これは北海道マラソンに限ったことではないが、コースの下見はするべきだ。
初めて走るコースで、いつ終わるか知れない上り坂ほど恐ろしいものはない。
それがレース終盤、体力の限界状態だったらなおさらだ。
いつ終わるか知れない恐怖。
それは姑の小言のように。誠意を求めてくるクレーマーの電話のように。
それを回避するためには、下見が重要だ。何事も準備が大切だ。
そのコース近郊に住んでいるのなら、車でもいいから一度は全行程を走ってみたい。
遠くに住んでいたとしても、下見はできる。
例えばYouTube。最近はマラソン大会の公式サイトで、YouTubeなどの動画によるコース紹介があたりまえだ。
便利な世の中だなー。
例えばグーグルマップストリートビュー。
今現在、グーグルマップストリートビューで見ることのできないマラソンコース設定はないだろう。
そしてまず、確認すべきポイントの一つは「坂」だ。
上にも書いたとおり、いつ終わるか知れない上り坂は恐ろしい。その苦しさに途中で心がポッキリ折れてしまうかもしれない。しかし、上り坂の終わるポイントをおさえておけば、「よし、あそこまで!もう少し!」って踏ん張れる。コースの下見で、少なくとも上り坂はおさえておきたい。
それに加えて、目に見えない緩い上りもおさえておきたいところだ。
これは、公式サイトにある(大抵あるよね?)コース高低図なんかを参考にすればいい。
「なんか脚が重いな」
それは調子が悪いんじゃなく、単に上り坂だからってことかもしれないからだ。
そのポイントを知っていれば「脚が重くてあたりまえ」そう前向きになれる。
次に確認したいポイントはゴール付近だ。
ゴールが見えてから、なかなかゴールできないパターンって嫌じゃない?例えばさ、どこかの競技場がゴールだったとする。
だんだん競技場が見えてくるんだよ。
「よしっ、もうすぐゴールだ!」とか思っちゃうんだよ。
でも、そこから競技場周辺をグルグル周るコース設定はよくあることだ。
「まだかよ!ゴールはまだかよ!クソがっ」ってなること間違いなし。
いや、距離表示とか自分のGPSウォッチとか見れば、残りの距離はわかるんだよ。でも、競技場を目で見て
「もう少し」
って思っちゃったら、もう、気持ちは「もう少し」なんだよ。
なのに、行けども行けどもゴールが見えなかったら、心がポッキリ折れてしまうかもしれない。
またポッキリかよ!
そう、心がポッキリ折れないために、コースの下見は重要なんだ。
その大会を過去に走った人のブログをチェックするのも、ある意味下見だ。
過去レースの経過を書いてくれてるブログは本当にためになる。10キロ付近の坂がどんでこんで、とかそういうの詳しく書いてるやつ。
オレのブログ、そういうのないな。ふざけたのばっかりで(笑)今度ちゃんと書こう。
今年の6月に初めて走った奥尻ムーンライトマラソンでも、誰かのブログ情報が大いに役立ったんだ。
曰く「ゴールが見えてから、さらに2キロは辛かった」
そんな情報をオレは事前に得ていたわけだ。
関連記事「第4回奥尻ムーンライトマラソンを走ってみた」
もちろん、公式サイトのコース図を見て気付く人もいるだろう。オレはそのブログを見るまで気付かなくて。
そのブログを見て改めてコース図を見ると、なるほど、ここからが辛いのね、って。
実際のレースでも「はいはい、これね。マジ辛れー」って思ったもん(笑)
40キロ地点で一回ゴールを見て通り越して、1キロ先までいって折り返してくるんだよ?辛れーわ!
でも知っていたから心がポッキリしなかったよ。
レースそれぞれで攻略法は全然違う。
メソッド本なんかで、初めの5キロまではこう、10キロ過ぎたらこう、20~30キロはこう、ゴールまではこう走れ、なんて書いてあっても、そうは問屋が卸さない。だってコースが違うんだから。高低差が違うんだから。
メソッド本の攻略法を元に、実際のコース状況から作戦を組み立て直す必要があるだろう。
そのためのコース下見だ。
いつもの練習で、コースを実際に走れるなら、それに越したことはない。
オレも、とあるレースのコースの一部をいつも練習で走っているのだけど、やっぱり、そのレースはいい結果出せるもんね。
「はい、上り坂きたー。でも、あのカーブのとこまでね。そのあとずっと下りだから攻めるよ!」つって。
ちょっと、ずるい気がしないでもなけど、そんなことないよね?
さっき、北海道マラソンのコース、YouTubeで見たけど、それだけで心臓バクバクです(笑)
関連記事「【サブ4攻略まとめ】あとちょっとでサブ4の人に見てほしい」
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