マラソン観戦問題について考えてみたい。
ところで、マジなのか?
2020年東京五輪のマラソン(競歩も?)を札幌開催にするってマジなのか?
2019年10月19日現在では、その線で決まるのが濃厚っぽいが・・
東京五輪マラソンを札幌で。よくわからない。
東京ディズニーランドが千葉県にある、とか。東京みやげをもらったら「わかさいも」だった、とか。旅行先で地元のおいしいものを食べようと思って入ったお店が全国チェーンの店だった、とか。
そんな、まぁ別にいいけどやっぱりおかしいよな、的な。
札幌民のオレが思う正直なところは「ラッキー!」よりも「滅相もないです」だ。
世紀の大イベントだ。できることなら東京で華々しく開催してもらいたいな、と思う。札幌にはちょっと重荷じゃない?準備間に合う?道民は基本のんびりしてるぞ(笑)
まぁ、その辺はオレごときが心配することでもない。もし札幌で開催されるのであればせっかくの機会だ、一流選手の走りをしっかりと「ナマ」で観たいと思う。
だが、しかし。
「マラソン」という競技は「ナマ」で観るのが正解なのだろうか。
「ナマ」というのは改めて言うまでもないが、コース沿いに立って自分の目で実際にレースを観ることだ。果たしてそれが正解なのか。選択肢として、テレビ中継で観戦する、というのがある。
マラソン観戦問題だ。
マラソンレース、ナマで観るか?テレビで観るか?問題。
打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?的な。
この問題を考えるときに、まず「正解」を定義しなくてはならないが、それは「要望」によって変わる。
「特定の選手を応援したい」が要望であれば、テレビ観戦が正解なのではないだろうか。
「ナマ」で観戦したら、その選手を見るのは目の前を通りすぎる一瞬だ。今のところ、札幌開催の場合、周回コースの案はなさそうだから。
しかし、その特定の選手を「一瞬でもいいから」ナマで見たい、という要望もあるから事は複雑だ。
「オリンピックの雰囲気を味わいたい」が要望であれば、「ナマ」で観戦するのが正解だろう。テレビでは「現地の熱気」を感じることはできない。画面からある程度の想像はできるだろうけど。
スマホでテレビ中継を見ながらナマ観戦、なんてハイブリッドな欲張りさんもいるかもしれない。(ハイブリッド言いたいだけ)それはそれで正解だ。
オレの正解はなんだろう。
やっぱり「ナマ」観戦が面白いんじゃないだろうか。「ナマ」には人をひき付ける何かがあるはずだ。シモネタじゃないよ。
そう思うのは友人Mを思い出すからだ。
友人Mは長年一緒にバンドをやっているバンド仲間だ。ただのオッサンだ。ちなみに担当はベースだ(どうでもいい)
スポーツとは無縁の男だ。そしてマラソンが大嫌いな男だ。マラソンが、というより北海道マラソンが大嫌いなんだ。
毎年、北海道マラソンによる交通規制にムカついているんだ。
よりによって、Mは北海道マラソンのコース沿いに住んでいる。そのせいで、北海道マラソン開催時は車で出かけようにも「ずっと右折」できないそうだ。
笑う。
失礼。そうだよね、オレたちランナーのために迷惑している人も多いよね。
ごめーんね(反省の色なし)。いや、だってオレの力じゃどうにも・・
それでMは毎年怒っているんだ。ランナー邪魔くせー、とか言って。
とか言いながら、Mは毎年オレの走りを観戦するためにコース沿いに立っている。
交通規制で出かけるのもめんどくさいし、しょうがなく、って感じだと思うが毎年、だ。もちろん家の近くのコース沿いにだ。
そこで「ナマ」観戦だ。
そこで「ナマ」観戦だ。
北海道マラソンが嫌いなくせに、時には段ボールに手書きの(オレの名前とゼッケンを書いて)プラカード的なのを持って立っていたり。時にはよくわからない旗を持って立っていたり。
ストーカーだ。
これでピエロのメイクなんかしてたら、完全にホラー映画だ。きっとどこかに爆弾を仕掛けている。あいつは何を思って毎年あそこに立っているのだろう。
そして、その場所がまた悪いんだ。フルマラソン35km過ぎの地点なんだよ。
一番苦しいところだ。
本当なら、せっかく応援、とまではいかなくても観戦に来てくれている友人にかまってやりたいところだ。だけど、そこは35km過ぎの地点だ。
苦しくてかまってられねーわ。
オレは毎年「おう、いたのか」と一応声をかけて通りすぎる。その間3秒ってところだろうか。
一瞬も立ち止まらない。一瞬も、だ。
だって35km過ぎだ。立ち止まったら、再び走り出すのが大変だ。
3秒のためによくわからない旗を持って立っているオッサン(北海道マラソン大嫌い男)
これは何を意味するのだろう。
「ナマ」観戦の魅力だ。
Mはオレを見る3秒だけ観戦するために、わざわざコース沿いに立っているわけではないだろう。それだったらホントにホラーだ。
前後何分かはそこに立って大嫌いな北海道マラソンを観戦している。真夏のマラソンだ。立ってるだけでも暑くて大変な年もあったはずだ。
それなりの魅力があるんじゃないのか?
言っても、マラソンを、大人数のランナーが走る姿を目の前で見ることはそうそうあることじゃない。
けっこう面白いんじゃないか?
特にMが立っているのは35km過ぎの地点だ。
ラストスパートで颯爽と走るランナー、苦悶の表情で頑張るランナー、歩き出すランナー、その風景はバラエティーに富んでいる。
けっこう面白いんじゃないか?
スポーツにマラソンに無縁のMにとっては完全なる他人事だし(笑)
スポーツにマラソンに無縁のMにとっては完全なる他人事だし(笑)
そういえばいつだったかの北海道マラソン観戦後、Mがこんなことを口にしたんだ。
「俺も走ろうかな」
ウソつけ!
もちろん、いまだにMは1秒も走っていない。
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コメント
コメント一覧 (4)
3秒のために待ってるおっさんのくだりは謎の涙が出ました。ナマの魅力なんでしょうね
ナマはほらやっぱりリスクが・・・
衝突とか熱中症とか・・・ ないか^^;
今年の道マラで同僚が施設エイドをしてくれたのですが、楽しかったそうです。
やはりナマの力(魅力)ってありますよね。
Mさん、半分は本気とかじゃないんですか? ないか^^;
謎の涙(笑)
それ、あるあるかな~ホントにアブナイ人じゃない?(笑)
私設エイド!これはよりナマ観戦を楽しめる方法かもしれませんね!
私もいつか北海道マラソンでやってみたいな。
いまのところ毎年走ってるからアレだけど、走らない時がきたら。
無責任に「ほらほら走れ走れ~」とかやりたい(笑)
※私設エイドの皆さんが無責任と言っているわけではありません。