ヒゲだ。
初めてのトレイルレースに挑戦、ということで大会前日の競技説明会にも参加してみた。
そこに参加しているランナーたちを見て「マズいな」そう思った。
違うんだ。
いつものマラソン大会に集まってくるランナーたちと違うんだ。
ヒゲだ。
ヒゲを蓄えている率が高い。山男のそれだ。みんなスリムな体でシュっとしている。女性は芯の強そうな人が多い。目が合ったら思わず「オレなんかが来てごめんなさい」と言ってしまいそうだ。
フザけたボディーをしているのはオレと奥さんくらいだ(笑)
「なんかヤバいところに来ちゃったな」そう言いながら、でも「って、言ってもさ」そこまででもねーだろ、とも思っていた。
そこまでのところだった。ヤバいところだった。
敬意をこめてこう言いたい。
トレランやってる人たち、アホでしょ(笑)
いやもう、あらゆることに圧倒された大会だった。
その景色、パワフルなランナーたち、コースの過酷さ。
大会パンフレットの表紙に、赤文字でデカデカとこう書いた方がいいと思う。
「ナメた気持ちでエントリーしたら死ぬぞ?」って(笑)
一歩間違えたら死ぬと思った。
比喩で言ってるんじゃないぞ。本当に一歩踏み違えたら死ぬだろ、っていうようなガケっぷちを走るところがコースに何か所もあって。まぁ、そこまで危険じゃないけど、でも、疲労から意識朦朧としたらわからないよね。
写真は登山をしている方です。レース中、何人かの登山客とすれ違いました。
今回オレが出場したのは「大雪山トレイルジャーニー」の「白滝天狗トレイル40K」という部門だ。
→「大雪山トレイルジャーニー」公式サイト(外部サイト)
オレはトレイルランニングのことは何もわからない。だから、今回走ったコースがトレランレースのどのレベルにあるのかは知らない。でも、たのむからこう言ってほしい。
「エグい方だよ」と。
もし、これが「普通だよ」とかだったらどうしよう。どうしようってこともないけど。
ところで、トレイルランニング、ってこういうことなの?
レース後半の山岳ゾーンに入ってから、オレ、走った記憶、ほぼないんだけど。
登ってるか下ってるかの記憶しかない。これ、登山だよね?(笑)
登りが急すぎて四つん這い状態で登ってるときなんて「オレなにやってんだろ」って笑ったもんね。
徐々に徐々にヤバくなっていったんだ。
序盤はいわゆる車でも行ける「山道」を走った。それだけでも、トレラン初心者のオレ的には「山走ってんなー」「これがトレランか」なんてだいぶ満足だったんだ。
このころはまだ楽しかったな~
そして運命の(笑)21.5キロエイドに到着する。
レインジャケットを携帯しているかチェックされる。簡易的なものだったり、持っていなかったりすると容赦なくストップだ。これ以上先には進めない。この先のコースを走れば、それは厳しさではなく、優しさだとわかる。この日、山頂の強風はエゲつなかった。汗をかいた体は冷える。防風のためにレインジャケット着なければ、低体温症などの危険もあるかもしれない(詳しいことはお医者さんに聞いてください)
一緒に走ってきた奥さんは、このエイドでDNFを決める。気温も高く、ちょっとバテていたので悩んだ末に決断した。次のエイドまで行こうかな、と悩んでいたけど、オレもサポートする自信がなかったので、DNFを勧めた。開会式のあいさつで、運営者の方?に「途中リタイアを恥だと思わないでください。トレイルランニングはリタイアする勇気も必要です」というありがたい言葉をいただいた。それに従った。
それじゃゴールで。オレは山に入っていく。
奥さんのDNFは正解だった。
そこは、いきなりの「山」だった。
「山」以外に表現のしようがないほど「山」だった。
今の奥さんの経験値じゃこれは無理だ。いや、オレだって「ヤベーぞ、これ」そう思った。「絶対入ってくんなよ」ってラインしようかと思った。でも、そんな余裕もなかった。
どこまで登っていくんだよ!
ガスがかった尾根。強風で景色を楽しむ余裕もない。
長く辛いレースだった。でも、とにかくゴールを目指すしかなかった。
なぜなら、周りに誰もいなくて、リタイアしたくてもできないからだ(笑)
レース後半になると、ひとりぼっちになる時間帯がけっこう多くあった。
それでもなんとか無事ゴールすることができた。
タイムは10時間制限のところ9時間18分32秒だった。
ゴールして、計測タグをはずしてもらってるところ。安堵が顔に出る。
初めてのトレランということで、なっかなか多くの出来事があった。まずは無事完走の報告まで。次回もう少し詳しく書きたいと思う。時間があったらお付き合いしてほしい。
オレも山の男になりました(ウソです)
【関連記事】
「第7回大雪山トレイルジャーニー完走への道」その1
「第7回大雪山トレイルジャーニー完走への道」その2
「第7回大雪山トレイルジャーニー完走への道」その3
初めてのトレイルレースに挑戦、ということで大会前日の競技説明会にも参加してみた。
そこに参加しているランナーたちを見て「マズいな」そう思った。
違うんだ。
いつものマラソン大会に集まってくるランナーたちと違うんだ。
ヒゲだ。
ヒゲを蓄えている率が高い。山男のそれだ。みんなスリムな体でシュっとしている。女性は芯の強そうな人が多い。目が合ったら思わず「オレなんかが来てごめんなさい」と言ってしまいそうだ。
フザけたボディーをしているのはオレと奥さんくらいだ(笑)
明日走る大雪山トレイルジャーニーの競技説明会に出てきました。う~ん、みんな強そう!オレもがんばろ。 #大雪山トレイルジャーニー pic.twitter.com/70KNCLoucO
— シブケン (@shibu_ken) July 27, 2019
「なんかヤバいところに来ちゃったな」そう言いながら、でも「って、言ってもさ」そこまででもねーだろ、とも思っていた。
そこまでのところだった。ヤバいところだった。
敬意をこめてこう言いたい。
トレランやってる人たち、アホでしょ(笑)
いやもう、あらゆることに圧倒された大会だった。
その景色、パワフルなランナーたち、コースの過酷さ。
大会パンフレットの表紙に、赤文字でデカデカとこう書いた方がいいと思う。
「ナメた気持ちでエントリーしたら死ぬぞ?」って(笑)
一歩間違えたら死ぬと思った。
比喩で言ってるんじゃないぞ。本当に一歩踏み違えたら死ぬだろ、っていうようなガケっぷちを走るところがコースに何か所もあって。まぁ、そこまで危険じゃないけど、でも、疲労から意識朦朧としたらわからないよね。
写真は登山をしている方です。レース中、何人かの登山客とすれ違いました。
今回オレが出場したのは「大雪山トレイルジャーニー」の「白滝天狗トレイル40K」という部門だ。
→「大雪山トレイルジャーニー」公式サイト(外部サイト)
オレはトレイルランニングのことは何もわからない。だから、今回走ったコースがトレランレースのどのレベルにあるのかは知らない。でも、たのむからこう言ってほしい。
「エグい方だよ」と。
もし、これが「普通だよ」とかだったらどうしよう。どうしようってこともないけど。
ところで、トレイルランニング、ってこういうことなの?
レース後半の山岳ゾーンに入ってから、オレ、走った記憶、ほぼないんだけど。
登ってるか下ってるかの記憶しかない。これ、登山だよね?(笑)
登りが急すぎて四つん這い状態で登ってるときなんて「オレなにやってんだろ」って笑ったもんね。
徐々に徐々にヤバくなっていったんだ。
序盤はいわゆる車でも行ける「山道」を走った。それだけでも、トレラン初心者のオレ的には「山走ってんなー」「これがトレランか」なんてだいぶ満足だったんだ。
このころはまだ楽しかったな~
そして運命の(笑)21.5キロエイドに到着する。
レインジャケットを携帯しているかチェックされる。簡易的なものだったり、持っていなかったりすると容赦なくストップだ。これ以上先には進めない。この先のコースを走れば、それは厳しさではなく、優しさだとわかる。この日、山頂の強風はエゲつなかった。汗をかいた体は冷える。防風のためにレインジャケット着なければ、低体温症などの危険もあるかもしれない(詳しいことはお医者さんに聞いてください)
一緒に走ってきた奥さんは、このエイドでDNFを決める。気温も高く、ちょっとバテていたので悩んだ末に決断した。次のエイドまで行こうかな、と悩んでいたけど、オレもサポートする自信がなかったので、DNFを勧めた。開会式のあいさつで、運営者の方?に「途中リタイアを恥だと思わないでください。トレイルランニングはリタイアする勇気も必要です」というありがたい言葉をいただいた。それに従った。
それじゃゴールで。オレは山に入っていく。
奥さんのDNFは正解だった。
そこは、いきなりの「山」だった。
「山」以外に表現のしようがないほど「山」だった。
今の奥さんの経験値じゃこれは無理だ。いや、オレだって「ヤベーぞ、これ」そう思った。「絶対入ってくんなよ」ってラインしようかと思った。でも、そんな余裕もなかった。
どこまで登っていくんだよ!
ガスがかった尾根。強風で景色を楽しむ余裕もない。
長く辛いレースだった。でも、とにかくゴールを目指すしかなかった。
なぜなら、周りに誰もいなくて、リタイアしたくてもできないからだ(笑)
レース後半になると、ひとりぼっちになる時間帯がけっこう多くあった。
それでもなんとか無事ゴールすることができた。
タイムは10時間制限のところ9時間18分32秒だった。
ゴールして、計測タグをはずしてもらってるところ。安堵が顔に出る。
初めてのトレランということで、なっかなか多くの出来事があった。まずは無事完走の報告まで。次回もう少し詳しく書きたいと思う。時間があったらお付き合いしてほしい。
オレも山の男になりました(ウソです)
【関連記事】
「第7回大雪山トレイルジャーニー完走への道」その1
「第7回大雪山トレイルジャーニー完走への道」その2
「第7回大雪山トレイルジャーニー完走への道」その3
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コメント
コメント一覧 (6)
完走おめでとうございます\(^o^)/
私は47キロ地点でタイムオーバー。
残念でしたが、良い経験が出来、沢山勉強になりました。
そして何より、レースも旅もとっても楽しかったです(*^_^*)
次は
十勝トレイルです。
いや~70km、気温も高くて超過酷だったみたいですね・・完走率42%って恐ろしい。
それに挑んだってすごいと思います!お疲れ様でした。楽しかったのなら、なによりです。私は40kmでもギリギリで、これの前に30km走るとか無理だわ、とか思って走ってました。
次は十勝トレイルですか・・こっちもなんだかすごそうですね(笑)応援してます!
トレイルの人達はコースのキツさ加減に酔いしれる傾向にあるので、一般庶民としては、広い心で受け入れる必要があると思います。ヒゲの奴らに代表されるチャラそうな奴らは大抵速くて、まともに競うとやられちゃいますね。
完走おめでとうございます。
ブログ更新を楽しみにしている身としては、ブログネタが豊富な方にレース展開されたようで、これからの報告が待ち遠しいです(^-^;
とりあえず奥さまの登山口でのDNFは正解でしたね。次のエイドまで。。と頑張っていたら、結局自力で下山しないといけませんし。
またチャレンジしてくださいね。テイネはもう少し距離短いですよ。
次は道マラでしょうか。まずはお疲れ様でした。
お久しぶりです。
いやいや「ヒゲの奴ら」って、悪い印象を持ったわけでないですよ、オレは!(笑)
単純に強そうだな~って思っただけで。
しっかし、トレランの世界はマズいですね、いろんな意味で(笑)でも、おもしろかったです!辛かったけど。
いろいろ情報ありがとうございました。思ったより苦しみました(笑)
>結局自力で下山しないといけませんし。
やっぱりそうですよね。それしかないですもんね。それはトレイルの恐ろしさとして憶えておきます。今後その教えを必要とするかはわかりませんが(笑)
どんなレースもそうですが、レース中は「もう二度とやるか」と苦しみながらも、日にちが経った今、けっこうおもしろかったな、と思えてます!