人は橋があると渡りたくなる。

これに異論を唱える者はそう多くはないだろう。
規模の大小にかかわらず、だ。海を渡るような大橋でも、キャンプ場に流れる小川を渡る丸太橋でも「とりあえず」渡ってみたくなる。渡る必要がなくても、だ。

未知なる向こう岸にロマンを感じるからだろうか。それとも、単に「高い」場所に惹かれるからだろうか。大きな橋は高いところにあるのは決まっている。何かを「渡る」ためには高いところを通るしかないからだ。

人は橋があると渡りたくなると同様に、高い場所に上りたくなる。少なくとも、「穴に潜りたい」って人よりは多いはずだ。

なんだよ、穴に潜りたいって。

「なんとかと煙は高いところへ上る」なんて言われると耳が痛いが、オレも橋があったらとりあえず渡るし、高いところがあったら上る。そんなオレが日々走るマイコースにこんな橋がある。
札幌は豊平川に架かる「幌平橋(ほろひらばし)」という橋だ。

オレはこの橋が大好きだ。
橋だからもちろん向こう岸に渡れるし、さらに歩道橋(みたいなもの)があって高いところにも上れるんだ。
幌平橋階段
この歩道橋はただただ「高いところに上る」ためだけの階段だ。頂上に展望台があるわけでもない。一応「平場」的にはなっていて、そこからの景色を見ることはできる。できるけど、あくまでも階段の踊り場的な構造だ。だから階段の一部と言っていいだろう。
幌平橋階段を上る男
意味なく高いところに上るオレ

建設当時、よくこんな(素敵な)デザインが許可されたものだと思う。
だって「上るだけ」の階段だぜ?公共事業はコストにうるさい。デザインを見せられた者はこう言ったのではないか。

「この階段はどこに上るための階段だ?必要なのか?」
「上って下るだけです」
「それだけ?」
「それだけです」

これが芸術の力なのかもしれない。(ホントかよ)
いや、幌平橋の話はいいんだ。今回のブログに関係のない話だ。ねーのかよ!

青森ベイブリッジだ。
ここ最近、旅が多い。先日、仕事関連で何日間か青森市に滞在していたんだけど。そこで何回か「旅ラン」したわけだ。

宿泊先のホテルの近くに青森ベイブリッジっていう大きな橋があって。
見た瞬間に「走って渡りたい」って思ったよね。翌日、さっそく朝ランで青森ベイブリッジを走ってみたんだ。

サイコーだった。

「朝の橋」。サイコーの景色を見せてくれることは約束されている。そこには全部ある。橋の構造が芸術的だし、海があって山があって船があってビルがあって、天気がよければ太陽がある。サイコーの景色だ。そこをゆっくりなペースでジョグするのはサイコーだった。
青森ベイブリッジ朝

ジョグするには、ね。

オレは来月のフルマラソンの大会を見据えて、今回の青森滞在中に15kmビルドアップ走を敢行した。キロ5分からキロ4分30秒に上げていく、オレなりのマジ走りだ。

慣れない街で、マジ走りのコース設定は難しい。できれば信号が少ない方がいいし、人通りも少ない方がいいだろう。
その辺は地図を見ても判断は難しい。

結局オレは、青森ベイブリッジ往復を含めた海岸沿いの5Kmのコースを設定した。朝ランでジョグした経験からだ。そこを3周だ。

ジョグした時は、朝早かったこともあってか、オレ以外のランナーは一人しかいなかったのは少々不安だった。
だって、もしかしたら地元をよく知るランナーにとっては「青森ベイブリッジなんて走ってんじゃねーよ」って場所かもしれないじゃないか。交通ルール上は立派な歩道があるから、問題ないはずだが。

そして何より問題は、「橋は高いところにある」だ。

青森ベイブリッジも大きな橋なので、その頂上まではけっこう上る。調べたところ、橋の全長は1.2kmほどだが、その接続部の道路も含めれば、イメージ1km上って1km下るという全長2kmもある、なが~いアップダウンだ。
マジ走りで、これはキツい。そこの3往復を含めたコース設定にしてしまった。だから合計、橋を6回渡ることになる。

キツかった。

しかし、うれしいこともあった。マジ走りの時は、夕方から夜にかけて走ったんだけど、そこで何人かのランナーとすれ違って。さらには、何かの運動部の若者たちが大勢でダッシュを繰り返していたり。

きっと青森ベイブリッジは走りのメッカの一つなんだ。そうに違いない。オレのコース設定は間違っていなかったんだ。
青森ベイブリッジはサイコーのラニングコースだよ。

いや、キツかったよ。なが~いアップダウン。だけど、その素晴らしい景色が苦しさを和らげてくれた。ほんの少しね(笑)
景色に癒される。これは、慣れない街を走るメリットの一つだろう。

考えてみればマラソン大会なんて、慣れない街を走ることが多いよね。そういう慣れない環境下でマジ走りするのはいい経験になったと思う。いつもの練習より達成感があったよね。

オレは慣れない街でコース設定して、キツいコースだったけどマジ走りで目標クリアしたぞ、っていう達成感。いつものオレだったら、まぁ、こんな状況だし走れなくてもしょうがないじゃない、ってなってたから。
青森ベイブリッジ夜

その夜の酒、美味しかったなぁ。慣れない街で飲む酒はおいしい。


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コメント

 コメント一覧 (4)

    • 1. てっぺい
    • 2022年05月21日 17:55
    • 旅先でポイント練とは素晴らしいです!
      私は千歳JALは不参加で明日のモエレ沼に出場します!
      お互い頑張りましょう!
    • 2. 昇龍
    • 2022年05月21日 18:40
    • Twitterとかも見てますが、いつになくらしくない練習を重ねているような。ご武運を祈念いたします。
    • 3. シブケン シブケン(管理人)
    • 2022年05月22日 20:08
    • てっぺいさん
      モエレお疲れした!早く解放されたいから(笑)オレもがんばるわ!
    • 4. シブケン シブケン(管理人)
    • 2022年05月22日 20:26
    • 昇龍さん
      まったく、らしくないです(笑)
      まぁ・・ここでやっとかないと体は衰えるばかりですから・・
      それにしても、まったく余裕はないです。ギリな感じでしょうかね~
      とりあえず深く考えずに(笑)行ける所までチャレンジを続けます!サブ3.5。
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