レース前夜になると眠れない。
よくあると思う。緊張しているのだろうか。興奮しているのだろうか。その両方だろうか。
原因は様々で特定するのは難しいが、はっきりしていることがある。
平常心ではない、ということだ。
だってオレ、普段はものの数分で、いや、数秒で眠りにつくんだから。そして朝まで死んだように眠っている。
安眠すぎて「悩み事の一つもあった方がいいんじゃないか」という必要のない不安に駆られることも度々だ(笑)
「レースはトレース」
プロフットレーサー岩本能史さんが提唱するマラソンレース必勝法だ。
→岩本さんのブログ(外部サイト)
レースは練習通りの走りをトレース(なぞる)すればいい、そういうことだ。
逆に言うと、練習で出来ていない走りをレースでまぐれ的にできることはない(特に長い距離のレースでは)そういうことでもある。だからレースをイメージした練習が大切になる。
レースで「練習通りの走りをトレース」するためには平常心でいなければならない。
たとえばバカみたいに緊張してシューズを左右逆に履いてしまう、なんてことが起きたら大変だ。
シューズを左右逆に履いて練習通りの走りができるわけないだろう。仮にできたとしたら、普段どんな練習してんだよっていう違う謎が浮上する。いや、小学生でもあるまいし(いたよね?)シューズを左右逆に履くやつはいないだろ、そう思うかもしれない。オレも思う。
だったら、これはどうだ。
バカみたいに緊張してランパンを履くのを忘れてしまう。
ランニングパンツだ、トランクス的な。それを履くのを忘れてしまう。
ほら、下半身ランニングタイツ「のみ」のランナーっているでしょ。もちろん、そのスタイルはアリだ。別におかしくない。抵抗の少ない走りやすいスタイルだと思う。

でもその中にいると思うんだ。ただ単にランパンを履くのを忘れてしまった人が。
オレは脚が太いしケツもデカいしで、不格好になるのでそのスタイルはできない。ランニングタイツを履いてもその上にトランクス的なランニングパンツを装着する。そんな人は少なくないと思う。

(もっといい写真ねーのかよ)
そんな人がランパンを履くのを忘れてランニングタイツ「のみ」になったらどうだろう。
平常心でいられるだろうか。
難しいと思う。照れてしまうと思う。なんかスースーするんじゃないか。下手したら下半身丸出しのような不安に襲われるのではないか。オレだったらそうなると思う。
とにかく平常心だ。
平常心でいればレース前夜に眠れない、なんてこともないだろう。
ただ、多少眠れなかったからといってレース本番で「眠気」に対して心配する必要はないと思う。
なぜなら、オレは今までレース中に眠くなったことがないからだ。
さらに言えば、レース中にコースわきで寝ているランナーも見たことがない。
コースわきで横になっているランナーは見かけることはあるが、眠くなって「ちょっと横になるわ」的なことではないだろう。もっと大変なことになっているに違いない。
平常心じゃないために最も犯しやすい失敗は「前半から飛ばしてしまう」ことだ。
なぜだろう、レースになると体が軽く感じることが多い。過度になればフワフワ感じることさえある。
これも緊張からくるものなのか興奮からくるものなのかはわからない。
そのせいで調子がいいと勘違いしてしまうんだ。そして前半から飛ばしてしまう。
結果、撃沈してしまうことはよく知られている。
そうならないために、平常心でレースにのぞまねばならない。
「レースはトレース」だ。
リラックスすることが大切だ。どうすればリラックスすることができるのか。
もっと「てきとー」にやってみたらどうだろう。
これ、オレ自身にも言い聞かせてるんだ。「てきとー」にやってリラックスだ。
オレはどちらかといえば「きっちり」やる方だと思う。かっこつけてるわけじゃないんだ。小心者といった方がいいだろうか。小心からくる「きっちり」だ。
たとえばレースになると、いつもより「きっちり」靴ひもを結んでしまう。ちょっとキツめになることが多い。まぁ、レースだし多少キツめでもいいんじゃないの?そう思うかもしれない。
ことはそう単純じゃないんだ。
「あれ、右に比べて左がちょとゆるいかな」
バランスが気になりだす。
左をキツくすると「あれ今度は右が」それの繰り返しだ。そこに平常心はない。
もっと「てきとー」にやってみたらどうだろう、オレ。
靴ひもの締め具合なんて、レース後半になればどうでもいいことだ。フルマラソンの35キロ過ぎに「あれ、左がちょとゆるいかな」なんて思えたら大したもんだ。いつも苦しくてそれどころじゃない(笑)
あるいはレースの朝だけ「きっちり」朝食をとろうとする。
もちろんエネルギー補給は大切だ。プロフットレーサーの岩本さんも(岩本信者なもので・・)「マラソンは食べるスポーツだ」と言っている。
しかし、それは日ごろから食べて走ることを訓練して慣れておかなければならない。
案の定、慣れない食べ過ぎにより「吐き気」と戦うレースになってしまったことがある。そこに平常心はない。
「吐き気」と戦うくらいなら、いつも通り食べないでてきとーに走ってみてもいいんじゃないか。
オレはレース会場で見かける、てきとーな人たちを見習いたい。
たとえばゼッケンの付け方がてきとーな人だ。
ナナメにも程があるだろってくらいゼッケンがナナメに付いている。あるいは中心から大きくズレているそんな人だ。
ゼッケンがあんな状態でどうして気にならないんだろう、きっちり者のオレは気になって仕方がない(笑)それどころか走る前から安全ピンがはずれて、ゼッケンがぶら~んとしている人さえいる。
ゼッケンをぶら~んとさせて42.195キロ走る。
そのてきとーさを見習いたい。
オレなんて、ゼッケンを横まっすぐに(平行に)付けるためにボーダーのTシャツにこだわったことすらあったからね(笑)
以前にも書いたが、レース当日に初めて履くランニングシューズで勝負しようとしている知り合いに驚いたことがある。
その男はレース当日の朝、箱から新品のランニングシューズを取り出していたんだ。値札も付いているような状態で。まさかとは思ったが聞いてみた。
「もしかしてそれ、今初めて履くの?」
「そうそう!昨日の夜、嫁が買っておいてくれたんだ。オレ仕事忙しかったから」
嫁に感謝さえしている様子だ。
そのシューズを履いてこう言ったんだ。
「ちょっとキツいけど、まぁいっか」
これだ。「まぁいっか」だ。そのてきとーさを見習いたい。
別にオレは高い次元で勝負しているアスリートじゃないんだ。
もっとてきとーにやってもいいのかもしれない。
もちろん、時に真剣に自己ベスト更新を狙うのは大切なことだ。自己ベスト更新がオレの走るモチベーションでもあるからね。
だけど、リラックスすることで平常心になり、そして自分の力を最大限引き出せることもあるだろう。てきとーにやることでリラックスできることもあるんじゃないのかな。
って言っても、シューズがちょっとキツかったら、それはそれで平常心じゃいられないけどね(笑)
関連記事「周回コースのマラソン大会は狙い目か?【自己ベスト更新】」
関連記事「【自己ベスト更新の方法】いろいろな距離のマラソン大会を走ってみる」
関連記事「「弘法筆を選ばず」はランニングシューズ選びでも目指すべきか」
よくあると思う。緊張しているのだろうか。興奮しているのだろうか。その両方だろうか。
原因は様々で特定するのは難しいが、はっきりしていることがある。
平常心ではない、ということだ。
だってオレ、普段はものの数分で、いや、数秒で眠りにつくんだから。そして朝まで死んだように眠っている。
安眠すぎて「悩み事の一つもあった方がいいんじゃないか」という必要のない不安に駆られることも度々だ(笑)
「レースはトレース」
プロフットレーサー岩本能史さんが提唱するマラソンレース必勝法だ。
→岩本さんのブログ(外部サイト)
レースは練習通りの走りをトレース(なぞる)すればいい、そういうことだ。
逆に言うと、練習で出来ていない走りをレースでまぐれ的にできることはない(特に長い距離のレースでは)そういうことでもある。だからレースをイメージした練習が大切になる。
レースで「練習通りの走りをトレース」するためには平常心でいなければならない。
たとえばバカみたいに緊張してシューズを左右逆に履いてしまう、なんてことが起きたら大変だ。
シューズを左右逆に履いて練習通りの走りができるわけないだろう。仮にできたとしたら、普段どんな練習してんだよっていう違う謎が浮上する。いや、小学生でもあるまいし(いたよね?)シューズを左右逆に履くやつはいないだろ、そう思うかもしれない。オレも思う。
だったら、これはどうだ。
バカみたいに緊張してランパンを履くのを忘れてしまう。
ランニングパンツだ、トランクス的な。それを履くのを忘れてしまう。
ほら、下半身ランニングタイツ「のみ」のランナーっているでしょ。もちろん、そのスタイルはアリだ。別におかしくない。抵抗の少ない走りやすいスタイルだと思う。

でもその中にいると思うんだ。ただ単にランパンを履くのを忘れてしまった人が。
オレは脚が太いしケツもデカいしで、不格好になるのでそのスタイルはできない。ランニングタイツを履いてもその上にトランクス的なランニングパンツを装着する。そんな人は少なくないと思う。

(もっといい写真ねーのかよ)
そんな人がランパンを履くのを忘れてランニングタイツ「のみ」になったらどうだろう。
平常心でいられるだろうか。
難しいと思う。照れてしまうと思う。なんかスースーするんじゃないか。下手したら下半身丸出しのような不安に襲われるのではないか。オレだったらそうなると思う。
とにかく平常心だ。
平常心でいればレース前夜に眠れない、なんてこともないだろう。
ただ、多少眠れなかったからといってレース本番で「眠気」に対して心配する必要はないと思う。
なぜなら、オレは今までレース中に眠くなったことがないからだ。
さらに言えば、レース中にコースわきで寝ているランナーも見たことがない。
コースわきで横になっているランナーは見かけることはあるが、眠くなって「ちょっと横になるわ」的なことではないだろう。もっと大変なことになっているに違いない。
平常心じゃないために最も犯しやすい失敗は「前半から飛ばしてしまう」ことだ。
なぜだろう、レースになると体が軽く感じることが多い。過度になればフワフワ感じることさえある。
これも緊張からくるものなのか興奮からくるものなのかはわからない。
そのせいで調子がいいと勘違いしてしまうんだ。そして前半から飛ばしてしまう。
結果、撃沈してしまうことはよく知られている。
そうならないために、平常心でレースにのぞまねばならない。
「レースはトレース」だ。
平常心でレースにのぞむ方法
どうすれば平常心でレースにのぞめるのか。リラックスすることが大切だ。どうすればリラックスすることができるのか。
もっと「てきとー」にやってみたらどうだろう。
これ、オレ自身にも言い聞かせてるんだ。「てきとー」にやってリラックスだ。
オレはどちらかといえば「きっちり」やる方だと思う。かっこつけてるわけじゃないんだ。小心者といった方がいいだろうか。小心からくる「きっちり」だ。
たとえばレースになると、いつもより「きっちり」靴ひもを結んでしまう。ちょっとキツめになることが多い。まぁ、レースだし多少キツめでもいいんじゃないの?そう思うかもしれない。
ことはそう単純じゃないんだ。
「あれ、右に比べて左がちょとゆるいかな」
バランスが気になりだす。
左をキツくすると「あれ今度は右が」それの繰り返しだ。そこに平常心はない。
もっと「てきとー」にやってみたらどうだろう、オレ。
靴ひもの締め具合なんて、レース後半になればどうでもいいことだ。フルマラソンの35キロ過ぎに「あれ、左がちょとゆるいかな」なんて思えたら大したもんだ。いつも苦しくてそれどころじゃない(笑)
あるいはレースの朝だけ「きっちり」朝食をとろうとする。
もちろんエネルギー補給は大切だ。プロフットレーサーの岩本さんも(岩本信者なもので・・)「マラソンは食べるスポーツだ」と言っている。
しかし、それは日ごろから食べて走ることを訓練して慣れておかなければならない。
案の定、慣れない食べ過ぎにより「吐き気」と戦うレースになってしまったことがある。そこに平常心はない。
「吐き気」と戦うくらいなら、いつも通り食べないでてきとーに走ってみてもいいんじゃないか。
オレはレース会場で見かける、てきとーな人たちを見習いたい。
たとえばゼッケンの付け方がてきとーな人だ。
ナナメにも程があるだろってくらいゼッケンがナナメに付いている。あるいは中心から大きくズレているそんな人だ。
ゼッケンがあんな状態でどうして気にならないんだろう、きっちり者のオレは気になって仕方がない(笑)それどころか走る前から安全ピンがはずれて、ゼッケンがぶら~んとしている人さえいる。
ゼッケンをぶら~んとさせて42.195キロ走る。
そのてきとーさを見習いたい。
オレなんて、ゼッケンを横まっすぐに(平行に)付けるためにボーダーのTシャツにこだわったことすらあったからね(笑)
以前にも書いたが、レース当日に初めて履くランニングシューズで勝負しようとしている知り合いに驚いたことがある。
その男はレース当日の朝、箱から新品のランニングシューズを取り出していたんだ。値札も付いているような状態で。まさかとは思ったが聞いてみた。
「もしかしてそれ、今初めて履くの?」
「そうそう!昨日の夜、嫁が買っておいてくれたんだ。オレ仕事忙しかったから」
嫁に感謝さえしている様子だ。
そのシューズを履いてこう言ったんだ。
「ちょっとキツいけど、まぁいっか」
これだ。「まぁいっか」だ。そのてきとーさを見習いたい。
別にオレは高い次元で勝負しているアスリートじゃないんだ。
もっとてきとーにやってもいいのかもしれない。
もちろん、時に真剣に自己ベスト更新を狙うのは大切なことだ。自己ベスト更新がオレの走るモチベーションでもあるからね。
だけど、リラックスすることで平常心になり、そして自分の力を最大限引き出せることもあるだろう。てきとーにやることでリラックスできることもあるんじゃないのかな。
って言っても、シューズがちょっとキツかったら、それはそれで平常心じゃいられないけどね(笑)
関連記事「周回コースのマラソン大会は狙い目か?【自己ベスト更新】」
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コメント
コメント一覧 (5)
ランナーあるある。
走ったあと着替えようとしたらパンツ忘れて
濡れたままか、ノーパソですーすーしながら帰るか葛藤。
ダレた書くな!(笑)まぁ、でも確かに長いか。
パンツつながりで言うと、レース後の更衣室は混みこみなので、外でタオル1枚巻いて際どいパンツ履き替えをよくやります。脚がツってノーパンタオル状態で倒れそうになったり(笑)
今年もよろしくお願いします。
自分はここ数年寝つきがよくなり、気がつけば大会の前の日でも、いつも通り寝ちゃいます笑
それと昔の事を思い出したのですが、駅伝に出ていた頃、走り終わってアンカーの後輩を応援していた時の事です。 ランパンが前と後ろ逆に履いてました。 アシックスの自体が後ろに見えたのです笑 彼は区間2位の快走をしましたが、それよりもランパンの話で盛り上がりました!
走る事に集中していれば、細かなことは気がつかないんですよね。
どうもお久しぶりです!今年もよろしくお願いします。
ランパン前後逆!それで快走!おもしろい(笑)
でも、ランパン逆はやっちゃいそう。
大会前普通に寝られるとはうらやましい。私はまずダメですね。さすがに緊張ではないと思うんですが興奮してるんですかね。あとトイレの大の方もいつも通り出ませんね(笑)
因みに当時のランパンは、トラック選手が着るタイプのウェアで走っていたので、インナー付きになります。 インナーが前後逆になると普通に考えて、物凄い違和感に… おまけにお腹の紐も閉めれないので、彼は凄かったです笑