過去、一番辛かったマラソン(レースでもトレーニングでも)は何ですか?
これに即答できるランナーは多いだろうか、少ないだろうか。過去「最悪」のマラソン経験、とでも言えばいいのかな。
ノド元過ぎればなんとやら、で、案外、辛かったレースも「いい思い出」になっていたりするから、即答できるランナーは少ないかもしれない。
オレは即答できる。
はっきり、くっきりと「最悪」を持っている。
2020年6月に走った100kmマラソンだ。レースではない。大会でも何でもない日に100kmを走ったんだ。札幌市近郊から室蘭(ムロラン)市までの100kmを走る「室RUN」と銘打った企画だった。やかましいわ。
詳しくは過去の記事を読んでもらいたいが、あ、いや、「ツラかった~」ってだけの記事なので(笑)無理に読まなくてもいいけど、とにかくそれがオレにとって「最悪」のマラソンだ。それが「室RUN」だ。
「室RUN」完走にかかった時間は17時間だ。その間ずーっと雨が降りっぱなし。最後の10kmは右ヒザが痛くて歩くのも辛かったが・・無理して歩き続けた。右ヒザ周辺が腫れて脚が太くなっているのがわかるほどヤバい状態だったのに、歩くしかなかった。あれほどヒザが痛くなった経験はないぞ、バカやろう(誰に怒ってるの)
そして大会でも何でもないので、ゴールゲートで誰かが待っていてくれるわけでもない。ゴールに設定した温泉施設で、先にゴールして温泉から上がってきた仲間と「たまたま」会って「やっと来たか」的なゴールだった。そんな「最悪」だ。
しかし・・そんな最悪な経験が「心のよりどころ」になることもある。
オレは今週末2022年7月24日(日)、大雪山トレイルジャーニー2022に挑戦する。60kmの部だ。
オレはビビっている。過去最難関のレースになることは間違いないからだ。
トレイルランニングのレースはこれが4回目になる。
今まで経験してきたトレランの距離は、40km、33km、34kmだ。そして今回が60km。トレラン最長距離への挑戦だ。
もちろんトレランなので、距離だけでその難易度が決まるわけではない。ただ、この大雪山トレイルは過去に40kmの部を経験している。
今回の60kmは、単純にその40kmに20kmがプラスされたコースというわけではないが、重複している区間も多い。だからその難易度は想定できる。
それから考えるに・・かなり厳しいレースになることは間違いない。
完走することはもちろん、14時間という制限時間内に、と考えると厳しいレースに違いない。オレはビビっている。だけど・・無理だとは思っていない。ギリでイケるんじゃないかと思っている。というか、イケると思えないなら挑戦してはいけない。
無謀と挑戦は違う。
トレランはいつでもどこでもリタイアできるわけじゃない。エイド以外の場所で途中リタイアしてしまうと、多くの人に迷惑をかけてしまう可能性がある。出来る限り、それは避けたい。だからそれ相応の自信と覚悟は必要だ。
「室RUN」より辛いわけがない。
それが心のよりどころだ。そして、それが自信と覚悟につながる。「室RUN」より辛い状況になるとすれば・・たぶんオレ、死んでるよなって(笑)
って言っても、それはあくまで「エントリーからレース前」までの心のよりどころだ。
レースが始まってしまえば、過去の辛い経験なんてクソの役にも立たない。それは、遠い昔の武勇伝を繰り返し語るダメおやじに、誰の尊敬も集まらないように。
過去に辛い経験をしたからといって、今回のレースが楽になるわけじゃないんだ。
レースが始まれば、実際的な技術が必要だ。技術への自信が必要不可欠だ。
少ないとはいえ、オレは過去に3回のトレランレースを経験した。そこから得たものは少なくない。
たとえば・・「下り」の技術が無ければ太ももを痛める、ということだ。
たとえば・・「下り」の技術が無ければ太ももを痛める、ということだ。
過去3回、いずれのレースも太ももの痛み(筋肉痛)に苦しめられている。その経験から、今回は下りの技術を研究した。いや、「研究」なんていう大袈裟なものではないけど。っていうか、YouTubeと本を見ただけだけど(笑)
でも、見ないよりマシでしょ?それはこんな技術だった。
一歩一歩に体重をかけてダン・ダン・ダンって下りて行ってはダメだ、ということ。太ももへの負担が大きくなる。そうじゃなくて、タタンっタタンっタタンっ、ってリズミカルに「軽い感じで」下りて行く、ということ。
もちろん簡単じゃない。実際に練習したよ。河川敷の堤防の坂で繰り返し練習した。普段のロードランニングでは身に付かない技術だ。
なんで山を走る練習を川でやってんだよ。ナメてんのかオレ(笑)
いやだって、山に行く機会ないんだもん。身近にトレイルランナーの知り合いもいないし。いつも走ってる河川敷でね、トレランシューズ履いてね、坂登ったり下ったりね。

そんなやつ、いねー。
何やってんだアイツ、って思われたかな。まぁ、いいさ。あとアレだ。前回のレースでポールを持つことも覚えた。
とかいろいろ・・少しずつだけど・・レベルアップしてると思うんだけどな、どうだろう。
まぁ、もう、本番は近い。技術に関しては今さらどうにもならないだろう。今ある技術でがんばってみる。
いずれにしても、過去最難関のレースの一つになることは間違いない。
天候によっては(なんか雨っぽいんだよな)「室RUN」を超えてくることもあるだろう。今の心境を正直に申し上げればこうなる。
早く終わりてぇ。
いやいや、出来れば山の上からの景色なんかを楽しみたいとは思うんだけど・・そんな余裕がないことは、過去の経験から分かっている。とにかく前に進むしかないのだろう。
とりあえず、この歳になっても、出来るかできないかギリのところに挑戦する自分を褒めてやりたい。そしてみんなもオレを褒めてくれ(笑)
よし、がんばるか!
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コメント
コメント一覧 (14)
でた!(笑)2回繰り返し応援!
ありがとうございます、がんばります。
応援してます!
制限時間をキロ換算したら14分なんだけど、登山でふつうに歩いたり下る速度がわからないw 岩場ならキロ20分くらいなのかなぁ
独創的・・とは褒め上手ですね。悪く言えば手抜きですからね(笑)
ポールはホント心強いです。気づいてよかった!
よし!興味持った?やろうやろう!
身近にトレランやってる人いなくても、なんとかなる!オレがそうだから。
山走るのおもしろいですよ~距離が短かったら(笑)
おう!死なない程度にがんばってくるわ(笑)
そっか、単純計算でキロ14分か。そう考えると、やっぱり余裕ないな。
登りでまったく動けなくなる場面も多いから。
とにかく進むしかない!どのみち、てっぺんまで行ったら下りるしかないし(笑)
もう明日ですね!
死なない程度に頑張ってください!応援してます!
自分も来週、富士登山競走なので、シブケンさんの頑張りを励みに全力で挑みます!
お疲れ様でした。無事に生還できたでしょうか⁉️
トレイルの下りの練習なら藻岩山のスキー場斜面が良いですよ、春限定ですけど。今は腰丈の草が生茂ってます💦
いやいや、ブログはヒマな時にでも見てください。
ところで・・DNFやっちまいました。
トムさんはオレのことは忘れて(笑)がんばってきてください!
生還できませんでした(笑)
いや~完全に実力不足でした。やっぱり山に行って練習しないとダメですね!