そうか、やるんだな!大雪山トレイルジャーニー2022

突然のアナウンスに緊張が走った。

なんの装飾もない細文字のフォントで必要最小限のメッセージ。その淡白なウエブサイトの画面が、より一層緊張を高める。
何の前触れもなく張り付けられた破産宣告の告示書を目にしたときのように。
「遊びじゃねーぞ」そんなメッセージを感じ取ったのは、オレだけだろうか。
大雪山トレイルジャーニー2022

やるのか・・やるんだな!大雪山トレイルジャーニー。2022年7月24日開催。

トレイルラニングの大会だ。山を走るアレだ。オレはトレイルランニングのことをほとんど何も知らない。知らないけど、過去に2度、エイヤ!でエントリーして山を走ったことはある。

初めて山を走ったのは、2019年7月、そうこの大会だった。大雪山トレイルジャーニー。それの40kmの部だ。



40kmの部は、なんとか制限時間内に完走することができた。そうなれば次は最長距離の70kmの部だ。それに挑戦しなければならない。2019年大会の説明会の時、大会スタッフがこう言ったからだ。
「40kmクリアした人は、次は是非!70kmの部に挑戦してくださいね」と。
そのスタッフの顔に浮かぶ不敵な笑みは、こう語りかけてきた。「オマエにできるのか?」と。

40kmの部でさえ、楽じゃなかった。いや、困難だった。
オレが過去に経験したマラソン大会の中で10本、いや5本、いやいや3本の指に入る困難さだった。

初めてのトレイルレースが泥んこコース、という不運もあった。脚が痛くて、特に太ももがパンパンで痛くて、なんども立ち止まってしまった。歩くことすらできない状態だ。ロードレースでは経験することのない困難さだった。それでも、まぁ、「来年やってみるか70kmの部」、そう思えるくらいの、ほんのわずかな余裕、いや希望、いや無謀、それは持ち合わせていた。やるなら今しかねぇ(長渕剛)だ。

そして、翌2020年、70kmの部にエントリーした。だけど、マウスをクリックする指は震えていた。やっぱり怖かった。


しかし・・

新型コロナウイルスの影響で2020年大会は中止になった。
正直に言おう。オレはホッとした。新型コロナウイルスの影響で、日々のランニングも思うようにできていなかったし、とにかく自信がなかった。そして怖かった。
オレは確かにエントリーした。逃げたわけじゃない。レースがないならしょうがないじゃない。ホッとした。してしまった。

そして翌2021年、またまた新型コロナウイルスの影響で大会は中止になった。エントリー受付もないまま中止になった。


オレはホッとした。オレは逃げたわけじゃない。言わせてもらえば、大会がオレから逃げている。無理やりそんなことを思った。


そして、あろうことか・・「このまま大会がなくなってもいいんだよ」そんなことすら思ってしまった。関係者のみなさん、ごめんなさい。だけど正直な気持ちだった。時が経つに連れ、その恐怖はどんどん大きくなっていったんだ。
「明日話がある」とラインが来たときに、嫌な結末しか想像できないで夜眠れないように。

そして今年2022年。年明けから定期的に「大雪山トレイルジャーニー」をチェックしていた。まったく動きはなかった。

日本全国の多くのトレイルレースを主催しているのが「Fields」だ。
「Fields」公式サイト(外部サイト)

「大雪山トレイルジャーニー」もそうだ。

「Fields」が主催しているいくつかのトレイルレースは、2022年コロナ禍であっても、開催されている。そして開催予定の大会もいくつかある。

しかし、「大雪山トレイルジャーニー」に動きはなかった。オレが知る限るり、大雪山トレイルジャーニーに「触れられる」こともなかった。


ないんだな?今年もないんだな?そう思っていいんだな?オレは無理やりホッとしようとしていた。その矢先、オレは見つけてしまった。ひっそり発表されたウェブ画面を。
どうやら「ホームページ準備中」ということで、まだ、その詳細は決まっていないのかもしれない。
だから、メールでのお知らせもない。だけど、オレは見つけてしまった。

その恐怖から、定期的に「Fields」のサイトをチェックしていたから、発見は早かった(笑)

そうか、遂にやるんだな。わかった、挑戦させてもらう。もちろん、今後のコロナのいろいろで、また中止になることもあるだろう。
その時はホッとさせてもらうが(笑)、やるんだったら挑戦させてもらうぞ!70kmの部。

そうなれば、まずは山を走らなければならない。オレはさっそく前哨戦として、6月に開催される他のトレイルレースにエントリーした。「SAPPOROテイネトレイル」だ。
過去に一度走ったことがある大会だ。オレにとっては、まったく楽なレースではなかったけど、まぁ、「大雪山トレイルジャーニー70kmの部」に比べれば、前哨戦と位置づけてもいいだろう。


SAPPOROテイネトレイル公式サイト(外部サイト)

不思議なもんで、それにエントリーしただけで覚悟は決まった。よし、やるか!

今年の大きな目標が2つになった。フルマラソンでサブ3.5達成と大雪山トレイルジャーニー70kmの部完走、だ。
オレはもう若くない。今年のうちに2つともやっちまいたいと思う(笑)
今年は、いくらなんでも、もうちょっとトレイルの走りを勉強しなきゃな。

関連記事












スポンサーリンク


コメント

 コメント一覧 (4)

    • 1. ひろ
    • 2022年04月12日 13:23
    • 5 テイネトレイル出るんですね、エキスパート(笑)。タフな大会ばかりですが、頑張ってください。
      自分はロングかミドルで迷っています。
    • 2. シブケン シブケン(管理人)
    • 2022年04月12日 14:04
    • ひろさん
      いやいや、私もロングロング!
      エキスパートは「ロングを5時間半以内で完走」っていう目安に達していないのでダメですね(笑)
      ってことで、ひろさんもロングでどうぞ!
    • 3. sakana2053
    • 2022年04月13日 14:08
    • 5 過酷な山行してる時は「二度とこねぇ」と思うけど、下山したら「次どこ行こうかな」と考えてる。きっと忘却曲線が他人より半端ないのでしょう。
    • 4. シブケン シブケン(管理人)
    • 2022年04月13日 15:58
    • sakana2053さん
      私もですね。
      ほとんどの大会で「二度とやらねぇ」と思って走ってます(笑)
コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット