いきなりな話だが、オペラを観てきた。2日前のことだ。
ラン仲間が出演するというからだ。
「ラン仲間が舞台の上でオペラを歌う」
よくわからない状況だ。仮にそれが「ラン仲間」じゃないとしても、よくわからないと思う。なぜならオレは、オペラに関して無知だからだ。
「近所のオヤジがオペラを歌う」
いよいよ、よくわからない状況だ。
近所のオヤジがオペラを口ずさみながら、その辺を散歩しているんだ。よくわからないというか、それはかなりマズい状況なのではないか。
そもそもオペラを「口ずさむ」なんてことができるだろうか。それ相応の特殊な、あるいは専門的な発声法みたいなのがあるんじゃないのか?
「わたしのーお墓のーまーえでー」の人みたいな声で歌うのがオペラだろ?男性ならば。違うかな。オレが持つオペラのイメージはそんなのだ。
ところで「わたしのーお墓のーまーえでー」の人はオペラの人ってことであってる?よくわからないんだ。
とにかくオレはオペラに関して無知だ。
オレが持つ(持ってた)オペラのイメージは「歌声が入っているクラシック音楽だよな?」レベルだ。なんか堅苦しい格式高い音楽芸術なんだろ?って思ってた。歌声は「わたしのー」だ。
そんなオレが生まれて初めてオペラなるものを観て思ったのは
「なんだミュージカルか」だ。
こんなことを言うと、あたかもオレがミュージカルに明るいかに思えるかもしれないが、違う。オペラと同じくらいに、オレはミュージカルについて無知だ。観たことはある。過去に二回だけ。
劇団四季の「キャッツ」と「オペラ座の怪人」、この二つだ。なんかニワカで恥ずかしいな、おい(笑)
一時期ブームになったことあったよね?そのとき、オレの母親が観たいっていうから一緒に行ったんだ。それっきりだ。
とにかく、初めてみたオペラは、オレの中でのミュージカルっぽいものだったんだ。
だから、特に堅苦しいこともなくカジュアルに楽しめるものだったんだ。ちゃんと物語があってね。
まぁパンフレットなんかを見ると、今回のオペラは誰でも楽しめるようにアレンジされていたようだけど。歌詞は日本語に翻訳されているしね。
でだ。ここで問題になるのは、オペラとミュージカルの違いだ。
ミュージカル「オペラ座の怪人」なんて言われたら、もう何がなんだかわからない(笑)
調べてみた。
オペラはすべてを歌唱によって表現するという。それに対してミュージカルは歌唱もあればセリフもあってダンスもありだ。まぁ、オペラにも多少セリフはあったけど。
そして使われる楽曲が違う。オペラはクラシックが基本。ミュージカルはクラシックもあればポップスある。なんでもアリだ。
ってところだが、オレにかかれば、オペラもミュージカルも同じようなものだ(笑)失礼があったらゴメンなさい。
とにかく、オペラもちゃんと物語があるから退屈しないで楽しめる。
今回観たのはベートーヴェンが作り上げた唯一!のオペラ「フィデリオ」だ。
あらすじは、こうだ。
無実にもかかわらず、いろいろあって政治犯として刑務所の地下牢獄に幽閉されているフロレスタン。その妻レオノーレがフロレスタンを救出する物語だ。
あらすじ過ぎだろ。
妻のレオノーレは男装して「フィデリオ」という偽名で刑務所に潜入するんだ。この名前がオペラのタイトルだ。
なかなかトリッキーな作戦だと思った。
誰にもバレないどころか、男装しているフィデリオに恋する女性まであらわれる。「そんな訳あるかよ!」そう思った。
たぶん、そんなことを思うオレにオペラを観る資格はないのだろう。そしていろいろあって、救出に成功する。救出されたとき、フロレスタンは太っとい鎖で両手をつながれていた。
その鎖を解くカギを手にした妻のレオノーレ。
ついにフロレスタンが自由を取り戻すときがきた。物語のクライマックスだ。
カギを手にした妻レオノーレは歌い出す。
たぶん歓喜の歌だろう。周りにいる人々も歌い出す。歓喜の合唱だ。その歌声はいつまでも続く。それを聴きながら、オレは思った。
「歌ってねーで、早く鎖を解いてやれよ!」と。
いや、それががオペラなんだよ。わかれよ。あらゆる場面で歌うのがオペラだ。「歌ってねーで」なんて思うオレにオペラを観る資格はないのかもしれない。
いや、だけど、そんなのも含めて(笑)けっこう楽しめたよ。
で、そのオペラに出演していたラン仲間なんだけど。
のっけから主要な役どころで舞台に出てきて、すばらしい歌唱を聴かせてくれて。こんなマジもんだとは思ってなかったので(笑)ビックリした。
「え?アレが本人?」って、一瞬信じられなかったもん。
なんでも、オペラを歌うために走り始めたのが、ランナーになったきっかけだったという。体をシボるためとか体力づくりとか、そういうことなんだろうか。
今、サブ3.5達成という同じ目標を掲げてがんばっているラン仲間なんだけど・・
その素晴らしいオペラの舞台を観て、なぜだろう、オレはこう思ったんだ。
「走ってる場合じゃねーだろ」
そう思ったんだ(笑)
いや、別にどっちがエラいとかそういう話じゃないよ。
なんか知らないけど、その素晴らしい歌唱を聴いたとたん、そう思ったんだ。
でも、出演者みんなすごいな、と思ったよ。もちろん裏方?とか関係者みんな。
だって、このコロナ禍でしょ。当日の感染予防対策はもちろん、本番までの練習も大変だったろうに。久しぶりにちゃんとしたライブ的なもの観れて楽しかったよ。
ちゃんとしてないライブはちょろちょろ観てるんだけど。オレが弾き語りするようなライブね(笑)
配信ライブもいいけど、やっぱりリアルなライブはいいね。感染予防対策しっかりした上でね。オペラをライブっていうのかは知らないけど。
レッツオペラ!
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コメント
コメント一覧 (10)
歌ってねーで鎖解いてやれって!うけましたw
いや、ホントにそう思います!
ランナーっていろんな意味で突き進む人多いかもしれませんね(笑)
それにしても、すごかった!
ケンさん、、
そう言うアータも「走ってる場合じゃねーだろ」
だって、いつも読んでいるこの「スタどこ」ね。
前回のコメントでも言ったけど、読んでいてホント面白いんだもの。
もうね、走ってないでいーから、文を書いて!文を!
あ、でもよく考えたら、、
走ってなきゃラン仲間もできなかったかもしれないし、
今回のオペラにも行かなかったかもしれない。
そもそもこの「スタどこ」だって存在しなかったかも、、
そしてワタシだって、
「スタどこ」を読んで、ツイッターでケンさんと知り合えたんだしね。
ということは「スタどこ」、、
こりゃー偉大だよ!
そのとおり!私は走ってる場合です!
走ることについて書いていたこのブログも、いつの間にか逆転していて・・
最近は「ブログを書くために」走ってるフシがありますからね(笑)
なので、全然偉大ではないですよ!
椅子に飛び乗る場面でマラソンの脚力が活かされました(笑)
アホキャラでしたが、自分の性にあっています。
いや、マジもんでビビるわ!すごいね、てっぺい。
まぁ、フザけてオペラやる(できる)人はいないと思うけど(笑)
おもしろかったし、オペラのこと知れて(ほんの少しだけど)よかったわ。
まぁ、詳しいことはわからなくても、エンタメはおもしろければいんじゃね?
と、私は思っています(笑)
というか、シブケンさんもましてや投稿者のてっぺいさんとは面識ないけど。ここ見ているうちに知り合いのつもりになっていた。
知り合いでいいじゃないですか!
こんなブログに集う人たちです。きっと何か通ずるものがあるんでしょう。
どちらかといえば、悪い意味で(笑)