いや、なにもそこまで敵意ムキ出しにしなくても・・
一瞬そう思ったけど、いや、今のオレに足りないのは「それ」かもしれない、と思ったのは、秒で抜き返されたときだ。
オレに足りない「それ」。たとえば「負けん気」。
先日起きた出来事は、ランナーあるあるの一つだ。抜いたら抜き返されるやつ。
しばらくの間、ロックオン状態でオレは見知らぬランナーの後ろを追いかけるかたちになっちゃって。しょうがないじゃない、ほぼ同じペースで走っていたんだから。
「同じペース」といっても「ほぼ」だ。オレ的にはもうちょいペースを上げたくて。だけど、一気に抜き去れるほどの「差」もなくて。どうすっかな、って感じでしばらく走ってたんだ。
前行くランナーはチラチラ振り返っていたので、オレの存在には気付いていた。と思う。
「お前には抜かせないぞ」そんなオーラを発してて。もちろんそれは、オレの思い込みかもしれない。
前行くランナーの見た目は、は若くてシュっとしていてウェアも決まっている。いかにも「ランナー」だ。ダイエットのためにジョギングしてます、って人ではない。
対するオレはモッサリしたオジサンだ。まぁ、オレなんかに抜かれたくないだろうな(笑)そう思いながら走っていた。
しかし、どうにもそのペースが少しだけ遅い。前行くランナーが、どういう設定で走っているのかはわからない。もしかしたら、ジョグ感覚でそのペースなのかもしれないし、ここまで長い距離を走ってきて、疲れが出てきたのかもしれない。
いずれにしても、オレの走りたいペースより少しだけ遅い。
オレなんかが追い抜くのも申し訳ないけど(笑)しゃーねーか、追い抜くか、そう決めた。
まずはジワリジワリと距離を縮める。ロングスパートする自信はないからね。
頃合いを見て、一気に追い抜いた。とりあえず、そのままのペースで1kmくらいは走って差をつけなきゃな。なんて思った次の瞬間。
秒で抜き返された。
そして、みるみるペースを上げてどんどん小さくなってカーブで消えた。
やられたらやり返す!倍返しだ!だ。(いつの話だよ)
ちなみに、そのセリフで有名なテレビドラマを、オレはまったく観ていない。気づいたらブームになっていて、思いっきり乗り遅れて観ることができなかった。まぁ、それはいい。
そら、もう、敵意ムキ出しの倍返しだった。
もちろんそれは、オレの思い込みかもしれない。
たまたまスパートをかける予定だったポイントの直前で、オレが追い抜いてしまっただけかもしれない。
んなワケねーよ(笑)
よっぽどオレに抜かれたのがムカついたんだろうね。すごいスパートだったもん。
まぁ、いい気持ちはしなかったけど、でも、そういう気持ち大事だよな、と思ったんだ。「負けん気」みたいな気持ち。もしくは、アイツには負けないというプライドみたいなもの。
特にレースでは。
オレはもう若くない。自己ベストを狙えるくらいには、ギリ保っているかもしれないが、だけどやっぱり体力は落ちてきているだろう。疲れも残る。そして今回の出来事で思ったのは、「あきらめる」ことが多くなったな、ってことだ。
練習でも、決めた距離を走り切れないことも多くなってきた。途中で立ち止まってしまったりね。昔は無理にでも走り切ってたんだけどな。だからって、レースで好成績を残せたわけでもないけどさ(笑)
そしてなにより、レースで「あきらめる」ことが多くなってしまった。
いずれ自己ベストを狙うレースはギリギリの戦いになる。「あきらめる」か「あきらめないか」が勝負の分かれ目だ。楽勝で自己ベスト、なんてことはもうないだろう。
なのにオレは「あきらめる」ことが多くなってしまった。
もう限界だと、自分をあきらめることもあれば、他人に勝つことをあきらめることもある。
レースも終盤になれば、同じくらいの実力を持ったランナー同士で、追い抜き追い抜かれのデッドヒートが繰り広げられることはよく知られている。
しばらく前に追い抜いたランナーに追い抜き返される。そのとき「クソ!」と思って、負けん気を持ってまた抜き返せるかどうか。
ちょっと失礼だけど、どう見ても自分より高齢のランナーに追い抜かれたときに「クソ!」と思って、負けん気を持って抜き返せるかどうか。そこが勝負の分かれ目だ。
その同じくらいの実力のランナーたちに食らいついて行くことで、目標タイムを突破できるのだと思う。
が、最近「クソ!」がなくなってきた。「オレはオレ」なんて都合のいい言い訳で逃げるようになってしまった。
これが「老い」なのかもしれない。以前も書いたが、体力の「老い」よりも精神の「老い」の方が深刻な問題だ。
やられたらやり返す!
負けん気だ。レースでいい結果を残すためには、大事なことかもしれない。ドラマは観てないけど。
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コメント
コメント一覧 (4)
「勝負は他人ではなく自分だ。」すばらしい考えだと思いますよ。
でも、オレはそうは思わない。大会でレースを走る以上、周りのランナーは仲間であると同時にライバルでもある。が、オレの考え。今のところは。
まぁ、お互いの思うところでランニングを楽しみましょう~
男性ホルモンが低下!なんとも悲しい現象ですね・・
まぁ、しゃーないね。着実に死が近づいてるわけだし(笑)