ランニングをする上で「雪上」は最悪の路面状態ではない。「かなりマシ」な方だ。だから気軽に雪上ランを始めてみてほしい。
なんて言ったら「雪上」以上にどんな「最悪」があるんだよ!と気色ばむ人もいるかもしれない。
たとえば「泥」だ。
付け加えれば「泥の下り坂」だ。さらに付け加えれば「泥の下り坂ですぐ横は崖」だ。
オレは過去に2回だけ、トレイルランニングのレースを走ったことがある。山だ、山。山のレースだ。
2019年7月の「第7回大雪山トレイルジャーニー40kmの部」と
2020年9月の「SAPPOROテイネオータムトレイル33kmの部」だ。
トレイル初心者のオレにとって、どちらのレースも「あれ、オレ、マズいとこ来ちゃった?」的な過酷なレースだったんだ。
なによりオレを苦しめたのは「泥」だ。どっちも泥だ。
大会前、もしくは当日の雨で多くの道はぬかるんでいた。それがいやならトレイルなんて走るなよ、って話なんだろうけど、まさかあんなに泥んこ状態になっているとは想像できていなかった。つーか、なにも考えていなかったんだけど(笑)
泥は怖い。
ヌルヌルして制御不能になる。泥の下り坂はもっと怖い。一歩ヌルっといったら、地獄の底まで落ちていきそうだ。横を見れば崖だ。ヌルっと横にすべったら、深い谷底へ滑落だ。
ヌルヌルして制御不能になる。泥の下り坂はもっと怖い。一歩ヌルっといったら、地獄の底まで落ちていきそうだ。横を見れば崖だ。ヌルっと横にすべったら、深い谷底へ滑落だ。
死ぬかもしれない、そう思った。
もちろん、そこまで深刻な意味ではない。もしかしたら、だ。死ぬ確率ゼロじゃないな、程度だ。大けがする確率は高いと思った。要するにビビっていた。だから途中で何回もやめたくなった。だけど、やめれなかった。
山だからだ。
誰も助けてくれない。途中で嫌になったからと言って、最寄りの駅から地下鉄で家に帰るわけにもいかない。
オレの行く手を阻むのは泥だけじゃない。岩だ。イワ。岩をよじ登っていくような場所も多かった。

そうかと思えば、ちょっとした登山道に階段があって。やったぜ階段、と思って上っていくと、その階段が天国まで続いたいるんじゃないかてくらい終わらない。階段を上るのは、上り続けるのはキツい。太モモがカチンコチンに固まって動かなくなった。
いや、それがトレイルだよ。そう言われれば、そうなんだろうけど、そこまでとは思っていなかった。つーか、なにも考えていなかったんだけど。まぁ、オレ、アウトドア得意だしなんとかなるべ、そう思っていた。甘かった。
それに比べて、だ。
泥とか岩とか天国への階段に比べて「雪上」は「マシ」な方だ。かなり走りやすい。比べれば、ね。
事実オレはこの2つのトレイルを経験したあと、以前より雪上ランニングをそれほど「苦」に思わなくなっている。以前より、それほど、ね。
「泥の下り坂よりマシだわ」そう思って走っている。いや、ホントに相当マシだ。ヌルっと谷底に滑落することもない。
今はシューズもいいやつあるからね。
各スポーツブランド・メーカーから「冬用のランニングシューズ」も多く発売されるようになった。オレは冬用ってわけでもないけど、Onのクラウドベンチャーウォータープルーフっていう防水のトレランシューズで走っている。
これは「防水」よりも「防風」ってのがありがたい。「防風」ってだけで、全然足が冷たくならないんだ。雪上ランが苦にならないのはこのシューズのおかげってのもある。興味ある人はOnのサイトをどうぞ。
これは「防水」よりも「防風」ってのがありがたい。「防風」ってだけで、全然足が冷たくならないんだ。雪上ランが苦にならないのはこのシューズのおかげってのもある。興味ある人はOnのサイトをどうぞ。
雪上路面がなんとかなるとすれば、雪上ランで問題になるのは寒さだろう。
雪国の冬は確かに寒い。だけど、ほら、今注目の「ワークマン」とかに行けば、高機能な防寒ジャケットも安く買える。いい時代になったものだ。スポーツブランドのそういうのって、なかなか高価だからね。もちろんかっこいいけどさ。
それより、最近オレが思うのは寒くても「暑いよりマシかな」だ。
言っておくけど、オレは寒い冬より暑い夏の方が好きだ。それはオレが北海道に住んでいるからかもしれない。夏が暑いっていったって、そこまで厳しいわけじゃないからね。
でも、走るとなれば、暑いより寒いほうがマシだと思っている。暑さはどうにもならないけど、寒さは防寒ジャケットなんかでなんとかなる。走れば体は温まるし。
泥よりマシ。暑いよりマシ。そんな感じでオレは雪上ランをそれほど「苦」に思わなくなっている。それほど、ね。そりゃあ、雪が無いに越したことはないんだけど。
もし、「雪上ランしてみたいんだけど・・」と思っているなら、きっとアナタは、いつでも自己ベスト更新を目指しているような本気のランナーのはずだ。
じゃなかったら、雪の上を走ろうなんて正気の沙汰じゃない(笑)
であれば、過去に何度か過酷なレースやトレーニングを経験しているのではないか。灼熱の中のレースや、風が強かったり、寒い雨の日のレース。
きっとそれらより、よっぽどマシだと思うよ、雪上ランニング。
ホント、気軽に一度走ってみてほしい。思ってるより「マシ」だと思うよ。ちょこっと走るくらいなら、夏用のランニングシューズでも問題ないと思うし。
あ、「夏用」ってのは雪国ランナー用語で、フツーのランニングシューズのことね(笑)「冬用」に対して言ってるだけ。
オレが走る北海道の札幌でさえ、夏用のランニングシューズで走ってるランナー少なくないからね。多くはないけど。けっこう見かけるんだ。よくやるなーと思う。強い。オススメはしないよ。やっぱり滑るだろうし、なにより寒いと思う。風がスースーでしょ、ランニングシューズ。でも、問題ない人もいることは事実だ。
だから気軽に始めてみてほしい、雪上ランニングを。
あと、アレだ。このご時世、なかなか自由にランニングできない状況もあると思う。さすがに雪国の冬は人の出は少ない。その点でも雪上ランいいかもよ~。
マスク付ける付けないも、寒いから自然にバフとかネックウォーマー的なもの装着するしね。その点も気楽かもね。
最後に、この前雪上ランしたとき動画撮ったので、どうぞ。フツーに走れてるでしょ?
どうぞっていうか、なんの面白味もないから無理して見なくていいからね。足元写ってるだけだから。ちょこっと音楽はのせてるけど(笑)
この前アクションカメラ買ったもんだからさ。どんな感じかな、と思って撮ってみたんだ。
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コメント
コメント一覧 (10)
私は、ゲルスノーライドを使っているのですが、今シーズンさらにスノーターサーを買ってしまいました…。もっぱらジョグばかりですが、なまらないように頑張ります!
雪上ラン、、
意外に走れるんですよねー、、
以前ワタシも、夏靴で走ってましたもの、、
で、厄介なのが、アイスバーンかもしれない、、
市道であれば崖から落ちる事もホボ無いけれど、
滑る→コケる→ケガする、、
この確率がガゼン高くなりますもんね、、
これからの季節、特に北海道は昼の温度がギリプラスで
雪が融ける→夜、氷点下→テラッテラのアイスバーン、、
の日々を迎えますからね、
気を付けてねー!!
やっぱり冬はアシックス強いよね~スノーターサー履いてる人多い!
なんとか、なまらないで冬を越えたいね!
テラッテラのアイスバーン、こうなるともうお手上げですよね。
タラタラ走るしかない。まぁ、いつもタラタラ走ってますけど(笑)
月末の大会に向けてちょっとずつ練習中です、自分も。もちろんシブケンさんも出られますよね!?
この時期なら藻岩や三角山も比較的走りやすいようです。
雪上ラン+プチトレイルの組み合わせはどうですかー
ケガ気を付けます!ありがとうございます。
月末の大会は、でま・・・・・・せん!(笑)がんばってください!
せっかく雪上ランするなら、プチトレイル楽しそうですね~
しぶけんさんのOnクラウドベンチャーWP興味あるのですが、アウトソールのY型になっている部分に雪はくっつきませんか?トレイルだとかなり泥が詰まるというレビューをみたことあるのですが。(^^)/
おー!札幌!コメントありがとうございます。
Y型のところに泥は・・確かに泥ドロトレイル走った時にはゴッソリ詰まってました!
だからって走っている時に気になることはなかったですね。もう、それどころじゃなくて(笑)洗う時は大変でしたけど・・
で、雪ですよね。私的には気になったことはないです!
気にならないことばかりで、すみません(笑)
やっぱ暑くても夏の方がマシだなと
猛吹雪になっちゃうとね・・そりゃそうだ(笑)