参加費を払ってまでマラソン大会に出ることについて、こんなことを言われることがあると思う。
「なんで走るために金払うの?」みたいなことを。「勝手にその辺走ればタダじゃん」みたいな理由を添えて。まぁ、マラソンを趣味にしていない人からしたら、純粋な(好意的に考えれば)疑問かもしれない。
ちょっとケンカ腰の人だと「苦しむために金払うとかMなの?」とか言ってくるかもしれない。
もっと心無い人だと「わざわざ大会に出て走るって、日本新記録でも狙ってるのか?」なんて言ってくるかもしれない。
そんなこと言われたことない?そ、そう・・オレの周りだけ心無い人が多いのかな(笑)
そんな疑問(あるいはヤジ)に対して、オレはこう答える。「確かにそうだな」と。
だって、確かにそうだからだ。
その辺を走ればお金はかからない。オレが大会に出たところで日本新記録を出せるわけもない。それどころか毎回無様な姿をさらけ出す。フォトサービスで見るゴール間際の自分の無様さといったら、なんつーか、死にたくなる(笑)
そんな思いをしてまで、なぜマラソン大会にエントリーするのか。
オレにとって、市民ランナーにとって、マラソン大会とは何なのだろう。
「大会中止」が止まらない。
コロナだ。今さら説明する必要はないだろう。
2020年3月1日開催の東京マラソンにおける一般ランナー参加中止が、事の始まりだったろうか。
それ以降のマラソン大会は、ほぼほぼ中止になっているのではないか。
3月と言えば各地でマラソンシーズン最後の大会が多いと聞く。それが中止になるって残念すぎるよね。
オレの住む北海道は、4月からがマラソン大会シーズンだ。オレは5月以降の大会しかエントリーしていなかったから、コロナによる大会中止の直接的な影響は、まだ「なかった」んだ。(4月北海道開催のいくつかの大会は中止になっている)
いつものように東京マラソンも抽選ハズレたしな!!(笑)
そして本日2020年3月17日。
オレがシーズン初めの大会としてエントリーしていた5月5日開催の「豊平川マラソン」の中止が発表された。
ついにきたか・・
とても残念だ。
そんなことを口にすると、オレの周りにだけいるのかもしれない心無い人が、こう言ってくるかもしれない。
「そんなに走りたかったら、勝手に一人でその辺走ってればいいべや(北海道弁)」なんて。
今度は「確かにそうだな」とはならない。
「バカやろう、大会もねーのに走れるわけねーだろ」
そう、オレは断言できる。大会にエントリーしていなかったら、オレは走らない。
どんな断言だよ。
どんな断言だよ。
大会があっても無くても、日常的に習慣として走り続けるのが理想のランナー像かもしれない。でも、オレはダメだな。大会あってのランニングだ。そうじゃない時期もあったかもしれない。だから、別に大会にエントリーしていなくても、習慣として走っていた時期もあったかもしれない(遠い目)
だけど、少なくともここ数年は大会あってのランニングだ。なんせ走りたくない日が多い(笑)。
でも走る。大会にエントリーしているからだ。
大会で自己ベスト更新するために走る。自分を追い込んで走る。雨の日だって走る。大会にエントリーしていなければ、オレはそんなことできない。
「恐怖」がオレを走らせることもある。
例えば6月にエントリーしているサロマ湖100kmウルトラマラソン。オレにとって50km~70km区間は地獄だ。
今年もまたあの区間を走るのか。「恐怖」だ。それを考えれば走らずにはいられない。ソファーに寝転がってポテチ食ってる場合じゃない。
少しでも走力をアップさせ、少しでもダイエットしなければ、また過去に見た地獄を見ることになる。
例えば7月にエントリーしている大雪山トレイルジャーニー70km。
本当の意味で死ぬかもしれない(半分冗談、半分本気で)「恐怖」がオレをエレベーターやエスカレーターから遠ざける。
毎日の通勤で地下鉄の駅から地上に出る時、必ず階段を登る。そう、ここは大雪山だ。どんなに疲れていようと、オレは登り続けなければならない。そう思って、オレは階段を駆け登る。
だいぶ経験を積んできた、フルマラソンだってナメてはいられない。
何回走ったって、42.195kmは42.195kmだ。当たり前だ。当たり前に遠い。
よっぽどのことがない限りサブ4は死守できるようになってきたが、その「よっぽど」が「恐怖」だ。
レース後半、脚がツってしまうかもしれない。靴擦れに苦しめられるかもしれない。脱水症状で頭がクラクラしてくるかもしれない。「よっぽど」のことだ。もう、その言葉の響きだけで怖い。よっぽど。「よっぽど」は「恐怖」だ。
その「恐怖」から逃れるために、日々走らなければならない。
オレにとって、マラソン大会は走る原動力だ。そんな市民ランナーは多いと思う。そうだよね?それが「恐怖」だとしても(笑)
それでいいと思っている。大会があるから走る。それでいい。
走りたくない日が多いといっても、走った後は間違いなく「走ってよかった」と思えることはわかっている。
だったら走る理由なんてなんだっていい。「恐怖」でもいい。そのうちまた、習慣として走る時期も来るのだろう(来る?)
その走る原動力となるマラソン大会が軒並み中止になっている。コロナめ。
今後、もしかしたらシーズン(北海道のシーズンは4~11月)すべての大会が中止になるかもしれない。
だからといって「走らない」選択肢はない。なぜなら大会は「あるかもしれない」からだ。「あるかもしれない」以上、走るしかない。
空き巣の被害にあったことはなくても、出かけるときはドアにカギをかけるように。
ここで、オレの大好きな言葉を紹介したい。このブログでも何度も紹介してきた言葉だ。
勇気をだしてエントリーして、恐怖に打ち勝ってスタートラインに立ったアナタ、すでに勝者です。おめでとう。岩本能史
って、ことはだよ?
仮に大会が中止になってもさ、その日まで目標に向かって走り続けたら、オレ勝者じゃね?
マラソンの「本番」は大会で走ることではなく、それに向かって日々走ることなのかもしれない。
ところで、コロナなんだけど。まだ不明なところは多いとは思う。
でも、とりあえず、ランニングとか外での運動は感染リスクは小さいとのことだ。
よ、よかったな!こんな時でも、思う存分走れるぞ!
よ、よかったな!こんな時でも、思う存分走れるぞ!
やったー(棒)
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コメント
コメント一覧 (12)
別に走れなくなったわけじゃないですからね!
手洗いうがいなんかに気を付けて、お互いがんばりましょう~
もうちょっと走り込めってことですかね(笑)
もう、あれですよ、初フルマラソンのうれしさ倍増ですよ!
その日までがんばってください!
いや、いつも通り10kmくらいにしておくわ(笑)
やたらそれを自慢してくる。
そいつは、デブだ。全く走ってもいない。
それは良いだろう。
少しは走ってとけと言うと、走る意味わからん、疲れるだけ、マラソン大会なんて、道を封鎖して迷惑。と言いやがった。
しかも、コロナ騒動で、聖火リレーがなくなる?かも知れんてので、白い靴買ったのに無駄になったら、金返せよな~。と言いやがる。
(大人の事情で、無地の白い靴しか使用できないらしい)
俺はそいつに言ってやったよ。
貴様はランナーではない。
ランナーの代表になる資格はない。
即刻辞退してくれ!と。
コメントありがとうございます!
まぁ、こういうご時世ですからね・・たまには、のんびりランもいいのかも!
あらら・・いろんな人がいますからね・・
ところで、大人の事情で無地の白い靴しか使用できない、とかあるんですね~
しっかし、オリンピック開催どうなっちゃうんでしょうね。
3つも!いや~大変なことになってしまいましたね・・
「走れる幸せ」わかります。大会の中止は残念ですけど、一人で走ることはできますもんね。今のところは(どうなっていくんでしょう・・)
まぁ、お互い出来る範囲で走り続けましょう!