赤い南京錠
あの平和な雰囲気の中で、本当にそんな犯罪が行われているのだろうか。ニワカには信じがたいが、その被害状況をネットの掲示板、SNSなどで最近見ることが多くなってきた。

そこにウソを書いたところで、なんの得もないわけだし、まぁ、本当なんだろう。

盗み、だ。

ライジングサンロックフェスティバルは、オールナイトのフェスということもあって、多くの人がテントを張って、そこを拠点に行動をしている。

そのテントから物が盗まれる、というんだ。
Tシャツやタオルなど、会場で購入したグッズの盗難が報告されている。

開けっ放しのテントの入口際に、ボンって無造作に置いてあるのは危ない。
いや、悲しいことだよ。なんか笑顔あふれるあの空間に、そんな悪い奴らが潜んでいるとは。

そういう状況なので、最近はテントの入口のファスナー部分に、南京錠なりのカギを付けている人も増えているという。それはオレも見かけたことがある。

しかし、それはちょっと危険だ。

「このテントには誰もいませんよ」と宣言しているようなものだからだ。
さらに言えば「ここに貴重品がありますよ」という宣言にもなる。

いや、カギかけておいたら大丈夫だろ、そう思うかもしれない。ここは日本だぜ?って。
まぁ、確かに日中は大丈夫かもしれない。でも、夜がね。犯行が人目につきにくい夜はあぶないかも。

テントをカッターでザックリ切られて盗まれる事件があったというんだから、ことは穏やかではない。

物も盗まれてテントも使いもにならなくなったら、踏んだり蹴ったりもいいところだ。
カギをかけるよりも、入口にクツ、もしくはサンダルなんかを置いておくのがいいようだよ。
もちろん、入口をしっかり閉めて。

「中に人いるからな」宣言だ。

そうすれば、そうそう中をのぞくやつはいないだろう。
あと、やっぱり、できるだけ貴重品は身につけて歩くしかないね。

あの、みんなが笑顔を絶やさない平和な空間にも悪い奴はいるんだ。残念ながら。

でもさ、ほんといい人だらけなんだよな、あの空間。だから油断しちゃうんだろうね。
たとえば、ステージ前で激しいモッシュのあと、誰かが「俺のクツどっかいった!」とか言えば、周りにいたみんなで探してあげたり。

「これ誰のですかー!」って大声で落ちていたスマホを掲げている人がいたり。

一番ビックリしたのがさ、いつだったっけな。
落し物コーナーみたいところがあって。みんなが届けてくれた、落し物のタオルやら帽子やらがテーブルの上に並べてあって。で、もし、自分のものがあったら、スタッフに言って返してもらうってシステムで。

そこにあったもを見て、届ける方も届ける方だし、テーブルに並べる方も並べる方だな、いい人にも程があるだろ、思ったのさが。

何があったと思う?


コロッケだ。



さすがに、むき出しで泥だらけになったコロッケではないぞ。パックに入ってた。

って言ったって、落とし主が現れるわけねーだろ。

「すんません、コロッケ届いてませんか?」って。

いや、仮に落とし主が現れて、「あー、これこれ」ってなって、それ食べる度胸あるかな?
ないだろ。それは捨てろよ(笑)そう思った。

でもさ、拾った人も、あの平和な空気の中、とてもいい人になっていたんだろうね。
友達と歩いていた時かもしれない。

「あ、コロッケ落ちてる」
「届けた方がいいんじゃない?」
「うん、落とした人、食べたいかもしれないよね」


いや、捨てろよ、それは。落ちてたコロッケは。


しかし、そんないい人ばかりではないんだ。自分の身は自分で守るしかないね。
オレも、わざわざダミーのためにクツをもっていくことはないけど、履いてるクツ以外にサンダルも持っていってるから、いつも入口に置いてるよ。

考えてみたら、キャンプ用のイスとかは外に放置してあるから、あれだっていつ盗まれてもおかしくないよな。まさか、盗まれるわけねーだろ、って思ってるけど、でも、カッターでザックリやられるくらいだからな。気をつけたほうがいいのかもな。

残念なことだけど、盗難被害はけっこうな数あるらしい、ということは頭の片隅にでも置いておこう。せっかくのフェスなのにね。残念な話だが。








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