に堪能だからなんとか問題を打開していくものの・・
何をどうしていいのかわからない場面が続く。
どのバスに乗ればいいのか、どこに宿泊すればいいのか、給水のドリンクはどうすればいいのか、スタートしたと思って動き出すとまだだと押し戻される、と思ったらスターする、走り出せば出したでコースがわかりづらくいきなり選手が二手に分かれてしまう(笑)
などなど困難が続く。ま、でもなんとかなる。
このブログタイトル「スタートラインはどこですか?」は、はじめて参加したとあるマラソン大会で、オレが係の人に聞いた言葉だ。時間もなくてあせっていた。
完走どころかスタートさえできない危機に直面した、恥ずかしい出来事だ。
地元以外のマラソン大会にエントリーしようとすると、ビビッてしまうんだよな。
交通手段は?宿泊場所は?何時にどこ行けばいの?って。
そんなの気にしないでノリでエントリーしたいものだ。
なんとかなるんだし。
別にサハラ砂漠を走るわけでもないんだから。
この本を読んでそんなことを思った。
「どうだった?」
はじめてのフルマラソンで砂漠を走っていい結果なわけがない。
高野秀行は答える。「完走したけど、ひどいもんだったよ」
それに対して問いかけたランナーがこう言う。
「ノー。マラソンの勝者は一人じゃない。完走したランナーみんなが勝者なんだ。」
そしてがっちり握手だ。
カタルシス!
「BORN TO RUN」 / クリストファー・マクドゥーガル
「チーム」 / 堂場瞬一
「違う自分になれ」 / 岩本能史
「走ることについて語るときに僕の語ること」 / 村上春樹
「ひぃこらサブスリー」 / みやすのんき
そのほかにマラソンに関する、たとえば走るテクニック的な知識を得ることはない。
だったらわざわざ読まなくていいじゃない、そう思う人もいるだろう。
確かにそうだ。
「砂漠でフルマラソンを走るのは大変」ということは、本を読まなくたって容易に想像がつくことだ。
でも読んでみてほしい。
なぜなら、マラソンを走っている以外のところがおもしろいからだ。
世にも奇妙なマラソン大会 / 高野秀行
ノンフィクションものだ。
ご存知ノンフィクション作家の高野秀行がノリでサハラ砂漠マラソンにエントリーしてしまうところから話は始まる。
いままで長くても10キロ程度しか走ったことがないのに、いきなりフルマラソンにエントリーだ。
しかも開催場所はサハラ砂漠。
ノリで。
それだけで、おもしろい。
果たして結果は?みたいな。
「世にも奇妙なマラソン大会」の文庫版は表題作以外にいくつかの中編、短編が収録されている。
スタートラインはどこですか?状態
このサハラ砂漠マラソンの運営は、まぁてきとーだ(笑)加えて言葉がうまく通じない。ノリで行っちゃったもんだから通訳がいるわけでもない。
海外経験豊富な高野秀行は、言葉に堪能だからなんとか問題を打開していくものの・・
何をどうしていいのかわからない場面が続く。
どのバスに乗ればいいのか、どこに宿泊すればいいのか、給水のドリンクはどうすればいいのか、スタートしたと思って動き出すとまだだと押し戻される、と思ったらスターする、走り出せば出したでコースがわかりづらくいきなり選手が二手に分かれてしまう(笑)
などなど困難が続く。ま、でもなんとかなる。
ノリを見習いたい
はじめて参加するマラソン大会はわからないことが多い。このブログタイトル「スタートラインはどこですか?」は、はじめて参加したとあるマラソン大会で、オレが係の人に聞いた言葉だ。時間もなくてあせっていた。
完走どころかスタートさえできない危機に直面した、恥ずかしい出来事だ。
地元以外のマラソン大会にエントリーしようとすると、ビビッてしまうんだよな。
交通手段は?宿泊場所は?何時にどこ行けばいの?って。
そんなの気にしないでノリでエントリーしたいものだ。
なんとかなるんだし。
別にサハラ砂漠を走るわけでもないんだから。
この本を読んでそんなことを思った。
最後はカタルシス!やっぱりマラソンっていいね。
ゴールしたあと、どこかの国のランナーが話しかけてくる。「どうだった?」
はじめてのフルマラソンで砂漠を走っていい結果なわけがない。
高野秀行は答える。「完走したけど、ひどいもんだったよ」
それに対して問いかけたランナーがこう言う。
「ノー。マラソンの勝者は一人じゃない。完走したランナーみんなが勝者なんだ。」
そしてがっちり握手だ。
カタルシス!
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「BORN TO RUN」 / クリストファー・マクドゥーガル
「チーム」 / 堂場瞬一
「違う自分になれ」 / 岩本能史
「走ることについて語るときに僕の語ること」 / 村上春樹
「ひぃこらサブスリー」 / みやすのんき
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