指定されたのは山奥のとある場所だ。そこから携帯電話で連絡を入れる。
程なくして、マウンテンバイクにまたがった案内人が登場した。動きやすい服装ではあるが、全身「黒」だ。

「お待ちしておりました。私についてきてください」

先を行くマウンテンバイクに車でゆっくりとついて行く。
その男は「入口がわからないと思うので案内します」と言っていた。しばらく進むと、男がマウンテンバイクの上からある方向を指さす。目を向けると、草木に隠れた小道がわかった。

「入口」だ。

そこは、ここに来るときに通り過ぎた場所だった。看板らしきものは何もない。確かに、案内なしではわからない。車のウインカーを出して小道に入った。入るところを誰かに見られていないか少し気になった。ウインカーを出さない方がよかったかな、そんなことを思った。

小道を入るとすぐに開けた場所に出た。すでに車が数台停まっていた。先客がいるのか・・

車から降りると、全身「黒」の男が「まずは場内を案内します」そう言い残して森に入っていく。ここまで来たら、後戻りはできない。恐るおそる、の後をついて行く。
モノホン?のシカのオブジェにギョっとする。
シカオブジェ

この奥で闇取引が行われる・・・

んなわけねー(笑)キャンプだキャンプ!
ここは北海道は札幌市内(オレの家からも近い!)の某所に、今年2021年に誕生したキャンプ場だ。
その名は札幌ブッシュフィールド「YAV」。藪の中の野営場「YAV(ヤブ)」だ。

実は、まだオープンしていない。(2021年7月11日現在)

今回は「無料モニター開放」という企画に参加させてもらったんだ。
YAVキャンプ
まだオープンしていない、ということで詳しい場所は公表されていない。札幌市内某所、というところまでだ。だからオレにも聞かないでね(笑)この夏オープン予定ということだ。
興味のある人は、是非!公式サイト、ツイッター、インスタなんかをチェックしてほしい。


公式ツイッター




公式インスタ

この公式インスタ投稿の4枚目の写真にオレがいるぞ!(笑)

いや~すごくよかった!
スタッフさんも親切な人ばかりで。全身「黒」は、たまたまだと思うよ(笑)
そんな話をしても、北海道とか札幌とか俺関係ねーもんな、って人も多いと思う。

ちょっと待った!「YAV」の話はひとまず置いといて・・
野営の話をしたい。

まぁ、一般的なキャンプも、だから炊事場や水洗トイレやバンガローなどの設備の整ったキャンプ場でやるキャンプも「野営」には違いないと思うんだけどさ。

ここで語りたいのは(ってほど、語れないけど)いわゆる「野営」だ。極端に言えば「なんの設備もない自然の中で寝る」みたいなやつ。

これに憧れるキャンパーは少ないくないと思う。
ヒロシをはじめとする、キャンプブームをけん引するタレントが山を買って「プライベートキャンプ場を作った」なんて話に興味津々だったり。

もちろん、最初は設備の整ったキャンプ場で「入門」する人がほとんどだろう。そして道具が揃ってきて。火起こしなんかにも慣れてきて。キャンプ自体に慣れてきて。
「なんの設備もない自然の中で野営してみたい」そんな願望が生まれてくるのも時間の問題だ。
もしかして、それは少数派かもしれないけど(笑)

もしくは「昔のキャンプを思い出して」。なんかほら、昔って全然設備の整ってないキャンプ場多かったでしょ。それでも楽しかったわけで。それを思い出すと、そこまで設備が充実してなくても楽しめるんじゃないか、と思ったり。

不便を楽しむのも、キャンプの醍醐味の一つだからね。

だからと言って、タレントのように気軽に山を買えるわけもないし。
買ったところで、そこを開墾してキャンプ場するのは簡単じゃないことは想像に難くない。
そこに登場したのが「YAV」だったんだ。

設備は何もない。

なんて言うと、怒られるかな(笑)
水道はない。トイレは仮設が一つだけ。外灯もない。夜は真っ暗だ。
あ、ライトアップされた木の枝なんかで作られたオブジェはあったか。フェスっぽくてそれもいい。
YAVキャンプ2

まぁ、設備については今後どうなっていくのかは、わからないけど。
なんせ、まだ正式にオープンしてない状態だから。スタッフさんに話を聞いた感じでは大きくは変わらなそう。

だって、それが「ウリ」だもんね。

サイトにもこう書いてある。
自然以外は何も無い、全て自分の手で
何にも囚われることのない、ありのままの自分を解放できる贅沢

なんの不満もなかった。
水は2リットルのペットボトル2本で十分足りた。ちなみに奥さんと二人キャンプだったんだけど。逆に、今まで何にそんなに水使ってたっけ?そう思ったほどだ。
食器をを洗う、とかだよね。そんなことはしなくていい。使う食器を最小限にして、パパッと拭いて持って帰って家で洗えばいい。

顔を洗ったり歯磨きは、4リットルもあれば十分だ。コーヒー淹れたり、カップラーメンを食べたりしたけど、それでもトータル2リットルちょいって感じ。
目の前には川があるから、その水を使ったっていい。使わなかったけど。オレはそこまでワイルドじゃないので(笑)

いや、やることっていったら、マジで普段のキャンプと何の変りもないんだ。まぁ、言っても、ちゃんと開墾してくれているキャンプ場だしな。そりゃそうか。
それでも夜、テントの周りが真っ暗だったのにはシビれたよね。これが自然の山か!って。道路はすぐそこなので、何回か走り屋みたいな爆音の車が通っていったけど(笑)それはご愛嬌ってことで。

そんなステキな場所が、自分の家から車で30分くらいなんだから!嫌になったらすぐに家に帰ることも可能だ(笑)
その辺は、さすが自然豊かな北海道札幌!ってところなのかな。

なんか、最近ついつい設備の整ったキャンプ場を探している自分がいたけど、こういう「何もない」キャンプ場もいいね。とてもいい。
まぁ、オレのキャンプは基本、肉焼いてビール飲んで本読んで寝るだけだからな。別にどこでもいいっちゃあ、いいよね。それに改めて気づかされたよ。

何より、家から近いのがいい。オレ、いつもそれ言ってるな。出掛けたいのか出掛けたくないのか、どっちなんだよオレ。

たぶん、このくらいがオレの「限界野営」かな。まったく何もない自然の中で「野営」する度胸は、今のところ・・ない。




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