安っすいポールでまったく問題はなかった。
まず、これを伝えたい。


先日、トレイルレースを安っすいポールとともに、なんとか・・完走してきた。
距離は約34km、累積標高は約+1995m、完走率84.9%のレースだ。これがトレイルレースとして、どのくらいに位置するのかは、わからない。
だから、完走する難易度が高いのか低いのか。はたまた標準的なのか。オレにはわからない。なぜなら、オレはトレイル初心者だからだ。トレイルレースの経験が少ない。このレースが3回目のトレイルレースだったのだから。
少なくともオレにとっては、過酷なレースだったことに間違いない。登りも下りも、とにかく苦しかった。そして、その苦しいレースを助けてくれたのが「安っすいポール」だったと言えるかもしれない。
ポールを持って走ったのは、本当によかったと思う。ポールを持つかどうかで迷っているトレイル初心者がいたら、絶対に持った方がいいとアドバイスしたい。アドバイスできるような立場ではないが(笑)
今回がオレのポールデビュー戦だった。
過去2回のレースは、言ってみれば「手ぶら」での挑戦だった。だって、ポールを持って走るなんて知らなかったから。ポールのことなんて考えもしなかったよ。
過去2回のレースは、言ってみれば「手ぶら」での挑戦だった。だって、ポールを持って走るなんて知らなかったから。ポールのことなんて考えもしなかったよ。
でもレースに出てみたら・・かなり多くのランナーがポールを持ってトレイルに挑んでいたんだ。
「あ、そうなんだ。ポール持つのね」って、現場で知った次第だ(笑)
あ、先に注意しておくけど、「ポール使用不可」のトレイルレースは少なくないと聞いたよ。ので、まずは自分がエントリーするレースでポールが使えるのか調べるのを忘れないように!
改めて、誰かのブログやYouTubeなんかで調べると、確かにポール持った方が楽にトレイルを走れるという。よし、わかった。ポールは持った方がいいんだな。
そう理解したところで、次に困るのが「どんなポールを買えばいいのか?」だ。
全然わからない。
過去のレースでみんなが持っているポールを目にはしていたが・・特に意識していなかったので、どんなのを使っていたのか覚えていない。「スキーのストックみたいなやつ」程度の認識だ。
調べていくと、登山で使うポールはトレッキングポールと呼ばれるものらしい。
そしてオレが求める「トレイルランニング用」のポールも、大枠ではトレッキングポールに含まれるようなんだが・・
一口にトレッキングポールといっても、その種類は多い。
素材がアルミだったりカーボンだったり。グリップがTの字だったりストレートだったり。折りたたみ方式もいろいろある。どれが「トレイルランニング」に適しているんだろう。わからない。
そもそも「トレイルランニング用」のポールがあるのかが、わからない。
誰かのブログやYouTubeを見ても、いまいちわからないんだ。いや、「ちゃんとしたやつ」については、わかるよ。
多くのトレイルランナーが使っている、有名ブランドや一流ブランドのポールについての紹介は多い。「シナノ」「ブラックダイヤモンド」「レキ」なんかのブランド名が聞こえてくる。
それらのお値段は・・安くない。オレの感覚ではね。2本セットで1万円超えはあたりまえ。2万も3万も4万円もする。
本格的にトレイルランニングを始めようとしている人にとっては、それほど高い投資ではないかもしれない。しかし、オレは違う。
違うのかい!
今後、どこまでトレイルランニングに重きを置くのかわからない。なので、できるだけ安く試してみたい。
違うのかい!
今後、どこまでトレイルランニングに重きを置くのかわからない。なので、できるだけ安く試してみたい。
そう思ったときには、やっぱり「アマゾン」で安っすいのを買うしかない。トレッキングポールで検索すれば、「ピンからキリ」まで見ることができる。
しかし、どれも登山用の「トレッキングポール」であって「トレイルランニング用」ではないようなんだ。やっぱり特に違いはないのだろうか、トレッキングポールとトレランポール。オレの予想イメージとしては、トレラン用の方が細くて軽いんじゃないか、ってのはあったんだけど。
オレが求めてるピンキリの「キリ」の方、だから安っすいトレッキングポールのアマゾンレビューには「トレランで使った」という報告はなくて。「登山では問題なかった」というレビューは多いんだけど。
いや、いずれにしろトレランで「使えない」ってことはないのだろうけど、オレが恐れていたのは主に「見てくれ」の話だ。「オレのポールだけ異様に太い」とか嫌だろ。
誰もオマエなんか見てねーよ。
その意見はごもっともだ。そうなんだけど、ただでさえオレがトレイルレース会場にいくと「場違い感」が漂うんだ。少なくともオレの中で。短パンTシャツ、リュックなんかも一応おかしなところはないと思うんだけど、なんかサマになっていないんだ。それに加えてこれは嫌だろ。
「オレのポールだけ異様に太い」
もしかして、こんな間違いもあるかもしれない。
「オレのポールだけ異様に長い」もちろん逆だってある。「オレのポールだけ異様に短い」
嫌だよそんなの。
まぁ、なにを買ったところで「異様な」ことにはならないと思うけど(笑)だけどやっぱり「トレイルランニング用」の基準がいまいちわからない。
まぁいいや。とりあえず、安っすいトレッキングポールとやらで挑戦してみっか。
そう思ったのは、過去に走ったトレイルレースのある場面を思い出したからだ。その時のブログにも書いたけど。
ある女性ランナーが片手に「木の棒」を握って走っていたんだ。
どこかで拾ったのだろう。長い太めの木の枝だ。自分の腰くらいまである長さだ。ちょうど魔法使いの杖を想像してもらえばいいだろうか。いや、そんな「守り」の棒ではない。「攻め」の棒だ。無人島を生き延びた冒険家の象徴のような棒だ。
その女性ランナーは木の棒を握りしめて、ザクザクと前に進んでいた。
今の時代、女性に対してこの言葉を使っていいのかわからないが、とても「たくましい」女性に見えた。かっこよかった。見てくれなんてどうでもよかった。その女性は前に進むために「木の棒」を握っていたんだ。
山を進むためには、棒は、いやポールはそれだけ必要なものなんだ。その時オレは知った。
木の棒でいいなら、安っすいポールでもいいだろ、そう思った。
なので、安っすいポールをアマゾンで買った。3千いくらのやつをポイントだなんだで、結局2千円くらいで買った。安っすいな、おい。
オレは2千円のポールで勝負することにした。
結果、まったく問題はなかった。ものすごく活躍してくれた。ちなみにこのポールだ。
安っすい中で、これが特に優れているというわけではないと思う。だからこれを買え!ってことじゃないよ。これで大丈夫だったよ、っていう参考として。
アマゾンにありがちだけど、これとほぼ同じ、あるいは(たぶん)まったく同じ造りでメーカー・ブランド名だけ違うのがいくつも売られている。気に入った「色・ガラ」のを選べばいいと思う(笑)
気を付けたいところは「どのくらいの長さに調整可能か」くらいかな。自分の身長にあわせて。
ただ・・安っすいポールの耐久性はわからない。オレもたった1回使っただけだからね。
今回はまったく問題なかったけど、次回で壊れるかもしれない。それはわからない。あと、破損した時、部品交換して修理、なんてのも難しいだろうね。まぁ、もともと安いんだから買いなおせって話だけど。
その辺はやっぱり、ちゃんとしたお店でちゃんとしたものを買った方が、あとあと問題が少ないのかもしれない。ま、コスパの問題だよね。下手したらケガにつながるものだから、慎重に選ぶに越したことはない。
とりあえず今回は安っすいポールで問題はなかったよ、とだけ伝えておく。
ここまで読んでも、ホントに必要なのポール?と思っているトレラン初心者、もしくはこれから始めようとしている人に現場の状況をお伝えしたい。レース現場の。
そうだなぁ、今回のレースでいうとオレが見た感じ、半分以上のランナーがポールを持ってたんじゃないかな。いやもっといたかな。
オレみたいに最初から最後まで使ってる人と、リュックに携帯してる人とかいろいろだけど。少なくとも、「珍しい」存在ではないよ、ポール。
で、ポールの種類。オレの安っすいやつで、特にみんなと違う感じはしなかったよ。
もちろん、もっと細かったり、コンパクトに折りたためる感じのやつはあったけど。見た目はさほど変わらない感じ。オレのが異様に太いとかはなかったよ(笑)なんなら、スキーの競技用ストック持ってる人もいたからね。なんか曲がってるやつあるでしょ。
きっとなんでもアリなんだよ。だって、木の棒持って走ってる人がいたんだから。
もちろん、周りのランナーに迷惑かからない範囲で、なんでもアリね。
っていっても、周りに迷惑のかかるポールなんてのも、なかなかないと思うけど。あるとすれば、異様に長いポールとかかな。もういいよ。
あと、使わない時に邪魔にならない?とかいう不安があるかもしれない。
邪魔だったら、折りたためるやつ買ってリュックに携帯すればいいよ。みんなそうしてる。ちなみにオレは最初から最後まで持ちっぱなしだったけど、まったく邪魔じゃなかったよ。
ゴール付近の動画貼っておくけど、全然軽快に走ってるでしょ?(笑)ポール持っているのがわからないくらいに。
ポールを持つことを迷ってる人は・・とりあえず安っすいポールで始めてみるのもアリだと思う。絶対持った方がいいと思うな。オレみたいな初心者なら、なおさら。出来るだけ楽に走りたい人は、だよ。ポールなしで挑むスタイルもあるはずだから、それはまた別の話。
#テイネトレイル2022 無事ゴールしました!当たり前のこと言っていい?氷は冷たい、くらいの。登り坂と下り坂ばっかりで疲れたわ!トレイルランナーみんな強ぇーな!#OnCloudultra pic.twitter.com/DN9UxSGMWW
— シブケン (@shibu_ken) June 12, 2022
ポールを持つことを迷ってる人は・・とりあえず安っすいポールで始めてみるのもアリだと思う。絶対持った方がいいと思うな。オレみたいな初心者なら、なおさら。出来るだけ楽に走りたい人は、だよ。ポールなしで挑むスタイルもあるはずだから、それはまた別の話。
今回経験してみて、ポールを持った方がトレイルを楽に走れるのは間違いないことがわかった。登りも下りも、平らなところを走るのも。持ってないのに比べると、だよ。
結局、全体的には・・楽じゃないのがトレイルだ(笑)
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