「ランニングを楽しむ方法、それは走らないことだ」
なんて言うと、どこの禅問答だよ、そう鼻白む人がいるかもしれない。
ちなみにオレは「鼻白む」の用法にイマイチ自信がない。だから用法を間違えているかもしれないが気にしないでくれ。用法どころか「読み」すらも、何度調べても忘れてしまう。「はなじらむ?」「はなじろむ?」
正解は「はなじろむ」です。
何の話だよ。
ランニングを続ける人とやめる人がいる。
たぶんその差は「楽しい」か「楽しくない」か、だと思う。単純な話だ。
楽しいから走り続けるし、楽しくないから走るのをやめる。
走り続ける人は、走るのをやめる人にランニングの「楽しみ方」をアドバイスしたくなるかもしれない。せっかく走り始めたんだから、続けようよ、って。余計なお世話かもしれないけど、走る仲間はたくさんいた方がうれしいからね。
他人のアドバイスなんて、いずれ余計なお世話に決まっている。
なんて言うと、鼻白む人がいるかもしれない。もういいから鼻白む。
どんなアドバイスが「効く」だろう。
アドバイスっていうと、ちょっと上からすぎるな。提案だな、提案。楽しく走るための提案。
オレが最近楽しくてハマっているのは「温泉ラン」だ。温泉をゴールに設定して走る。寒い日に走った後の温泉は格別だ。ゴールに楽しみを用意する提案だ。
大会に出ることを勧めるのも楽しみの提案になるはずだ。
まだ大会に出てレースを走ったことのない人は「目標」を設定するのが難しいと思う。目標のないまま走り続けることは、なかなか難しい。オレは無理だな。大会の練習のためにしょうがなく走ることも少なくない(やめちまえ)
大会に出るとなると、いろいろな目標を設定できる。「完走」がそうだろうし、「自己ベスト更新」がそうだろう。「知らない土地の大会に出てみる」なんてことを目標にしたっていい。目標を達成することは楽しさにつながる。
「距離を延ばす」のも大きな目標になるかもしれない。
10キロ、ハーフまでしか走ったことのない人にフルマラソンを走ることを提案するんだ。やっぱり、ランニング・マラソンを趣味にしたとき、フルマラソン42.195kmを完走することは、一つの到達点になると思うんだ。フルマラソンを完走することは、そう簡単なことじゃないからね。ゴールした時の感動はより大きなものになる。そしてその先にウルトラマラソンが待っている・・
違う。
より過酷なことに挑戦することだけが、ランニングの楽しみ方じゃない。自分で言っておいて、なんだよって話だが。
それを教えてくれたのは福島舞だ。
福島舞をご存知だろうか。先日購入した「TRAIL RUN」という雑誌の巻頭対談に登場する。
星野由香里との対談だ。申し訳ない、オレは両方とも存じ上げていなかった。なぜなら、オレはトレイルランに関する知識はほぼゼロだからだ。「TRAIL RUN」という雑誌の巻頭対談に登場するくらいだから、その界隈では有名な方なのだろう。まさかその辺の山を走っている無名のランナーに「巻頭対談どうっすか?」と声をかけるわけもあるまい。
二人の経歴を見てみる。
福島舞は2018年スリーピークス八ヶ岳トレイルで優勝しミドルレンジでは日本を代表するトップ選手になったそうだ。ロードのフルマラソンではサブ3の記録を持つ。ちなみにトレイルのミドルレンジとは50~70km程度のレースのことだ。
一方の星野由香里は、2018年に日本人女性として初めてスカイランニングワールドシリーズ戦に参戦。UTMF2018女子4位の記録を持つ。
すごい二人だ。
その二人の対談のテーマはズバリ「楽しむって最強」だ。
この対談を読めば、走ることをより楽しむための方法がわかるに違いない、そう思った。女性といえどもトレイルランナーだ。自身を過酷な状況に置くことを楽しんでいるのではないか、そう予想もした。
違った。
オレは福島舞の言葉にうなるしかなかった。
「大切なものが嫌いにならないように」
例えば、彼女を嫌いにならないように、過去の経験人数を探らないような。いや、そんなゲスな話ではないな(笑)
福島舞の「楽しむため」に重きを置く姿勢にハッとさせられる。たぶん100マイルを走りきる実力はあるのだろう。でも、それを楽しく走れるかどうか、そこが重要なんだ。楽しむために走らない、だ。
「完走できるかどうか」よりも「楽しいかどうか」だ。オレにその発想はなかった。完走する方が大切だと思っていた。
ハーフまでの距離が楽しければ、無理にフルマラソンに挑戦することもないって話だ。
フルマラソンが苦しすぎて走ることをやめてしまったら、本末転倒だ。自分が楽しめる距離を走ればそれでいい。福島舞を見習おう。
そう考えたとき、去年サロマ湖100kmウルトラマラソンに初挑戦した時のオレはどうだ。
何度「二度と走るかクソ!」と鼻白んだことか。これは用法違います。
でも、別にサロマ湖嫌いになってないから、ま、いっか。今思えば楽しかったような気もするし。今年もサロマ湖走るし。
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なんて言うと、どこの禅問答だよ、そう鼻白む人がいるかもしれない。
ちなみにオレは「鼻白む」の用法にイマイチ自信がない。だから用法を間違えているかもしれないが気にしないでくれ。用法どころか「読み」すらも、何度調べても忘れてしまう。「はなじらむ?」「はなじろむ?」
正解は「はなじろむ」です。
何の話だよ。
ランニングを続ける人とやめる人がいる。
たぶんその差は「楽しい」か「楽しくない」か、だと思う。単純な話だ。
楽しいから走り続けるし、楽しくないから走るのをやめる。
走り続ける人は、走るのをやめる人にランニングの「楽しみ方」をアドバイスしたくなるかもしれない。せっかく走り始めたんだから、続けようよ、って。余計なお世話かもしれないけど、走る仲間はたくさんいた方がうれしいからね。
他人のアドバイスなんて、いずれ余計なお世話に決まっている。
なんて言うと、鼻白む人がいるかもしれない。もういいから鼻白む。
どんなアドバイスが「効く」だろう。
アドバイスっていうと、ちょっと上からすぎるな。提案だな、提案。楽しく走るための提案。
オレが最近楽しくてハマっているのは「温泉ラン」だ。温泉をゴールに設定して走る。寒い日に走った後の温泉は格別だ。ゴールに楽しみを用意する提案だ。
大会に出ることを勧めるのも楽しみの提案になるはずだ。
まだ大会に出てレースを走ったことのない人は「目標」を設定するのが難しいと思う。目標のないまま走り続けることは、なかなか難しい。オレは無理だな。大会の練習のためにしょうがなく走ることも少なくない(やめちまえ)
大会に出るとなると、いろいろな目標を設定できる。「完走」がそうだろうし、「自己ベスト更新」がそうだろう。「知らない土地の大会に出てみる」なんてことを目標にしたっていい。目標を達成することは楽しさにつながる。
「距離を延ばす」のも大きな目標になるかもしれない。
10キロ、ハーフまでしか走ったことのない人にフルマラソンを走ることを提案するんだ。やっぱり、ランニング・マラソンを趣味にしたとき、フルマラソン42.195kmを完走することは、一つの到達点になると思うんだ。フルマラソンを完走することは、そう簡単なことじゃないからね。ゴールした時の感動はより大きなものになる。そしてその先にウルトラマラソンが待っている・・
違う。
より過酷なことに挑戦することだけが、ランニングの楽しみ方じゃない。自分で言っておいて、なんだよって話だが。
それを教えてくれたのは福島舞だ。
福島舞をご存知だろうか。先日購入した「TRAIL RUN」という雑誌の巻頭対談に登場する。
星野由香里との対談だ。申し訳ない、オレは両方とも存じ上げていなかった。なぜなら、オレはトレイルランに関する知識はほぼゼロだからだ。「TRAIL RUN」という雑誌の巻頭対談に登場するくらいだから、その界隈では有名な方なのだろう。まさかその辺の山を走っている無名のランナーに「巻頭対談どうっすか?」と声をかけるわけもあるまい。
二人の経歴を見てみる。
福島舞は2018年スリーピークス八ヶ岳トレイルで優勝しミドルレンジでは日本を代表するトップ選手になったそうだ。ロードのフルマラソンではサブ3の記録を持つ。ちなみにトレイルのミドルレンジとは50~70km程度のレースのことだ。
一方の星野由香里は、2018年に日本人女性として初めてスカイランニングワールドシリーズ戦に参戦。UTMF2018女子4位の記録を持つ。
すごい二人だ。
その二人の対談のテーマはズバリ「楽しむって最強」だ。
この対談を読めば、走ることをより楽しむための方法がわかるに違いない、そう思った。女性といえどもトレイルランナーだ。自身を過酷な状況に置くことを楽しんでいるのではないか、そう予想もした。
違った。
オレは福島舞の言葉にうなるしかなかった。
がんばりすぎて大切なものが嫌いにならないように気をつけています。トレイルランが嫌いになりたくないから、100マイルレースはまだチャレンジできません。楽しむための体力がまだないから。
「大切なものが嫌いにならないように」
例えば、彼女を嫌いにならないように、過去の経験人数を探らないような。いや、そんなゲスな話ではないな(笑)
福島舞の「楽しむため」に重きを置く姿勢にハッとさせられる。たぶん100マイルを走りきる実力はあるのだろう。でも、それを楽しく走れるかどうか、そこが重要なんだ。楽しむために走らない、だ。
「完走できるかどうか」よりも「楽しいかどうか」だ。オレにその発想はなかった。完走する方が大切だと思っていた。
ハーフまでの距離が楽しければ、無理にフルマラソンに挑戦することもないって話だ。
フルマラソンが苦しすぎて走ることをやめてしまったら、本末転倒だ。自分が楽しめる距離を走ればそれでいい。福島舞を見習おう。
そう考えたとき、去年サロマ湖100kmウルトラマラソンに初挑戦した時のオレはどうだ。
何度「二度と走るかクソ!」と鼻白んだことか。これは用法違います。
でも、別にサロマ湖嫌いになってないから、ま、いっか。今思えば楽しかったような気もするし。今年もサロマ湖走るし。
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コメント
コメント一覧 (4)
雑誌を見ておらず全体の内容を読んではないのですが、写真の部分を読んで感じたのは、トップアスリートとしてうまい言い方だと感じました。彼らは周囲の人(特にスポンサー)からの期待を背負っていて、自分の意志とは関係なくハードなレースに出ること、そこでいい成績を残すことを求められています。それ期待に応えるのはなかなか厳しい、でも周囲にも納得してもらう必要がある、そこで考えたのが「嫌いになりたくない」ということ。捻くれた捉え方でしょうか・・・
私の場合は、苦しくてその時は二度と走るか!と思っても、懲りずに次に走ると少し苦しさが減っていたりしていて、そういったちょっとした成長が楽しみになっています。
ところで、遅くなりましたがサロマエントリーおめでとうございます。サブ10期待してますよ〜
お久しぶりです!
そうですよね、確かにトップアスリートともなると、自分一人で完結する話ではなくなってくるのかもしれませんね。
私なんか誰にも期待されていなくても、自己ベストを出せなかっただけでダメだった~と落ち込むこともあるというのに、多くの人に期待されていたら・・恐ろしい・・
ところで、サブ10は期待しないでください。サロマ湖を嫌いになりたくないので(笑)
寒い日の温泉、ほんとサイコーですよね!
さらに、帰りは家族と車で帰れるなんてサイコーすぎじゃないですか!
休みの日に温泉ランすると家族に怒られる、って話も聞きますからね(笑)