サブ10はあきらめた。
100kmを10時間で走れるわけねーだろ!やってられっかよ!
ってなったわけじゃないよ。1ミリもなってないか?って聞かれるとゴニョゴニョしちゃうけど(笑)
「今回の(2019年6月30日)サロマ湖では」あきらめた、ということだ。
いや「あきらめた」というマイナスな言葉は使いたくない。なぜなら「サブ10」をあきらめたわけじゃないからだ。
どっちだよ。
現在地を知った、ということだ。
【サブ10への道】における、オレが今いる現在地だ。
オレは今、サブ10のレベルにいない。
3月の終わり頃から、自分なりにがんばってやってきたつもりだ。しかし、そのレベルに到達することはできなかった。と、判断した。
この週末、土曜日に「ひとり60km走」を敢行したんだ。そして失敗に終わった。
何とか60kmを「移動」してゴールはしたものの、最後の8kmほどを歩いてしまった。歩き倒してしまった。原因は「腹下り」だ。腹がピーピーになってしまった。脚が動かなくなった訳じゃないのが、少し残念だった。が、完走できなかったことに違いはない。
この「60km走」は、ウルトラマラソンレース本番100kmを目標のタイムでゴールできるかどうかの試金石となる。
60kmを目標とするレースペースで走り切れば、その可能性は高いと判断できる「試験」だ。
お馴染み、オレがウルトラマラソンの道しるべとしている例の「赤い本」の練習プログラムがそうなっている。
この本は、毎日の練習メニューをレベル別で提示してくれているところがありがたい。
必要な期間は13週間だ。
その9週目に「ソツケン」と呼ばれる練習メニューがある。練習メニューというかその名の通り「試験」だ。それが「60km走」だったというわけだ。(レベルによりその距離は変わる)
今までの9週間、オマエは練習メニューにしたがってちゃんと走ってきたのか?という試験だ。
各練習メニューには、その重要度に応じてポイントが設定されているので、それまでの達成率は簡単に計算できる。
79%だった。
ポイントを落とし過ぎたかもしれない。そして「60km走」は失敗に終わった。
ちなみに、オレはこんな60kmをひとりで走ったんだ。
北海道は苫小牧市から札幌市を目指す国道36号線、一本勝負の60kmだ。
オレは札幌に住んでいるので、朝4時過ぎに奥さんに車で苫小牧まで送ってもらった。去年とまったく同じパターンだ。
去年はDNFしてまった。その模様はこちら。
北海道に詳しくなければ「ま、とにかく60kmなんだろ」としか思わないと思う。
でも北海道に住む人なら、そしてウルトラマラソンなんかに縁のない人だったら「苫小牧から札幌」は、こう思うような位置関係だ。
「いやいや、ないない」あるいは「バカじゃね?」だ。
イメージ、人間の脚で移動するような位置関係じゃない。たぶん信じてくれないと思う。そんな位置関係の60kmを走った。といっても、とにかく60kmだ。
そして「60km走」は失敗に終わった。
失敗の原因はいろいろ考えられる。水分補給、エネルギー補給に失敗して腹がピーピーになてしまったんじゃないか、とか。前の日にZAZENBOYSのライブに行って、2時間立ちっぱなしで疲れてしまった、とか。で、その余韻でちょこっと飲んで帰ったために、3時間ちょとしか寝られなかったとか。
ただの言い訳だ。しかし、それらは本番の時に改善できることばかりだ。いくらオレでも100km本番前日にライブは行かないだろう(笑)
だから、この「60km走」を「完走」できなかったことで、今いる「現在地」を知ったわけではない。
あるランナーとの出会いで、それを知ることになった。
そこに一人の男性ランナーが現れた。40代だろうか。オレとは逆に札幌方面から走ってきたランナーだ。ランニング用のリュックを背負ったその姿は、どう見てもロング走をしている最中だった。
それまで、ずっと一人で走っていたオレは人恋しくなったのかな(笑)普段なら、見知らぬランナーに話しかけることなんてまずないのだけど、自然に話かけてしまったんだ。そういう雰囲気でもあったし。
「どちらからですか?」
みたいな。
ちょっとした時間だったけど、会話は弾んだ。その人もサロマ対策で60km走をしている途中だったんだ!サロマは過去5回走っているという。その引き締まった体躯から、どう見てもオレよりレベルが高いことはわかった。だからタイムを聞いてみた。「ベストは9時間・・」
サブ10ランナーだった。
「そろそろサブ10も無理かな~」なんて言ってた。思ったより年齢が上で衰えを感じているのだろうか。まったくそうは見えなかったが。
札幌から25km走ってきたという。あと5km走って折り返して札幌に戻る60kmがその人の計画だ。
「それじゃ」
オレにしては、けっこうさわやかに別れられたと思う(笑)
オレは札幌に向かって走り出した。残り25kmだ。そのランナーは逆方向に向かって走り出した。
その後、オレは追い越されてしまうんだ。折り返してきたそのランナーに、だ。
まだ歩き出す前だったが、もう腹の調子がおかしくなっていてスローペースになっていた。
たぶん気を使ってくれたのだろう、道路の向こう側を(国道36号線はけっこう広い)颯爽と走っていく、そのランナーを見た時にオレは自分の「現在地」を知った。
今のオレには無理だ。
「そろそろサブ10も無理かな~」なんて言っているランナーがあのスマートな走りだ。スタスタ走り去って行った。あれがサブ10ランナーの走りなんだ。
それに比べて、足取り重いオレの走りはどうだ。
真っ黒なウェアに塩ふいてボロボロじゃないか。腹のピーピーがやばくなってコンビニのトイレに駆け込んで鏡を見た時・・目が充血していて、顔にも塩ふいて、死にそうな顔したオレがいた。どう見ても「サブ10ランナー」の顔じゃない。
今のオレには無理だ。そう判断した。
サブ10をあきらめたわけじゃない。また今度挑戦するために、今回は勇気ある撤退が必要だと感じだ。
下手に無理して途中リタイアするより、まずは去年よりレベルアップして、次につなげたい。そう思う。
あのZOZOだって営業予想を下方修正するんだ。時にそれが正しい判断になることもあるはずだ。
今回の目標は「10時間台でゴール」とした。
キロ6分で走って、なんやかやで10時間台でゴールしたい。
去年のタイム12時間34分からみれば、これだって決して簡単な目標じゃないよな。
ちょっと過信していたのかもしれない。オレはもっとデキる男だ、と。
過信するような材料はまったくないのだが(笑)なぜかもっとデキるような気がしてがんばっていた。
なんか、最近キツかったんだよな。走ることをあまり楽しめていない自分がいた。
本番まで1ヶ月。少し気楽に走りたいと思う。体がけっこう疲れている気もするし。
サブ10をあきらめたわけじゃない。今回は無理だ。けど、次につながるようなレースをしたい。
絶対に腹をピーピーにしてはいけない。強く思った。
うれしいことに、60km走で脚にダメージが残ることはなかった。次の日も21kmを走ることができたんだ。実を言うと、赤い本に従えば40km走らなければならなかったのだが、それはできなかった。
左「Onクラウドスイフト(赤い方)」。右「OnクラウドフライヤーWP(黒い方)」
実は「OnクラウドフライヤーWP(黒い方)」はサロマ湖用として買っていたんだ。WPというのはウォータープルーフのこと。そう、防水なんだ。去年のサロマ湖は途中で雨が降って大変だったからね。
そしてオレは「OnクラウドフライヤーWP(黒い方)」を買うとき、ちょっとした冒険をしたんだ。
いつもよりワンサイズ小さくしたんだ。
ネットなんかでいろいろ調べて「本当に自分の足に合った」シューズを見つけたいと思ったからだ。
ところが、ただでさえ、この「OnクラウドフライヤーWP(黒い方)」はゴツゴツしたシューズなんだ。ゴツゴツっていうか、たとえばアッパーが今はやりの柔らかいそれじゃない。WP用の生地が少し硬いのもあるのだろう。その分、足をしっかり保護してくれそうな、そんなシューズではあるんだけど。
最初、思いっきり靴擦れした。
両足の小指が水ぶくれになった。
でも、サイズ的にはこれがベストなはずだ。自分の生足サイズプラス0.5cm。あきらめずに調整した。靴下を薄いものに変えてみたり。何度もヒモの締め方を調整したり。小指が痛くても履いて慣らしていった。
いつの日か、ジャストフィットになった。
それは、もう、すごくジャストフィットだ(日本語変だよ)
最近買った、「Onクラウドスイフト(赤い方)」もかなり履き心地がいい。それで迷っていたんだ。サロマ湖本番どちらを履くか。
今回の60km走は「OnクラウドフライヤーWP(黒い方)」で行った。このシューズで長い距離を走るのは初めてで、少し怖かった。だって、途中で靴擦れしたら終わりだよ?60kmチャレンジ。
最高のフィット感だった。
脚にダメージが残らなかったことも、このフィット感が関係していると思う。サロマ湖本番は「OnクラウドフライヤーWP(黒い方)」に決めた。
もう、雨が降っても大丈夫だ。その安心感を手に入れたこともデカい。
この「OnクラウドフライヤーWP」ジャストフィットへの道(道みちうるせーよ)に関して、今度詳しくレビューを書きたいと思う。
ネットで見た「ほとんどのランナーは、正解より大きいサイズを履いている」っていうのは本当なのかもしれない。
いくつかの街を越えて走ったんだけど、その街から街をつなぐ山の中の道路をひとりぼっちで走るのが、本当に辛かった。レースでもなんでもないのに、オレは何をやっているんだ?って。通り過ぎる車から「こいつこんな山の中をひとりで走ってバカか?」ってオーラを感じた(笑)
これに比べたら、本番のレースはみんなでワイワイ(そんなノンキじゃねーだろ)楽しく走れそうな気がする。
ただただ辛い(笑)
北海道は広い。いくらでも60kmを設定できるはずだ。苫小牧~札幌間はやめたほうがいい。まぁ、複数で走るならアリかな。ひとりはやめとけ。
57km地点くらいで、歩いている姿を奥さんに激写される。あまりにも遅いので、ランニングがてら様子を見にきてくれた。
な?
サブ10無理だろ?60km走の最中にコンビニのレジ袋持って歩いてるんだぜ?終わってんだろ(笑)
とはいえ、本番まで残り4週間。風邪をひかないようにがんばりたい。
関連記事
「【サブ10への道】サロマ湖ウルトラマラソン2回目~その1(2019.4.1記)」
「【サブ10への道】サロマ湖ウルトラマラソン2回目~その2(2019.4.16記)」
「【サブ10への道】サロマ湖ウルトラマラソン2回目~その3(2019.4.16記)」
「【サブ10への道】サロマ湖ウルトラマラソン2回目~その4(2019.4.24記)」
今読んだこの記事は「その5」です。
「【サブ10への道】サロマ湖ウルトラマラソン2回目~その6(2019.6.8記)」
「【サブ10への道】サロマ湖ウルトラマラソン2回目~その7(2019.6.11記)」
「【サブ10への道】サロマ湖ウルトラマラソン2回目~セミファイナル(2019.6.28記)」
「【サブ10への道】サロマ湖ウルトラマラソン2回目~完結編(2019.7.2記)」
100kmを10時間で走れるわけねーだろ!やってられっかよ!
ってなったわけじゃないよ。1ミリもなってないか?って聞かれるとゴニョゴニョしちゃうけど(笑)
「今回の(2019年6月30日)サロマ湖では」あきらめた、ということだ。
いや「あきらめた」というマイナスな言葉は使いたくない。なぜなら「サブ10」をあきらめたわけじゃないからだ。
どっちだよ。
現在地を知った、ということだ。
【サブ10への道】における、オレが今いる現在地だ。
オレは今、サブ10のレベルにいない。
3月の終わり頃から、自分なりにがんばってやってきたつもりだ。しかし、そのレベルに到達することはできなかった。と、判断した。
この週末、土曜日に「ひとり60km走」を敢行したんだ。そして失敗に終わった。
サロマ対策ひとり60km走(苫小牧~札幌)出発!去年はDNF。リベンジなるか! #完全攻略ウルトラマラソン練習帳 #ソツケン pic.twitter.com/3O4N1VCJ3R
— シブケン (@shibu_ken) 2019年5月31日
何とか60kmを「移動」してゴールはしたものの、最後の8kmほどを歩いてしまった。歩き倒してしまった。原因は「腹下り」だ。腹がピーピーになってしまった。脚が動かなくなった訳じゃないのが、少し残念だった。が、完走できなかったことに違いはない。
この「60km走」は、ウルトラマラソンレース本番100kmを目標のタイムでゴールできるかどうかの試金石となる。
60kmを目標とするレースペースで走り切れば、その可能性は高いと判断できる「試験」だ。
お馴染み、オレがウルトラマラソンの道しるべとしている例の「赤い本」の練習プログラムがそうなっている。
この本は、毎日の練習メニューをレベル別で提示してくれているところがありがたい。
必要な期間は13週間だ。
その9週目に「ソツケン」と呼ばれる練習メニューがある。練習メニューというかその名の通り「試験」だ。それが「60km走」だったというわけだ。(レベルによりその距離は変わる)
今までの9週間、オマエは練習メニューにしたがってちゃんと走ってきたのか?という試験だ。
各練習メニューには、その重要度に応じてポイントが設定されているので、それまでの達成率は簡単に計算できる。
79%だった。
ポイントを落とし過ぎたかもしれない。そして「60km走」は失敗に終わった。
ちなみに、オレはこんな60kmをひとりで走ったんだ。
北海道は苫小牧市から札幌市を目指す国道36号線、一本勝負の60kmだ。
オレは札幌に住んでいるので、朝4時過ぎに奥さんに車で苫小牧まで送ってもらった。去年とまったく同じパターンだ。
去年はDNFしてまった。その模様はこちら。
北海道に詳しくなければ「ま、とにかく60kmなんだろ」としか思わないと思う。
でも北海道に住む人なら、そしてウルトラマラソンなんかに縁のない人だったら「苫小牧から札幌」は、こう思うような位置関係だ。
「いやいや、ないない」あるいは「バカじゃね?」だ。
イメージ、人間の脚で移動するような位置関係じゃない。たぶん信じてくれないと思う。そんな位置関係の60kmを走った。といっても、とにかく60kmだ。
そして「60km走」は失敗に終わった。
失敗の原因はいろいろ考えられる。水分補給、エネルギー補給に失敗して腹がピーピーになてしまったんじゃないか、とか。前の日にZAZENBOYSのライブに行って、2時間立ちっぱなしで疲れてしまった、とか。で、その余韻でちょこっと飲んで帰ったために、3時間ちょとしか寝られなかったとか。
ZAZEN BOYSのライブ行ってきました。相変わらずキレッキレでした。最高! #ZAZENBOYS #cubegarden pic.twitter.com/7y1kOATgxQ
— シブケン (@shibu_ken) 2019年5月31日
ただの言い訳だ。しかし、それらは本番の時に改善できることばかりだ。いくらオレでも100km本番前日にライブは行かないだろう(笑)
だから、この「60km走」を「完走」できなかったことで、今いる「現在地」を知ったわけではない。
あるランナーとの出会いで、それを知ることになった。
あるランナーとの出会い
苫小牧を出発して35kmほど走ったところに「花ロードえにわ」という道の駅がある。恵庭市だ。オレはそこの自販機コーナーでエナジードリンクを飲んでいたんだ。そこに一人の男性ランナーが現れた。40代だろうか。オレとは逆に札幌方面から走ってきたランナーだ。ランニング用のリュックを背負ったその姿は、どう見てもロング走をしている最中だった。
それまで、ずっと一人で走っていたオレは人恋しくなったのかな(笑)普段なら、見知らぬランナーに話しかけることなんてまずないのだけど、自然に話かけてしまったんだ。そういう雰囲気でもあったし。
「どちらからですか?」
みたいな。
ちょっとした時間だったけど、会話は弾んだ。その人もサロマ対策で60km走をしている途中だったんだ!サロマは過去5回走っているという。その引き締まった体躯から、どう見てもオレよりレベルが高いことはわかった。だからタイムを聞いてみた。「ベストは9時間・・」
サブ10ランナーだった。
「そろそろサブ10も無理かな~」なんて言ってた。思ったより年齢が上で衰えを感じているのだろうか。まったくそうは見えなかったが。
札幌から25km走ってきたという。あと5km走って折り返して札幌に戻る60kmがその人の計画だ。
「それじゃ」
オレにしては、けっこうさわやかに別れられたと思う(笑)
オレは札幌に向かって走り出した。残り25kmだ。そのランナーは逆方向に向かって走り出した。
その後、オレは追い越されてしまうんだ。折り返してきたそのランナーに、だ。
まだ歩き出す前だったが、もう腹の調子がおかしくなっていてスローペースになっていた。
たぶん気を使ってくれたのだろう、道路の向こう側を(国道36号線はけっこう広い)颯爽と走っていく、そのランナーを見た時にオレは自分の「現在地」を知った。
今のオレには無理だ。
「そろそろサブ10も無理かな~」なんて言っているランナーがあのスマートな走りだ。スタスタ走り去って行った。あれがサブ10ランナーの走りなんだ。
それに比べて、足取り重いオレの走りはどうだ。
真っ黒なウェアに塩ふいてボロボロじゃないか。腹のピーピーがやばくなってコンビニのトイレに駆け込んで鏡を見た時・・目が充血していて、顔にも塩ふいて、死にそうな顔したオレがいた。どう見ても「サブ10ランナー」の顔じゃない。
今のオレには無理だ。そう判断した。
サブ10をあきらめたわけじゃない。また今度挑戦するために、今回は勇気ある撤退が必要だと感じだ。
下手に無理して途中リタイアするより、まずは去年よりレベルアップして、次につなげたい。そう思う。
目標は10時間台でゴール
目標の下方修正だ。あのZOZOだって営業予想を下方修正するんだ。時にそれが正しい判断になることもあるはずだ。
今回の目標は「10時間台でゴール」とした。
キロ6分で走って、なんやかやで10時間台でゴールしたい。
去年のタイム12時間34分からみれば、これだって決して簡単な目標じゃないよな。
ちょっと過信していたのかもしれない。オレはもっとデキる男だ、と。
過信するような材料はまったくないのだが(笑)なぜかもっとデキるような気がしてがんばっていた。
なんか、最近キツかったんだよな。走ることをあまり楽しめていない自分がいた。
本番まで1ヶ月。少し気楽に走りたいと思う。体がけっこう疲れている気もするし。
サブ10をあきらめたわけじゃない。今回は無理だ。けど、次につながるようなレースをしたい。
収穫もあった
決して意味のない「60km走」ではなかった。本番に向けていろいろわかった。腹ピーピーは辛い
腹がピーピーになることは脚が痛くなるより「走れなくなる」ことがわかった。一歩ごとにアレが漏れそうな気がして、走ることができないんだ。まったく。一歩も。絶対に腹をピーピーにしてはいけない。強く思った。
脚はけっこうデキてる
脚は思ったより「デキて」いるのかもしれない。うれしいことに、60km走で脚にダメージが残ることはなかった。次の日も21kmを走ることができたんだ。実を言うと、赤い本に従えば40km走らなければならなかったのだが、それはできなかった。
シューズ決定
サロマ湖本番で使うシューズが決まった。迷っていたんだ。最近買った「Onクラウドスイフト」と、ちょっと前に勝った「OnクラウドフライヤーWP」で。左「Onクラウドスイフト(赤い方)」。右「OnクラウドフライヤーWP(黒い方)」
実は「OnクラウドフライヤーWP(黒い方)」はサロマ湖用として買っていたんだ。WPというのはウォータープルーフのこと。そう、防水なんだ。去年のサロマ湖は途中で雨が降って大変だったからね。
そしてオレは「OnクラウドフライヤーWP(黒い方)」を買うとき、ちょっとした冒険をしたんだ。
いつもよりワンサイズ小さくしたんだ。
ネットなんかでいろいろ調べて「本当に自分の足に合った」シューズを見つけたいと思ったからだ。
ところが、ただでさえ、この「OnクラウドフライヤーWP(黒い方)」はゴツゴツしたシューズなんだ。ゴツゴツっていうか、たとえばアッパーが今はやりの柔らかいそれじゃない。WP用の生地が少し硬いのもあるのだろう。その分、足をしっかり保護してくれそうな、そんなシューズではあるんだけど。
最初、思いっきり靴擦れした。
両足の小指が水ぶくれになった。
でも、サイズ的にはこれがベストなはずだ。自分の生足サイズプラス0.5cm。あきらめずに調整した。靴下を薄いものに変えてみたり。何度もヒモの締め方を調整したり。小指が痛くても履いて慣らしていった。
いつの日か、ジャストフィットになった。
それは、もう、すごくジャストフィットだ(日本語変だよ)
最近買った、「Onクラウドスイフト(赤い方)」もかなり履き心地がいい。それで迷っていたんだ。サロマ湖本番どちらを履くか。
今回の60km走は「OnクラウドフライヤーWP(黒い方)」で行った。このシューズで長い距離を走るのは初めてで、少し怖かった。だって、途中で靴擦れしたら終わりだよ?60kmチャレンジ。
最高のフィット感だった。
脚にダメージが残らなかったことも、このフィット感が関係していると思う。サロマ湖本番は「OnクラウドフライヤーWP(黒い方)」に決めた。
もう、雨が降っても大丈夫だ。その安心感を手に入れたこともデカい。
この「OnクラウドフライヤーWP」ジャストフィットへの道(道みちうるせーよ)に関して、今度詳しくレビューを書きたいと思う。
ネットで見た「ほとんどのランナーは、正解より大きいサイズを履いている」っていうのは本当なのかもしれない。
精神力の鍛錬になった
ひとりで60kmを走るのは、精神的にとても辛かった。肉体的以上に、だ。いくつかの街を越えて走ったんだけど、その街から街をつなぐ山の中の道路をひとりぼっちで走るのが、本当に辛かった。レースでもなんでもないのに、オレは何をやっているんだ?って。通り過ぎる車から「こいつこんな山の中をひとりで走ってバカか?」ってオーラを感じた(笑)
これに比べたら、本番のレースはみんなでワイワイ(そんなノンキじゃねーだろ)楽しく走れそうな気がする。
最後に北海道に住むランナーへ
苫小牧~札幌間国道36号線一本勝負ひとり60km走はやらない方がいい。ただただ辛い(笑)
北海道は広い。いくらでも60kmを設定できるはずだ。苫小牧~札幌間はやめたほうがいい。まぁ、複数で走るならアリかな。ひとりはやめとけ。
57km地点くらいで、歩いている姿を奥さんに激写される。あまりにも遅いので、ランニングがてら様子を見にきてくれた。
な?
サブ10無理だろ?60km走の最中にコンビニのレジ袋持って歩いてるんだぜ?終わってんだろ(笑)
とはいえ、本番まで残り4週間。風邪をひかないようにがんばりたい。
関連記事
「【サブ10への道】サロマ湖ウルトラマラソン2回目~その1(2019.4.1記)」
「【サブ10への道】サロマ湖ウルトラマラソン2回目~その2(2019.4.16記)」
「【サブ10への道】サロマ湖ウルトラマラソン2回目~その3(2019.4.16記)」
「【サブ10への道】サロマ湖ウルトラマラソン2回目~その4(2019.4.24記)」
今読んだこの記事は「その5」です。
「【サブ10への道】サロマ湖ウルトラマラソン2回目~その6(2019.6.8記)」
「【サブ10への道】サロマ湖ウルトラマラソン2回目~その7(2019.6.11記)」
「【サブ10への道】サロマ湖ウルトラマラソン2回目~セミファイナル(2019.6.28記)」
「【サブ10への道】サロマ湖ウルトラマラソン2回目~完結編(2019.7.2記)」
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コメント
コメント一覧 (10)
お腹ピーピーつらいですよね。
自分もソツケンの時、というか、普段のジョグでさえ、毎回トイレ駆け込んでますから。。。(ソツケンは7回トイレいきましたし、昨日も、峠走で危うかったですw)
でも、本番は、レース前に何度もトイレへ行くことや程よい緊張感をもつことで、トイレ(大)にいくことがほぼなくなります。
今は暑さで補給水分量も多くなるのも原因だと思っていますので、出るもんは仕方ないかなって開き直ってます。
是非、エイド5秒、トイレ1分(?)の精神で、10時間台諦めずに最後まで行ってください♪
私も頑張りますゆえ。。。
そんなシブケンさんと洞爺湖でニアピンだった自分も自信をもっていいと思えましたー。
楽しんで走れるのが一番ですよねー。ランニングを楽しみましょう!
シューズは、1番フィットしてる物がいいですよね! 踵を決めた状態で、足はシューズの真ん中でつま先、膝、身体を真っ直ぐにして、紐は締める動作をすると足にストレスになる可能性があるので、足とシューズの隙間を埋める道具として使うといいかもしれません。 その時に足とシューズの隙間を指で絞り出すとよりフィット感があがります。
実は今日は、違う事をお伝えしたかったんですが、昨日千歳マラソンに行ってきたんですが、Onを履いているランナーが物凄く増えてるんですよね! これもシブケンさん効果か?と思いながらシューズチェックをしていました笑
それと以前岩本さんが確かブログで、履き潰したOnのアッパーをカットして、ビーサンを貼り付けて履いている画像をみたんですが、シブケンさん見た事ありますか?
今日自分も作ってみたんですが、かなりいいです笑
画像を送れないのが残念ですが、シブケンさんも良ければ作ってみて下さい🏃♂️
長々とすいません。
どうもです!
まぁ、確かに出るもんは仕方ないですもんね(笑)あまり神経質にならずに行こうと思います。
ところで、にんじんまるさん、走ってますね~今年これまでの走行距離2000km超え?!いや、すごい。
いわて銀河100kサブ9がんばってください、応援してます!
いや、ホント楽しまなきゃやってられないっすわ(笑)最近ちょっと無理が続いていたので、自分の力を見極めつつ。
今度また何かのレース一緒になったら、勝負!ですね。楽しみながら。
いや、何だかんだ言って撃沈する人ですよオレは(笑)
今回、シューズのサイズを小さくしたことで「フィット」することが、なんとなくわかりました。靴の中で足が動かない重要性っていうか。紐のアドバイスありがとうございます。これポイントですよね。紐を緩めないでズッポリ履くなんてもってのほかです(けっこうやっちゃいます)
あー岩本さんのビーサン、前にブログで見たことあります!
あれ作ったんですか?すごい・・やってみようかな(笑)
申し上げにくかったのですが、シブケンさんがサブ10ペースで突っ込んで後半完全に死亡…というシーンが頭から離れず夜も眠れない日々が続いてました(ウソつけ)
先日の富士五湖118㎞の時は、42㎞までサブ4で突っ込んで70㎞で撃沈したものの100㎞地点は何とか11時間40分台でしたが、残りの18㎞はもう悲惨としか言いようがないほどズタボロで辛くもギリギリのゴールでした。
シブケンさんを甘く見てる訳ではないのですが、サブ10ペースはあれよりももっと速いと思うと相当厳しいのではと思い言うべきか言わないべきか悩んで悩んで夜も眠れ…(もういい)
でもペース設定をしっかりすればシブケンさんなら10時間台は可能だと思います!
自分もいつかはサブ10と思っていますのでお互いレベルアップしていきましょう!
残りの練習頑張って下さい!
応援しています!
その通り!(笑)
まだまだそのレベルじゃないことは、わかっていました。でも、もしかしたらと思って何も考えずにサブ10目指してトレーニングを続けてみました。が、やっぱりダメだこりゃ(笑)ってことで。いい意味でのあきらめができたのは60km走のおかげです。それはそれでよかった。
フルマラソンですら「なんとかなる」ことはないですからね。ましてや、ウルトラで実力以上の走りができるわけもありません。10時間台のゴールも難しいとは思っています。でも、そこは目指します!
いつの日か、お互いサブ10を!
今回はジーンとしました。
「コンビニのトイレに駆け込んで鏡を見た時…」の所。
私も鏡に映った自分の顔に「そりゃ勝てないや」と思った事があります。
女子なのに顔じゅうに塩吹いてるんですよ。
白くてザラザラで目は落ちくぼんで…。
その日はダメだったけど、練習を続ければいつか必ず行けると思って走っています。
行ける所まで行きたいです。
10時間台!頑張ってシブケンさん!
ありがとうございます!
レースでもないのに一人で何やってんだろと思いながらも、でも、そこまでやってる自分を有森ばりに褒めてやりたいとも思いました。
そっかー、女子が顔から塩吹いてがんばってるなら(笑)オレも負けてられない!
お互い頑張りましょう、行ける所まで!