先日のキャンプでやっと念願が叶ったんだ。
キャンプでカップヌードルカレー味を食べる。これがオレの念願だ。
そんなもんいつだって食えるだろ、そう思うかもしれない。確かにそうだ。カップヌードルは、お湯を沸かすだけで手軽に食べられるインスタント食品だ。
その点で、キャンプにうってつけの携帯食といっていいだろう。価格も安い。オレもキャンプに行くときは、いつも持っていく。だけど、なかなか食べることができない。
食料余りがち。
ここ最近のキャンプで抱えている問題だ。
何人かのキャンプ仲間が集まるとき、そこに持ち物の取り決めはない。食べ物担当や飲み物担当がいない、ということだ。
基本、各々が「自分で食べ飲みする分だけ」持ってくればいい。そういうことになっている。その中でシェアすればいいよね、って。
そうなっているのだが、オレたちはいい大人だ。ついつい気を利かせてしまう。
みんながみんな「みんなの分」を買ってきてしまうんだ。
オレだってそうだ。たとえばソーセージを買おうとする。今日は5人か。じゃソーセージ10本くらいあっても食べるだろ。10本買う。他の4人も同じ考えでソーセージを10本買ってくる。
ソーセージ50本だ。
たとえば、だよ。とにかく、なんでも多めになってしまうんだ。
過去に、食べ物が足りなかったキャンプの記憶はない。常に食べ物が多めだ。
BBQ用の肉や魚など、傷みやすいものを残すわけにはいかない。そっち方面から食べることになる。スペアリブがあればジンギスカンもある。ダッチオーブンのフタを開ければ鶏が丸ごと一羽ローストされている。ホッケの開きをやっつけたと思えば、サンマの油に火柱が立つ。キャンプっつったら飯ごうでしょ、って頼みもしないのに誰かが白飯をホカホカさせている。
カップヌードルを食べる「スキ」がどこにあるんだ?
別に持ち帰ってもいいからね、カップヌードルは。そうなれば食べる順番的には最後になる。結局、なかなか食べることができない。昔はよく食べていたんだよ、キャンプでカップヌードル。おいしいんだよなー野外で食べるカップヌードル。寒い日だったらカレー味だ。
そして先日、やっと念願叶ってカップヌードルカレー味を食べることができたんだ。他の食べ物を最小限に(そうでもねーか)抑えることができた。
雪中キャンプは寒からね。より一層おいしかったよ。
それにしてもオレのキャンプは荷物が多い。いつまで経っても下手くそキャンプだ。ついつい「みんなの分」を用意してしまうからだ。
朝飯はカップヌードルカレー味。これ以上ウマいキャンプ飯をオレは知らない。#冬キャンプ#カレーヌードル pic.twitter.com/tYt39YFWXw
— シブケン (@shibu_ken) January 30, 2021
それにしてもオレのキャンプは荷物が多い。いつまで経っても下手くそキャンプだ。ついつい「みんなの分」を用意してしまうからだ。
食べ物や飲み物もそうだけど、コップや皿なんかもけっこうかさばる。
荷物を少なくするには・・「嫌われる勇気」が必要なのかもしれない。
他人のことなんて知ったことか、みたいな。
いやいや、わざわざキャンプに行って嫌われる必要もないんだけどさ。必要以上に気をつかわないってことで。「ソロキャンパーの集まり」みたいなイメージがいいのかもしれないね。そういうの流行ってるみたいだし。
でも、オレ以外のやつらも、ソーセージ10本タイプ多いからな・・
「余計な食べ物持ってくんなよ?絶対だぞ?」って思いを共有しておかなきゃダメだよな。
それはそれで、ダチョウ的なフリか?ってなって、結局ソーセージ10本持ってきそうだけど(笑)
でも、過去に一人いたんだ。無神経やろう・・いや、嫌われる勇気を持った男が。その男をSとしておこう。
オレはそのSのあまりの暴虐無人っぷりに、どこか憧れのような気持ちを抱いたほどだ。オレもあんな風に無神経にできたら楽に生きれるだろうなって(笑)
ある野外音楽フェスへ行った時のことだ。テントを張ってキャンプしながら参加できるフェスだ。メンバーはいつものキャンプ仲間+Sだった。オレ以外、Sとはほぼ面識がないような集まりだった。
Sはキャンプの経験はほぼないという。だから「キャンプ道具とか何も持ってないんだけど参加して大丈夫?」みたいなことを聞いてきた。
そこは「まかせとけ」だ。オマエ一人くらいなんとでもなるよ、と。フェス会場で待ち合わせたのだが・・Sの登場にオレは驚いた。
Sは本当に何も持ってこなかったんだ。小さなバッグ一つで、ほぼ手ぶらだ。
普通、折りたたみのイスくらい誰かに借りて持ってくるだろ。いや、それができなくても、なんだろう、飲み物くらいは持ってくるんじゃないか。
一切、何も持っていない。
家の近くのコンビニにでも行くつもりだろうか。まぁ、いい。好きにすればいいよ。オマエにかまっているヒマはない。
まずはテントだ。みんなテントの設営に取り掛かる。Sは一切手伝わない。まぁ、いい。キャンプの経験がないんだもんな。そう思っているとSが口を開いた。
「炭に火つけないの?」
イコール「さっさと肉焼いて食わせろや」だ。
うるせーバカやろう。今テント張ってんだろうが。その他にも準備があるんだよ。だからオレは言った。「あ、そこに炭とかあるから勝手に火つけてくれ」って。
Sはゴソゴソやって炭に火をつける準備を始めたようだ。
テント周りの準備が終わって、Sのところに行ってみると・・炭に火がついていない。着火剤を使った形跡はあるのだが・・そしてSもいない。ライブステージの方に行ってしまったようだ。
炭に火をつけるのは、キャンプ初心者にとって簡単なことではないからな。だけどよ、もう少しがんばってみたらどうなんだ?
まぁ、いい。Sをあてにしてるわけでもないので、こっちで勝手にキャンプを楽しんでいると、ライブステージからSが帰ってきた。汗ダラダラでさぞかしライブを楽しんできたのだろう。
Sは帰ってくるなり、誰かのイスにドカっと座って、誰に言うともなく驚くべき言葉を口にしたんだ。オレくらいしか面識のない集まりの中で。
「なんか冷たいものない?」
いや、バカやろうこのやろう。自分で買ってこいよ。フェス会場にいくらでも売ってんだろ。まさか無一文で来たわけじゃねーよな?
キャンプ道具は貸してやるよ。でもよ、オマエの飲み食いのことなんか知らねーんだよ。いやあるよ、オマエが食べ飲みする分くらい。
でもよ、今日はよろしくね、ってみんなの分の飲み物くらい買ってきたってバチ当たらねーぞ?いい大人なんだから。
って、言ってるから、いつまでもカップヌードル食べられないのかな(笑)
時にオレは、自分のことしか考えない暴虐無人で無神経な人にあこがれる。オレも手ぶらでキャンプ行ってみて~カップヌードルだけ持って。
ま、できないけどね。オレ、小心者だから。
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コメント
コメント一覧 (9)
きっと前世は王様か何かだったのでしょう。こうゆう人って得てして運気を持ってますよね。やっぱりポジティブ思考に勝るものはないのでしょうね!
複数人のうちの一人だからなんとかなるのであって、
何人もそんな人がいたら、間違いなくアカンことに
なると思うなぁ、、
ところで、、
いつも楽しく拝読させていただいているのだけど。
ワタシは今回の記事、、
特にスンゲー楽しかった!
ウン、神回と言ってもいいんじゃないかい!
「愛と希望と絶望、そして人々が織りなす人間模様!
これを読まずして、キャンプを語れない!
シブケンが令和に送る大スペクタル、感動巨編!」
とでも言うのかなぁ、、
あと、そうだ、、
椎名誠さんクラスの、
札幌が生んだアウトドア界の文豪と言ってもいい位
の、見事な筆さばき(キーボード?)だったよー!!
ところで、今回のキャンプ場は何処でした?
これ、ポジティブ思考なのか?
ま、でも、なんか憎めないんだよな~(笑)
まぁもう、この歳になると変われないでしょうね(笑)
「愛と希望と絶望~感動巨編!」
本を出すなら帯にしたい(笑)
いやいや、ホメすぎですって!でも、楽しんでもらえてるならよかったです。
今回のキャンプは苫小牧アルテンでした。サイコーですね、ここ。
最近は雪中キャンパーも多くなりました!
そうです。
私がsakanaのSです。
RSR早く行きたいな
そうです。
私が、sakanaのSです。
早く行きたいなRSR
オマエがSか!(笑)
いや~今年はなんとか開催してほしいなRSR。
ちなみにSが登場したのはジョインアライブでした~