走りたくないときに、どうやって走るのか。そのモチベーションを上げる方法。
これは多くの市民ランナーが抱える最重要課題の一つだろう。
「走りたくないなら、走らなきゃいいじゃない。」
なんて、マリー・アントワネットよろしく「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」的な、つっけんどんな物言いをする人もいるかもしれない。
なんかそれ、例え方、違ってね?
そ、そうか?うん、そうだな。ちょっと違うかもしれないな。
じゃあ「走りたくないなら、スキップすればいいじゃない。」でいい?
いや、そっちじゃなくて。マリーアントワネット側に寄せてどうすんだよ。
例えた方が違うって話。
ま、難しい話は置いといて。
やっぱ本だろ、本。本を読もう。
走りたくないときは、本を読んでモチベーションアップといこうじゃないか。
岩本能史は現役のフットレーサーだ。マラソンを走っている。
マラソンの中でも、100キロ以上走るウルトラマラソンが主戦場だ。
この本は、そのウルトラマラソンの中でも、最も過酷なレースの一つと言われている「バッドウォーターウルトラマラソン」を走った体験記のようなものだ。
「バッドウォーターウルトラマラソン」は、毎年、アメリカはカリフォルニア州のデスヴァレーで開催されるレースだ。時には気温が50度を超えることもあるという。灼熱のレースだ。距離は217キロ。意識が朦朧として幻覚を見ることもあるという。
なんだか知らないが、説明に出てくる字面を見ただけで震え上がる。
デスヴァレー
バッドウォーター
気温が50度
距離は217キロ
意識朦朧
幻覚
怖ろしい。
それに比べて、オレがもっとも過酷だと思っている、真夏の北海道マラソンはどうだ。
場所は札幌市民の憩いの場、大通公園がスタートゴール。地下鉄でアクセスもらっくらく!
気温はバッドウォーターの半分の25度前後。
距離はバッドウォーターの5分の1の42.195キロ。
へなちょこだな!
とは、ならない。事はそう単純じゃない。
過去に走った北海道マラソンは、すべて撃沈している。そう、オレがへなちょこだ。
それでも、この本を読むと、プロの岩本さんでさえ苦しみ挑戦している姿を見ると、
「よし、オレもがんばってみっか!」って気持ちになれる。
本の中の感動したシーンを一つ挙げたい。
岩本さんは、このレースに初出場したとき、残念ながらリタイアしてしまうんだ。
途中の休息ポイントになっている、あるクラブハウスでリタイアを決断する。
そこである日本人ランナーと知り合うんだ。けっこう年配のランナーだ。その界隈では有名な人らしく、何度もこのレースを完走している人だ。
レースをリタイアすることは辛いことだ。
プライド、悔しさ、自分否定、いろいろな感情に押しつぶされそうになる。
次の年、その悔しさを胸に、岩本さんはまた挑戦する。
そして、去年リタイアしたクラブハウスにたどり着く。
そこである手紙を読むんだ。
レース前にあのベテランランナーに渡されていた手紙だ。
そこにはたった1行だけ、こう記してあったんだ。
「岩本がんばれ 岩本がんばれ」
この2回繰り返しが泣かせる。
とにかくがんばれ、という気持ちが伝わる。
これ以上の「がんばれ」を伝える手段をオレは知らない。
これを読んでから走ったレースで、苦しいとき、オレはその言葉を思い出して唱えてみたんだ。
「岩本がんばれ 岩本がんばれ」
効果はなかった。
なぜなら、オレは岩本ではないからだ。
この本、マラソンどうのこうの関係なく「読み物」として、とてもおもしろい。
走るのが嫌になったとき、ぜひ!
オススメです。
これは多くの市民ランナーが抱える最重要課題の一つだろう。
「走りたくないなら、走らなきゃいいじゃない。」
なんて、マリー・アントワネットよろしく「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」的な、つっけんどんな物言いをする人もいるかもしれない。
なんかそれ、例え方、違ってね?
そ、そうか?うん、そうだな。ちょっと違うかもしれないな。
じゃあ「走りたくないなら、スキップすればいいじゃない。」でいい?
いや、そっちじゃなくて。マリーアントワネット側に寄せてどうすんだよ。
例えた方が違うって話。
ま、難しい話は置いといて。
やっぱ本だろ、本。本を読もう。
走りたくないときは、本を読んでモチベーションアップといこうじゃないか。
「違う自分になれ」岩本能史
岩本能史は現役のフットレーサーだ。マラソンを走っている。
マラソンの中でも、100キロ以上走るウルトラマラソンが主戦場だ。
この本は、そのウルトラマラソンの中でも、最も過酷なレースの一つと言われている「バッドウォーターウルトラマラソン」を走った体験記のようなものだ。
「バッドウォーターウルトラマラソン」は、毎年、アメリカはカリフォルニア州のデスヴァレーで開催されるレースだ。時には気温が50度を超えることもあるという。灼熱のレースだ。距離は217キロ。意識が朦朧として幻覚を見ることもあるという。
なんだか知らないが、説明に出てくる字面を見ただけで震え上がる。
デスヴァレー
バッドウォーター
気温が50度
距離は217キロ
意識朦朧
幻覚
怖ろしい。
それに比べて、オレがもっとも過酷だと思っている、真夏の北海道マラソンはどうだ。
場所は札幌市民の憩いの場、大通公園がスタートゴール。地下鉄でアクセスもらっくらく!
気温はバッドウォーターの半分の25度前後。
距離はバッドウォーターの5分の1の42.195キロ。
へなちょこだな!
とは、ならない。事はそう単純じゃない。
過去に走った北海道マラソンは、すべて撃沈している。そう、オレがへなちょこだ。
それでも、この本を読むと、プロの岩本さんでさえ苦しみ挑戦している姿を見ると、
「よし、オレもがんばってみっか!」って気持ちになれる。
本の中の感動したシーンを一つ挙げたい。
岩本さんは、このレースに初出場したとき、残念ながらリタイアしてしまうんだ。
途中の休息ポイントになっている、あるクラブハウスでリタイアを決断する。
そこである日本人ランナーと知り合うんだ。けっこう年配のランナーだ。その界隈では有名な人らしく、何度もこのレースを完走している人だ。
レースをリタイアすることは辛いことだ。
プライド、悔しさ、自分否定、いろいろな感情に押しつぶされそうになる。
次の年、その悔しさを胸に、岩本さんはまた挑戦する。
そして、去年リタイアしたクラブハウスにたどり着く。
そこである手紙を読むんだ。
レース前にあのベテランランナーに渡されていた手紙だ。
そこにはたった1行だけ、こう記してあったんだ。
「岩本がんばれ 岩本がんばれ」
この2回繰り返しが泣かせる。
とにかくがんばれ、という気持ちが伝わる。
これ以上の「がんばれ」を伝える手段をオレは知らない。
これを読んでから走ったレースで、苦しいとき、オレはその言葉を思い出して唱えてみたんだ。
「岩本がんばれ 岩本がんばれ」
効果はなかった。
なぜなら、オレは岩本ではないからだ。
この本、マラソンどうのこうの関係なく「読み物」として、とてもおもしろい。
走るのが嫌になったとき、ぜひ!
オススメです。
マラソン練習が嫌な時のオススメ本記事 他にもあります!
「チーム」 / 堂場瞬一
「走ることについて語るときに僕の語ること」 / 村上春樹
「BORN TO RUN」 / クリストファー・マクドゥーガル
「ひぃこらサブスリー」 / みやすのんき
「世にも奇妙なマラソン大会」 / 高野秀行
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コメント
コメント一覧 (2)
サロマ本番が近づいてきましたね(^ー^)
シブケンさんなら、きっと大丈夫ですよ!
「シブケンさん がんばれ
シブケンさん がんばれ」です!
何よりも、怪我なく、
レースを楽しめることを祈っています!
きたー!2回繰り返し(笑)
本番まで1週間を切ったなんて信じられませんが、とにかくここまで大きなケガもなくたどり着きました。あとは本番がんばるだけです。そうですね、できるだけ楽しみたいと思います!コメントありがとうございました!