階段下りるのが辛ぇ・・こうなることはわかっていたけど。
昨日、トレイルランニングの大会に出場してきた。SAPPOROテイネトレイル2022の「ロングの部」だ。その距離、約34km。
なんとか無事ゴールは、した。いや、これを無事と言っていいのだろうか。
例えるなら、川にかかる橋からバンジージャンプを飛んで、体を支えるゴムロープが切れて川に落ちても生きて帰れば「無事でした」と言ってるような。
案の定、オレの太モモの筋肉は崩壊した(笑)階段下りるのが辛ぇ。
終わりの見えない長い長いガレ場の登りで。終わりの見えない長い長い階段の上り、いや「登り」で。そして長い長いスピードを出して下る「べき」下り坂で。
トレイルランナーたちに聞きたい。どうして下りであんなにスピード出せるの?
オレはもう、下りが苦手で苦手で。いや、登りも苦手だよ。要するにトレイルが苦手ってことになるね(笑)
登りも下りも太モモは痛くなるし、急な下りでは靴の中で足が前に押し出されて痛いし、ついつい歩いたり立ち止まったりしてしまう。
そんな時だ。いろんな人に声をかけてもらった。「あれ?シブケンさん?」みたいな。過去にこのレースを走ったときもそうだったんだけど。
そう、追い越されるときに。照れるな。無様なところを見られてしまった(笑)
トレイルは1対1ですれ違う(追い越し追い越される)場面が多いから、気付いてもらえるのかな。
その節は気の利いたことも言えずにゴメンなさいね。ほとんど苦しい場面ばかりだったので。こっちとしては、その苦しいときにちょっとした会話ができて気が紛れて助かりました。ありがとうございます。なんか意外な人に山の中で会ったりしておもしろかったな。「あれ?出てたの?」って。
それにしても、おかしいんだよ。下り坂で歩いたり立ち止まったりしてるの、オレだけなんだよ。みんなビュンビュン下っていく。脚痛くないの?テクニック?慣れ?なんなの?
なんなのってこともないけど(笑)マジでみんな強い。マジでリスペクト。素直にそう思った。
とにかく苦しい34kmだった。楽しかったのは最初の10kmくらいかな。
もう、途中から、今自分が何キロ地点にいるのか、何時間経過したのかもわからなくなってた。ガーミンのGPSウォッチは付けてたんだよ。なんだけど、設定がいつも通りで。だから動かなくなったら一時停止する設定。普段のランニングで、信号にひっかかったとき時間が止まるようにね。
急な登りとかで、ほぼ止まるようなスピードで(笑)動いてたから時計が止まってたのかな?ただでさえ、きっと山の中だから計測が不正確になると思われ(安いやつだから)さらに、何回も一時停止になって。
距離も時間も全然動かなくなってて。ズレてるのはわかる。こんな経過時間なわけねーって。だけど、なんかもう、この苦行が永遠に続くんじゃねーかっていう絶望。
ナメてたね。オレはトレイルを30km以上走ることをナメてた。過去にも散々苦しんでるのに、なんでだろ。喉元過ぎれば・・ってやつか。
ちょうど1週間前にフルマラソンを走っていたから、抜けきっていない疲労が心配ではあったんだ。それでも当日、感覚的には特に疲労は感じてなくて。イケるだろ、って。イケなかったね(笑)
なにより、後半まったく楽しめてない自分がいたもんね。アレはダメだ。
ロードレースとトレイルレース。何が違うって、「元気」が違う。
トレイルレースの大会会場に集うランナーは、みんな元気だ。勢いがある。そして仲間意識が強い。ように見える。
至る所で挨拶が交わされている。「みんな仲間」って感じだ。ゴール後もお互いのゴールを称え合って盛り上がっている。ロードレースでは、あまり見ない盛り上がりだ。
ロードレースはどちらかというと、時間との戦い、自分自身との戦いって感じが強いのかな。いい意味で「他人のゴールなんか知ったこっちゃねー」という。自己ベストを狙うためには、その心意気も大事だとは思う。
トレイルは「みんなで苦難を乗り越えてゴールを目指そうぜ!」って感じなのかもしれない。いや、オレが勝手にそう思うだけだよ。
ロードレースとトレイルレースの大会会場の雰囲気は明らかに違う。どっちがいい、という話ではない。それぞれでいい。でも、その違いはおもしろい。
そういえばポール!
今回オレはトレイルポールだかトレッキングポールだか、その名称はよくわからないが、ポールを持ってレースに臨んだんだ。スキーのストックみたいなやつね。3回目のトレイルで初の試みだ。ポールを持つと、トレイルがすごく楽になるって聞いたから。
すごく楽になった。
いや、結局苦しいレースだったけど、過去に比べれば、って話ね。
登りも下りも楽になった。もう、ポールなしではトレイルできないわってくらい。そのことはまた別に書きたいと思うけど、ポール使用可の大会なら、絶対持った方がいいと思うよ。特にオレみたいにトレイル慣れしてないランナーなら。
ところで、今回のテイネトレイルはテレビのローカルニュースでも取り上げられていたんだけど、そこで気になる表現があったんだ。
ネットでも見れるよ→テイネトレイルSTVニュース(Yahooニュース)
このニュースでは、トレイルレースのことをこう説明している。
トレイルランニングは「マラソン」と「登山」を掛け合わせた競技で、クロスカントリーよりもレジャー感覚で参加できると近年注目されています。
レジャー感覚?おもしれーこと言ってくれるな!オレの死にそうになってる顔をみせてやりたい。どんなレジャーだよ(笑)
いや、まてよ。この表現を訝しく思っているのはオレだけ・・なのか・・?
確かに、他のトレイルランナーたちは楽しんでたもんな。ゴール後すんごく盛り上がってたもんな。
もしかして・・レジャー感覚なのか?
だとしたら、やっぱり強ぇーわ!トレイルランナー。
で、レースの結果。

ゴール後の写真。脚が棒になってるのがわかるね(笑)
関連記事
関連記事
Follow @shibu_ken
スポンサーリンク
コメント
コメント一覧 (6)
自分はランニングもまだまだ初心者で16kmやっと完走でしたが、33kmやり切るの凄いですね!
下り早い人。。。凄かったです。転んだら死ぬよ?って注意したいくらいの勢いで駆けてました。。。
大雪山頑張ってください!(生還しましょう)
シブケンさん、トレイルランナーすごいって感心してるけど、私からみたら立派なトレイルランナーです。で、最後の写真、突っ張り感が伝わってきてちょっと笑いました。痛いんだろうなぁ。
それからサブ3.5、おめでとうございます。やっぱりタイムを目指すレースはいいですね。私ももう少し自己ベストに挑戦しようと思いました。
確かにレジャーではなかったですね。シブケンさん含めゴールした方々には脱帽です。今回は楽しく苦しめなくなったのでDNFしました。
12kmくらいからの急登、降りの連続がキツかったですね、削られました。
トレイルジャーニーも頑張ってくださいね⭐️
おじさんもナイスランでした!
大雪山、ホント「生還」って言葉が冗談にならないですからね(笑)
がんばります!(今はまだ考えたくない・・)
いや、ホント登りも下りも太ももがカチンコチンになって痛くて痛くて。
舗装されたフラットな(それなりに傾斜があっても)ロードレースが恋しくなりました(笑)
お互い、自己ベスト目指してがんばりましょう!もう少し!
ありがとうございます!
実際私も苦しくてDNFは頭を過りましたが・・その方法、タイミングがわからず・・とりあえず、なんとか下山しました(笑)
いや~これを経験して・・トレイルジャーニーまじで怖くなってきた!
がんばり・・ます・・