心の峠走してますか?
ところであなたは、ランニング仲間の飲み会に参加したことがあるだろうか?
一口に「ランニング仲間」といっても、その関係性は多様だ。
同じラニングチームに属していて、普段のトレーニングから行動を共にしているラン仲間もいれば、SNSのつながりしかないラン仲間もいるだろう。なにかの大会でしか会うことのないラン仲間もいれば、夫婦や付き合っているパートナーがラン仲間、という話もよく聞く。
いずれにしても、そのラン仲間で飲み会をやった際に付きまとうのは「持ちタイム」だ。自己ベスト記録と言ってもいい。僕たち私たちランナーは、その「持ちタイム」によっての「順位付け」から逃れることはできない。
持って生まれた苗字によって、出欠簿の順番が決まっているように。
もちろん、それぞれの関係性によってその重要度は変わるが「順位付け」はされてしまう。
その「順位付け」によって発言を控えている、たとえば初心者ランナーがいないかオレは心配だ。
逆にレベルの高いランナーが、初心者ランナーに気をつかって発言が控えめになることもあるかもしれない。
その結果、飲み会が「平板」なことになっていないだろうか。
よく言えば、それは「おだやか」な飲み会なのかもしれない。趣味としてマラソンを楽しんでいるのは、血気盛んな若者より30代、40代、それ以上の年代の方が多い。大会パンフレットの出場者一覧を見れば、それは明らかだ。大多数が「いい大人」なんだ。飲み会が「おだやか」になるのは当然といえば、当然だ。
しかしどうだろう。
普段のマラソンの練習を思い出してみてほしい。
フラットなコースばかりを走っていて、効率の良い練習ができるだろうか。「峠走」など坂道を走るトレーニングがさらなるレベルアップへの近道であることはよく知られている。フラットなコースでは得られない筋肉への刺激、心肺機能への刺激を入れることが目的だ。
「峠走」については、その第一人者である岩本さんのメソッド本を参考にしてほしい。
であれば、だ。
飲み会だって「平板」で言い訳がない。フラットなコースばかり走っていてはダメだということだ。
時には心に刺激を与え合うラン仲間の飲み会も欲しいところだ。
心の峠走、だ。
どうやって、心に刺激を与えるのか。
周りから見れば、もしかしたらそれはディスり合い見えるかもしれない(笑)
え?オレ?(笑)いやいや、オレはいつも本気でこの結果です。
これは別に「順位付け」の上から下への一方的な話じゃない。
別に速いからエラいというわけじゃない。オレが言うとただの嫉妬になってしまうが(笑)
いや、マラソンを競技として走る以上、やっぱり速い方がエラいかもしれない(どっちだよ)
だけど「スゴさ」でいえば、例えばエリートランナーがサブ3するよりも、運動未経験、帰宅部だった人が途中歩きながらも、あきらめずにフルマラソンを完走する方が「スゴい」と思えることだってあるはずだ。
どんな立場であれ、大いに刺激し合おうじゃないか!
あ、でも、気心知れた気の置けないラン仲間の飲み会限定の話だよ。初顔合わせのラン仲間がいる飲み会では「いい大人」らしく「おだやか」な飲み会にしておこう(笑)
先日、ラン仲間の飲み会に顔を出してきた。今まで何度か飲んだことのある仲間だ。
ツイッターのグループDMでそのお知らせは回ってきたんだ。
発信者はサブ3ランナーだ。
そのお知らせはこんな言葉で始まっていた。
「シブケンさんの立て続けのPB更新を肴に・・」
確かにオレはつい先日のフルマラソンでPBを更新することができた。そして、今年は別のレースでハーフのPBも更新した。
でも、なんだろう、この「立て続け」という言葉から受ける悪印象・・(笑)
心の峠走だ。
またある時、オレが走ったことのないレースの話になったときだ。その大会の「制限時間ってどのくらいなの?」そう質問した。その大会のレベルは「制限時間」から予想することができる。たとえば、フルマラソンの制限時間が6時間だったり7時間だったりする大会の門戸は広いと考えられる。18歳以上の健康な方ならどなたでも参加OKな大会に決まっている。そんな予想だ。
例のサブ3ランナーはこう答えた。
「制限時間ってなに?」
うん、まぁな、サブ3のレベルにあれば、ほとんどの大会で制限時間を気にする必要はないだろう。
あるいは、北海道マラソンの紙コップ問題の話になったとき
北海道マラソンの紙コップ問題って知ってる?
原因はいろいろあると思うんだけど、給水で使った紙コップをゴミ箱に捨てない(捨てられない)ランナーが多くて道路に散乱してしまう問題だ。オレもその惨状を目にして残念に思うのだが、改善策がゴミ箱を増やすくらいしか思いつかないのがもどかしい。
それについて、例のサブ3ランナーはこう言った。
「そんなの見たことないな」
うん、まぁな、サブ3のレベルにあれば、まだ紙コップが散乱する前に通過しているのだろうな。
それらの発言に対して、オレも黙っちゃいない。
「マラソン大会のことなんも知らねーんだな」そう言ってやった。
よく途中リタイアしているランナーにはこう言ってやる。
「リタイアってどうやるの?手上げてすみませーん、リタイアします!とか宣言するの?オレ、リタイアしたことないから、わからないんだよね」とか。
またある者が、それに追い打ちをかける。
「収容バスってSuicaで乗れるの?」とか。
心の峠走だ。
あ、例のサブ3ランナーのお得意フレーズもう一個あったわ。少しマイナーな大会の話になったとき。
「それ、公認コース?」
「俺は日本陸連公認コースしか走らない」と豪語する。
もちろん冗談だよ。全部。
心の底では相手をリスペクトしながら、心に刺激を与えるんだ。心の峠走だ。
くれぐれも、真剣に勝負したのにリタイアしてしまって自分でも打ちひしがれているランナーに「収容バスってSuicaで乗れるの?」とか聞いちゃダメだからね。そこはリスペクトしなきゃ。
「いい大人」なんだから、その辺ちゃんと考えてね。基本は全ランナーをリスペクトだ。その上で、「とは言ってもこいつフザけてんな」と思える(笑)ランナーには、この記事を参考に(ならねーよ)心に刺激を与てやろう。
あなたも、たまには心の峠を。
参考記事
ところであなたは、ランニング仲間の飲み会に参加したことがあるだろうか?
一口に「ランニング仲間」といっても、その関係性は多様だ。
同じラニングチームに属していて、普段のトレーニングから行動を共にしているラン仲間もいれば、SNSのつながりしかないラン仲間もいるだろう。なにかの大会でしか会うことのないラン仲間もいれば、夫婦や付き合っているパートナーがラン仲間、という話もよく聞く。
いずれにしても、そのラン仲間で飲み会をやった際に付きまとうのは「持ちタイム」だ。自己ベスト記録と言ってもいい。僕たち私たちランナーは、その「持ちタイム」によっての「順位付け」から逃れることはできない。
持って生まれた苗字によって、出欠簿の順番が決まっているように。
もちろん、それぞれの関係性によってその重要度は変わるが「順位付け」はされてしまう。
その「順位付け」によって発言を控えている、たとえば初心者ランナーがいないかオレは心配だ。
逆にレベルの高いランナーが、初心者ランナーに気をつかって発言が控えめになることもあるかもしれない。
その結果、飲み会が「平板」なことになっていないだろうか。
よく言えば、それは「おだやか」な飲み会なのかもしれない。趣味としてマラソンを楽しんでいるのは、血気盛んな若者より30代、40代、それ以上の年代の方が多い。大会パンフレットの出場者一覧を見れば、それは明らかだ。大多数が「いい大人」なんだ。飲み会が「おだやか」になるのは当然といえば、当然だ。
しかしどうだろう。
普段のマラソンの練習を思い出してみてほしい。
フラットなコースばかりを走っていて、効率の良い練習ができるだろうか。「峠走」など坂道を走るトレーニングがさらなるレベルアップへの近道であることはよく知られている。フラットなコースでは得られない筋肉への刺激、心肺機能への刺激を入れることが目的だ。
「峠走」については、その第一人者である岩本さんのメソッド本を参考にしてほしい。
であれば、だ。
飲み会だって「平板」で言い訳がない。フラットなコースばかり走っていてはダメだということだ。
時には心に刺激を与え合うラン仲間の飲み会も欲しいところだ。
心の峠走、だ。
どうやって、心に刺激を与えるのか。
周りから見れば、もしかしたらそれはディスり合い見えるかもしれない(笑)
いや、ほら、「こいつ、もうちょっと本気出したら、もっといい記録出せるのに」と思わせるやつがいるじゃない?そいつの心に刺激を与えてやるんだ。ディスリスペクト (英: disrespect)リスペクト(英: respect:名詞で「尊敬、重視」、動詞で「敬う、重んじる」の意味)の対義語で、「不」の意味を示す接頭辞のディス(dis-)が付されてできた言葉。名詞で「無礼、軽蔑、軽視」や動詞で「無礼なことを言う(為る)、蔑む、軽んじる」などの意味を持つ。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
え?オレ?(笑)いやいや、オレはいつも本気でこの結果です。
これは別に「順位付け」の上から下への一方的な話じゃない。
別に速いからエラいというわけじゃない。オレが言うとただの嫉妬になってしまうが(笑)
いや、マラソンを競技として走る以上、やっぱり速い方がエラいかもしれない(どっちだよ)
だけど「スゴさ」でいえば、例えばエリートランナーがサブ3するよりも、運動未経験、帰宅部だった人が途中歩きながらも、あきらめずにフルマラソンを完走する方が「スゴい」と思えることだってあるはずだ。
どんな立場であれ、大いに刺激し合おうじゃないか!
あ、でも、気心知れた気の置けないラン仲間の飲み会限定の話だよ。初顔合わせのラン仲間がいる飲み会では「いい大人」らしく「おだやか」な飲み会にしておこう(笑)
先日、ラン仲間の飲み会に顔を出してきた。今まで何度か飲んだことのある仲間だ。
ランニング仲間(たぶん)と飲んできます!話題は東京五輪マラソン札幌開催について・・じゃないなこのメンバーだったら。ただ飲むだけです! pic.twitter.com/pF86D0F4Ah
— シブケン (@shibu_ken) November 13, 2019
ツイッターのグループDMでそのお知らせは回ってきたんだ。
発信者はサブ3ランナーだ。
そのお知らせはこんな言葉で始まっていた。
「シブケンさんの立て続けのPB更新を肴に・・」
確かにオレはつい先日のフルマラソンでPBを更新することができた。そして、今年は別のレースでハーフのPBも更新した。
でも、なんだろう、この「立て続け」という言葉から受ける悪印象・・(笑)
心の峠走だ。
またある時、オレが走ったことのないレースの話になったときだ。その大会の「制限時間ってどのくらいなの?」そう質問した。その大会のレベルは「制限時間」から予想することができる。たとえば、フルマラソンの制限時間が6時間だったり7時間だったりする大会の門戸は広いと考えられる。18歳以上の健康な方ならどなたでも参加OKな大会に決まっている。そんな予想だ。
例のサブ3ランナーはこう答えた。
「制限時間ってなに?」
うん、まぁな、サブ3のレベルにあれば、ほとんどの大会で制限時間を気にする必要はないだろう。
あるいは、北海道マラソンの紙コップ問題の話になったとき
北海道マラソンの紙コップ問題って知ってる?
原因はいろいろあると思うんだけど、給水で使った紙コップをゴミ箱に捨てない(捨てられない)ランナーが多くて道路に散乱してしまう問題だ。オレもその惨状を目にして残念に思うのだが、改善策がゴミ箱を増やすくらいしか思いつかないのがもどかしい。
それについて、例のサブ3ランナーはこう言った。
「そんなの見たことないな」
うん、まぁな、サブ3のレベルにあれば、まだ紙コップが散乱する前に通過しているのだろうな。
それらの発言に対して、オレも黙っちゃいない。
「マラソン大会のことなんも知らねーんだな」そう言ってやった。
よく途中リタイアしているランナーにはこう言ってやる。
「リタイアってどうやるの?手上げてすみませーん、リタイアします!とか宣言するの?オレ、リタイアしたことないから、わからないんだよね」とか。
またある者が、それに追い打ちをかける。
「収容バスってSuicaで乗れるの?」とか。
心の峠走だ。
あ、例のサブ3ランナーのお得意フレーズもう一個あったわ。少しマイナーな大会の話になったとき。
「それ、公認コース?」
「俺は日本陸連公認コースしか走らない」と豪語する。
もちろん冗談だよ。全部。
心の底では相手をリスペクトしながら、心に刺激を与えるんだ。心の峠走だ。
くれぐれも、真剣に勝負したのにリタイアしてしまって自分でも打ちひしがれているランナーに「収容バスってSuicaで乗れるの?」とか聞いちゃダメだからね。そこはリスペクトしなきゃ。
「いい大人」なんだから、その辺ちゃんと考えてね。基本は全ランナーをリスペクトだ。その上で、「とは言ってもこいつフザけてんな」と思える(笑)ランナーには、この記事を参考に(ならねーよ)心に刺激を与てやろう。
あなたも、たまには心の峠を。
参考記事
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コメント
コメント一覧 (5)
今回のお題はハードル高めですね(笑)
昨年開催された下関海響マラソン。
会社の後輩くんは30km地点で関門タイムアウトとなり、回収バスに収容されました。
回収バスに乗り込んですぐに、大会主催者側から労いのお菓子(どら焼き)が配られたのですが、そのどら焼きこそ巌流本舗の銘菓『おそいぞ武蔵』…
主催者からの心の峠走だったのでしょうか…(笑)
「おそいぞ武蔵」(笑)
そんなのがあるんだ!なかなかハードめの峠走ですね。
心の峠走は、相手を見極めないと大ケガにつながるので気を付けたいところです(笑)
久しぶりに訪問させて頂きました(*´꒳`*)
未読記事をまとめて読みましたが…これが一番面白かったです(笑)
心の峠走〜♪響きがNICE〜👍
行ってないのにリアルな現場。
すっごく想像付きます♪
私も明日はランニングしている方との飲み会が🍻
途中で送信されてしまいました^_^;
明日は捻挫しない程度に心の峠走たのしんできまーす♪
捻挫しない程度に(笑)
そうそう、心の峠走は走る時以上に気を付けないと大ケガするので!
飲み会楽しんできてくださいね~