あなたは霊を信じますか?
例えば死後の世界に繋がる電話ボックスなんて存在すると思いますか?

あるわけねーだろ

ほとんどの人はそう思うことでしょう・・
心霊体験をしたことがある人は少ないはずですから・・

ちょっとローカルな話になってしまうが、北海道は札幌の真駒内公園はランニングの聖地のひとつとしてよく知られている。
しかし「夜」は走らない方がいい。いろんな意味で危険だと思う。特に女性は。

先に言っておくけど、この後、ランニングに関して意味あることは何も書いていない(いつものことか)
オレの恐怖体験が書いてあるだけだ。しかも「信じるか信じないかはあなた次第!」的な。だけどマジな体験談だ。
くだらないものが読みたい方はどうぞ(笑)

つい二日前の日曜日。
その日は札幌の9月にしては珍しく30℃を超える暑い日でね。日中なんてとても走れたもんじゃない。
だから日が暮れてから走ることにしたんだ。日曜日の夕方に走るなんて、めったにないことなんだけど。週初めの月曜日に疲れを残したくないからね。でも走り出したんだ。
何かに引っ張られるように・・

暑いとはいえ9月。もう日は短い。走り始めてすぐに暗くなりはじめて。
折り返し地点の真駒内公園に着いたら、もう真っ暗だ。まだ19時になるかならないかの時間なのに。
日中はランナーでにぎわう公園も夜はひっそりとしていた。公園内に点々と外灯は付いているが、やっぱり暗い。

夜の真駒内公園
その時の写真です

こわいな~なんかいやだな~と思いながら走っていると、暗闇の向こうに気配を感じた。

なにかいる・・

暗闇に光る眼・・キツネだ。3匹はいる。ジっとこちらを見ている。
真駒内公園は、日中でもキツネやリスなどの野生動物を見ることができる自然豊かな公園だ。
日中に見るキツネはどこか臆病で人の近くに寄ってくることはない。

だが夜のキツネは違った。暗闇で光る眼は獲物を狙うそれだ。じわじわとこちらに寄ってきた。その痩せた体はハイエナのようだ。

怖かった。夜のキツネは怖い。

オレは来た道をソロリソロリと戻る。横の雑木林から何かの鳥がバサバサバサと飛び立つ。
野生動物の動きが活発だ。基本的に夜行性の動物が多いのだろうか。

そこではたと思い出す。熊だ。
ここ数か月、熊出没のニュースを何度も見ている。札幌の市街地にも熊は出没しているようだ。
この公園付近での目撃情報もあったはずだ。早く退散したほうが身のためだろう。ソロリソロリ歩いてる場合じゃない。オレは走り出した。

公園の出口に差し掛かった時、違う恐怖がオレを襲う。

電話ボックスだ。暗闇にやけにくっきりと浮かび上がる電話ボックス。
夜の電話ボックス
その時の写真です

こんな場所に電話ボックスなんてあったか?いつも走るランニングコースなのに記憶が曖昧だ。
あったような気もする。
だけど、今、令和元年だぜ?電話ボックスなんてあるか?

死後の世界に繋がる電話ボックスだ。

その昔、スマホどころかインターネットも一般的ではなかったころ。
「心霊スポットマップ」なるものが売っていて。肝試しと称してバカな友人たちと、そのスポットを巡ったものだ。
その中にあったんだ。どこかの霊園の中にある電話ボックスが「死後の世界に繋がる電話ボックス」だと・・

それが目の前に現れたのではないか。そう思った。怖い。ビビってるから何もかも怖い。
オレは走るスピードを上げた。たぶんキロ4分台は出ていただろう。
普段のオレだとめったに出さないスピードだ(笑)

オレは幽霊的な心霊現象に関しては「信じない派」の常識ある大人だ。ただ、100%信じないわけではない。
なぜなら、過去に一度だけ「それらしき」体験をしているからだ。

化け猫に襲われたことがある。

ウソだと思うだろ?本当なんだ。残念ながら証拠はない。まだスマホどころかガラケーも持っていない大学生時代の話だ。
今だったら確実に動画を撮って証拠にできるんだけど。それ程はっきりとした体験だ。

アパートで1人暮らしをしていた。10階建ての3階の部屋で間取りは1DKだ。
築年数は古いが、バブル時代に建てられたまぁまぁ立派なビルで、窓の外にはベランダが付いていた。各階に4部屋あって、そのすべてが横に繋がったタイプのよくあるベランダだ。
もちろん災害時に突き破ることのできる薄い仕切り板はついている。

ある朝、目覚めてそのままベットに座ってテレビを見ていると、「なにか白いもの」が視界に入ったんだ。「視界に入る」ということは「いつもはそこにないもの」があったということだ。

ベランダに白猫がいたんだ。

子猫じゃない普通の猫だ。ちょっと大き目かもしれない。
四つの足でしっかり立って「こっち」を見ている。窓の外から、どう見ても部屋中にいる「オレを見ている」んだ。
化け猫
いや、「にらんでいる」といった方がいいだろう。

その形相は険しい。白猫がオレをにらんでいる。意味がわからなかった。そして怖かった。
オレは窓に近づき手を振ってシッシとやってみる。白猫は動かない。怖い。オレは窓をバンバンと叩く。白猫は動かない。
そんなことがあるだろうか。普通、近寄っていった段階で逃げるんじゃないのか?逃げない。
それどころか次の瞬間、白猫は予想外の動きを見せる。

「このやろう!」

と叫んでこっちに、だから窓にドーンと体当たりしてきたんだ!
確認しておくけど、「このやろう!」と叫んだのは白猫だからな。まぁ、それは信じられないかもしれない。きっとうなり声のようなものがそう聞こえたんだろう、とは思う。それを絶対の事実だと主張するつもりはない。オレもそこまでバカじゃない(笑)
でも確かにそう聞こえたんだ。とにかく窓に体当たりしてきたのは本当だ。

オレは腰を抜かしそうになった。そんなことがあるだろうか。

マジでビビった。そして白猫は去って行った。
違う日、暑い日だったのでベランダの窓を開けていたんだ。網戸は付いていない。

ベランダに白猫が現れたんだ。
ヤバイ!入ってくる!オレは咄嗟に近くにあった雑誌かなにかを投げた。白猫は逃げた。窓を閉める。
だけど、またすぐベランダにもどってくる。

オレをにらむ。そして世にも恐ろしい声で鳴くんだ。地獄の底から聞こえてくる低いうなり声のように。

みゃおおおおおお~

そんなことがあるだろうか。人間に食って掛かってくる猫なんて存在するのだろうか。怖かった。化け猫だ。
もう、怖くて窓を開けられなくなった。

また違う日、友達が部屋に遊びにきた。暑いから窓を開けてくれという。
オレは化け猫の話をした。頭がおかしくなったと思われるかもしれないが、とにかく話した。化け猫が部屋に入ってきたら、たまったもんじゃない。
にわかには信じてくれなかった。

当たり前だ。化け猫なんているわけがない。いるんだけど。

しょうがなく、窓を開けて、下の部分に段ボールを貼って猫の侵入を防ぐことにした。その行動にしたって、頭がおかしくなったと思われたと思う。

果たして化け猫はやってきた。

伸びあがって段ボールから顔をだして、例の世にも恐ろしい声で鳴いた。
みゃおおおおおお~
その状況を下手な絵で描くとこんな感じだ。
化け猫イラスト
友人もビビッていた。「間違いない、化け猫だわ」と言った。

実は、思い当たることが一つあって。
さかのぼること1年か2年前。その部屋でうたた寝をしていたとき、ある「気配」を感じて目覚めたんだ。
部屋に一匹の子猫が入り込んでいたんだ。びっくりした。
その日も暑くてベランダの窓は開けていたからね。

同じ階に住む誰かが飼っているのだろう。それがベランダを伝ってやってきたのか。ちなみにペット不可の物件なんだけど。
オレは白い子猫を捕まえて、ベランダに出そうと思った。
その時、子猫がものすごい鳴き声でギャーギャー鳴いて拒絶反応を示したんだ。本能的に殺されると思ったのかもしれない。
爪で引っかかれながらも、なんとか捕まえてベランダに出したんだ。

それの復讐だったのではないか。

それにしても、動物がそこまで「恨み」を持つものだろうか。
あの白猫から感じられた「恨み」は人の持つそれだった。「怨念」のような。そんな鬼気迫る窓への体当たりだった。

化け猫だ。

オレはあの時、確かに猫が「このやろう!」というのを聞いた。信じるか信じないかはあなた次第、だが。
それ以来、オレは霊的なことは100%ないとは言い切れなくなった。
ほぼほぼないとは思うが、でも、確かにあれは「恨みの念を持った」化け猫だったと思う。心霊現象としか思えない。

そしてその後、お隣さんは引っ越した。廊下に並べられた荷物の中に「猫のトイレ」を見つけたときの安堵は忘れない。やっぱり「いた」んだ。
化け猫との闘いが終わった瞬間だ。お隣さんが飼っていた猫とは限らないが、それ以後化け猫は姿を消した。

そういえば、二日前に見たキツネの後ろで白い影が動かなかったか・・まさかな。もう25年も前の話だ。

夏の夜、窓の外から「このやろう」と聞こえたことはないかい?
それは人の声ではないかもしれないよ・・




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コメント

 コメント一覧 (6)

    • 1. ゴキゲン
    • 2019年09月11日 07:30
    • 実は2年前からシブケンさんのブログ見ています。サブ100の記事を最初に検索してから、以降サブ4を達成するためのメソッドは殆どここから学ばせてもらいました。
      これからもサブ3、5達成のバイブルにさせて頂きます。
      化け猫。。。
      サブ3、5達成の最強のメソッドはとにかく楽しむ事と見た!
    • 2. さおりん
    • 2019年09月11日 11:20
    • 怖いお話なのに、面白かったです☆
      公衆電話は、怖いですね((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
      ブログ楽しみにしています。
    • 3. シブケン シブケン(管理人)
    • 2019年09月11日 18:15
    • ゴキゲンさん
      2年前!あら~ありがとうございます。
      ところで「サブ3.5達成のバイブル」とありますが・・
      あれ、オレ、サブ3.5達成してたかな・・いやいや、挑戦すらしてねーぞ!(笑)
      早くやれってことですね!
      ゴキゲンさんも一緒に見つけましょうよ、サブ3.5達成のメソッドを!
      がんばりましょう~
    • 4. シブケン シブケン(管理人)
    • 2019年09月11日 18:20
    • さおりんさん
      うれしい言葉ありがとうございます。
      いい年こいてマジでビビりまくりでした(笑)
      何やってんだろ、オレ・・



    • 5. SARUKO
    • 2019年09月13日 07:26
    • 5 シブケンさん、お久しぶりです!ブログ楽しく拝見してます。
      夜ラン、私も走りますが、なにせ田舎なので十分な外灯もなく、場所と時間帯によっては恐怖そのものですよね~。
      「このやろう!」と叫んだ白猫のイラスト、「かわいすぎる~」と私の娘も絶賛!シブケンさん、漫画家になれますよ!
      私の町でも10月6日に「アップルマラソン」があり、10㎞に初エントリーしました。忙しかったり、膝を痛めて走れない日もありましたが、全力で完走したいと思います!
    • 6. シブケン シブケン(管理人)
    • 2019年09月13日 20:38
    • SARUKOさん
      どうもお久しぶりです。
      おー!10kmにエントリーですか!
      私のマラソン初レースも10kmでした。なぜかスタートしたら笑いが込み上げてきたのを覚えてます(笑)ぜひ完走を!応援してます。
      ところで、こんなブログを娘さんに見せて大丈夫ですか?(笑)
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