
楽しいから、の一言に尽きるわけだが。
しかし、「楽しい」だけで参加し続けられるほど、お手軽なイベントでもないことはよく知られたことだ。
少なくとも町内会の盆踊り大会に参加するような、お手軽さではない。
まず、お金がかかる。
チケットを取るのも容易ではなくなってきた。転売やらなにやらキナ臭くなってきたもんだ。
社会人ならば休みを取らねばならないだろう。
お盆時期ということで、実家に帰省するしないの問題もある。
一緒に行くメンバー選定がけっこう厄介だったりする。あいつを誘うのか誘わないのか。
一緒に行こうね!みたいな空気を発してる、絶対に一緒に行きたくないアイツをどう煙に巻くのか(笑)
第1回開催から、もうかれこれ18年が経とうとしている。ほぼ20年だよ?
いろんなことが変化するだろ。するに決まっている。「楽しい」だけで通える年月ではない。
彼氏彼女と別れたり。
結婚して家族ができたり。子供ができたり。離婚したり。不幸があったり。
会社をクビになったり、転職したり。
なんせ20年だ。いろんなことがある。
オレだって、いろんなことがあったさ。いろいろ変化したさ。髪の毛が、いやなんでもない。
それでも参加し続ける魅力はなにか。
やっぱり、単純に音楽、ロックが好きってのが大きいだろう。そしてキャンプも好きだ。もちろん酒も。
好きなことだらけだ。
そして、そう思う人が多いからこそ、あの笑顔あふれる平和な雰囲気がつくられるのだろう。
毎年毎年、何回も何回も行っても飽きない。
あの場所に行くと「あー、帰ってきた」とさえ思うほどだ(笑)
オレは過去のライジングサンロックフェスティバルを思い返す時、必ず思い出す「親切」があるんだ。オレがある人から受けた「親切」だ。そのある人が誰なのかはわからない。
その「親切」があったからこそ、あの場所をこんなに好きになって、こんなに長い間参加し続けてるのかもしれない。
こんな「親切」だ。
その年、テントを建てる時間帯は風が強くてね。テントを建てるのも一苦労だったのを思い出す。そのあと、よっしゃーっつって、どっか遊びに行って。で、テントに帰ってきたらさ。
「え?」つって。
テントがないんだよ。オレのテントが。
で、周りを探したら、ちょっと離れたところに、グシャってなってあったんだ。
どうやら風で飛ばされたらしい。
思い返せば、割り当てられたテント区画の地面が少々硬くて、テントを建てるとき、上手くペグを打てなかったんだ。それが原因か。
やれやれ、そう思ってグシャっとなったテントを持ち上げようとしたら。
持ち上がらない。重い。「ん?」ってなって。
中に石が入っていたんだ。巨石だ。一人で持ち上げたら腰が悪くなりそうな程の大きさだ。
テントがさらに飛んでいかないように、誰かが重しになる石を入れてくれたんだ。
わざわざ、こんな巨石を・・
誰かがオレのために、こんな巨石をどこかから持ってきてくれたんだ。
なんて親切な人なんだ。一体、あの場所のどこにこんな巨石があったというんだ。それにも驚いたものだ。
テントの中は砂だらけだったけど。
いや、それはいいだろ。
そんなこころ温まるフェスティバル、ライジングサンロックフェスティバル。
ロックだけに石ってか。やかましいわ。
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