河川敷リュック
マラソンレースで何かを「達成」するためには「臨機応変力」を鍛えなければならない。

この場合の「達成」は初めての距離を完走することでもいいし、自己ベスト更新でもいい。
ライバルより先にゴールすることが「達成」かもしれないし、レベルの高い人なら優勝が「達成」かもしれない。それらを達成するためには「臨機応変力」がカギになる。

マラソンレースは、とにかく「不確定要素」が多いスポーツだからだ。

まずは天候だ。晴れてるのか曇ってるのか雨なのか。暑いのかちょうどいいのか寒いのか。
これだけでもう9通りの対策を考えなければならない。
同じコースでも「晴れて暑い」のと「雨で寒い」のとではまるで違うレースになることは、よく知られている。

当日の体調だってわからない。
最悪は風邪などの病気と脚に抱えるケガだ。これによってスタートすらできない場合もあるだろう。
病気とケガがなくても「なんとなく体が重い」逆に「やけに体が軽い」となれば、何らかの対策は必要だ。

これら「不確定要素」を「臨機応変力」によってカバーできなければ、思い通りの走りをすることは難しい。

考えてみたら、オレは過去に思い通りに走れたレースは一度もなかったように思う。
かれこれ10年以上、数々のレースを走ってきているわけだが、一度も。
ギリギリなんとか思い通りだったかな、と、無理っくり考えればハーフマラソンで1、2回あったかもしれない。いや、やっぱりそれは無理っくりだ。

一度もない。

いつも思ったより苦しいレースになっている。

100%のリハーサルができないのも「不確定要素」を作り出すことになる。
例えば100kmマラソン本番前に、練習で「本番さながらの100kmを走ってみる」ことが、100%のリハーサルだ。

何をするにしてもリハーサルは重要だ。例えばオレが趣味でやっているバンド活動がある。ライブ前にはもちろんリハーサルをやる。

ライブにおいて、リハーサルは本番より大事だとも言われている。ある事件で、オレはそれを知った。

オレの実力に対して、格上のライブハウスでライブをしたときにそれは起こった。
ところで「PA」という仕事をご存知だろうか?
簡単に言うとライブハウスの音を作る人だ。なんかライブ中にツマミをいろいろイジっている人がいるだろ?各楽器の音のバランスをとったりする人だ。

PAはライブにおいて最重要人物ということになる。ちなみに「Public Address」の略だ。

その時のPAはプロのライブも取り仕切る凄腕の人だった。格上のライブハウスだからな。
オレはその時、まだリハーサルの重要性をわかっていなかったんだ。

リハーサルで、てきとーに演奏してしまったんだ。
本番で本気出せばいいんだろ?みたいな態度で。

しこたま怒られた。

PAの人に本気で怒られた。
(呆れた感じで)「(ただでさえクソなのに)ちゃんと歌ってもらえる?」とか。
(鼻で笑う感じで)「(歌もダメならギターもクソだな)ギターの音それでいいの?」とか。

「ギターの音それでいいの?」
なんという屈辱(笑)大勢の前で恥ずかしかった。普通ここまでケチョンケチョンに言われることはないんだけど、なんせ相手は凄腕のPAだ。クソバンド相手でも本気でくる。

PAの人はリハーサルで完璧に音を作らなければならないから、本気なんだ。相手がクソバンドだとしても。
ボーカルがどこまで声を出せるのか。ギターはどんな音で音色はいくつあるのか。
リハーサルでそれを把握しなければ、本番で最高の「音」を作ることはできない。だから真剣だ。オレはそこをてきとーにやってしまった。

それ以来オレは、かなり真剣にリハーサルをやるようになった。
本番前にノド潰れちゃうよ、ってくらい真剣に歌う。100%のリハーサルだ。
本番よりリハーサルの方が疲れるほどだ。

最近では、リハーサルに疲れて本番はてきとーにやることが多くなった。(それはそれでダメだろ)

さて、マラソンレース本番を前に100%のリハーサルができるだろうか。
だから、100kmマラソン本番前に、練習で「本番さながらの100kmを走ってみる」人がどれだけいるだろう。皆無ではないと思う。いや、それ以上の距離を走る強者もいるとは思う。

でも、一般的な市民ランナーでそれはいないだろう。

ウルトラは極端な例にしても、オレに関していえば、フルマラソンでも同じだ。本番前に「本番さながらの42.195kmを走ってみる」ことはない。それどころか30kmもまず走らない。走ったとして、せいぜい半分の20kmってところだ。

10kmとかハーフはさすがに練習でその距離を走るけど、でも本気のスピードで走ることはない。だから、自己ベストを狙うとして、練習でそれを狙って走ることはない。

ケガが怖い。

といえば、まだマネジメントしてるっぽいが、理由は違う。
仮に練習で本気で走ってみて自己ベストをだせなかったら、本番でそれを狙う自信がなくなるからだ。

今現在の実力を知りたくないという現実逃避、だ(笑)

このように、100%のリハーサルをすることなくレース本番に臨むので、どんなレースになるのか皆目見当がつかない。

「不確定要素」のオンパレードだ。

サロマ湖100kmウルトラマラソン本番が迫ってきた。あと3日だ。もしくは4日だ。
はっきりしないのは、「あと何日」のカウントの仕方がよくわからないからだ。

例えば明日がレース本番だとする。その場合、本番まであと何日ってカウントする?
「あと1日」なのか。「あと0日」なのか。

どっちでもいいね。とにかくサロマ湖本番は近い。

オレはビビっている。
なぜなら、どんなレースになるのか皆目見当がつかないからだ。ウルトラマラソンは「不確定要素」だらけだ。

雨が降るかもしれない。脚が痛くなるかもしれない。脱水症状になるかもしれない。腹が下ってしまうかもしれない。途中で靴が脱げてしまうかもしれない。エイドでコーラだと思って飲んだら「めんつゆ」かもしれない。梅干しだって思いのほかすっぱいこともあるだろう。

そんな「不確定要素」に臨機応変に対応していかなければ「達成」することはできない。今回のオレにとってのサロマ湖ウルトラの「達成」は11時間切りだ。10時間台でゴールしたい。

「臨機応変力」がカギになる。どんなことが起きても、
臨機応変に対応することで「達成」したい。コーラだと思ったそれが「めんつゆ」だったとしたら、それにつけて食べるそうめん、もしくはソバを探したいと思う。

オマエは何を言っているんだ。

何が起きるかわからない「不確定要素」には毎回ビビってしまう。しかし、これがあるから毎年同じレースを走ったとしても、一つとして同じレースはない。まったく違うと言っていいほどに、だ。

マラソンレースのおもしろさ、それは「不確定要素」にあるのかもしれないね。


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コメント

 コメント一覧 (2)

    • 1. S. T.
    • 2019年06月26日 19:03
    •  冒頭の写真…、ウェアと装備に関しては100%リハーサルしてますね(笑)。この後ろ姿探します…、と言っても、僕が追い付くことはなく、折り返し区間で前から走って来るランナーの中から探さないとならないので…、見つけられるかなぁ。

       シブケンさんサブ11いけますよ。と言うか、臨機応変力を巧みに発揮して10時間台前半で完走するんじゃないかと踏んでるんですけど(笑)。

       ここのところ毎日、週間天気予報を見ては何を着るか考えています。もう始まってるって感じですね。

       ちなみに、僕とシブケンさんの差は…、ゼッケン番号で言うと121くらいですかね(笑)。みんなで「達成」しましょう!
    • 2. シブケン(管理人)
    • 2019年06月27日 18:17
    • S. T.さん
      確かに!ウエアは100%のリハーサルしてました。靴下もシューズも調整に余念がありません。ビビりなので(笑)靴擦れだけはなんとしても避けたい!
      もし会えたら気軽に声かけてくださいね。去年の感じだと、レース中はけっこう人がバラける感じなので探しやすいと思います。って言っても3500人でしたっけ?無理かな(笑)
      いや~もうすぐですね、お互いがんばりましょう!!
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