先日の北海道マラソン2022を完走したことで、改めてフルマラソン完走に必要なことがわかったよ。
それはテクニック的なことではない。精神的なこと、になるかな。要するに「気持ちの問題」だ(笑)
それを次回のフルマラソンで・・11月の予定だが、それに活かしたいと思う。そのレースでは、自己ベスト記録狙いのマジ走りをする予定だ。
ところで、真心ブラザーズをご存知だろうか。
YO-KINGと桜井秀俊により1988年に結成された日本のロックバンドだ。バンドというよりユニットといった方がいいかもしれない。
一般的にはそこまで有名ではないかもしれないが、この2曲は知ってる人も多いのではないだろうか。甲子園の応援なんかでよく使われる「どか~ん」と山下智久がカバーした「サマーヌード」。いや、サマーヌードは山Pがカバーする前から有名な曲だったけど。
そんな、真心ブラザーズのターニングポイントになったと言われているアルバムがある。1995年に発表された5thアルバム「KING OF ROCK」だ。
このアルバムで、フォークソングをベースにしていたそれまでのスタイルをガラリと変えて、音楽性を広げることに成功する。それによって、多くのファンを獲得したことは想像に難くない。オレもそれを聴いてファンになった一人だ。
このアルバムは名曲揃いで、いわゆる「捨て曲」のない1枚だ。その中でも特にオレが好きなのが、11曲目に収録されている「STONE」という曲だ。そう、「石」だ。
これを聴いた時、「プロがこれやったらアマチュア勝てないわ」そう思ったものだ。当時オレはアマチュアバンド活動をしていたのだが(すみません、今でも活動してます)アマチュアの特権の一つといえば「フザける」ことだ。
プロでは(公衆の面前では)許されない、フザけた歌を、たとえば多少過激なシモネタだったりを歌えるのがアマチュアバンドの特権だ。誰に咎められることもないからね。誰にも相手にされてない、とも言えるが(笑)
だから、そうでもしなければ、おもしろ要素の一つでもなければ聴いてもらいえないのがアマチュアバンドの悲しいサガだ。あ、実力のないバンドの場合だよ。たとえばオレのバンドみたいな。うっせーわ。
なので、オレのバンドはフザけた曲が多い。
そこにきて「STONE」だ。この曲のサビがものすごい。
この曲において、そこがサビなのかは議論の残るところだが、オレ的にはそこがサビだ。ものすごい勢いでこう歌う。
俺のチン〇から石が出た チン〇から石が出た チン〇から石が出た チン〇から石が出たチン〇!石!チン〇!石!チン〇! チン〇!石!チン〇!石!チン〇!
〇はもちろん「ポ」だ。
この曲は尿管結石になったYO-KINGがその時のことについて歌っているという。なにを歌にしてんだよ!(笑)
プロに「チン〇」歌われたら、アマチュアのおフザけなんて、それに対抗できるわけもない。とても勝てないわ。ベーリング海のカニ漁に、手漕ぎボートで挑むくらいに勝ち目はない。
いや、そこじゃないんだ。
オレが取り上げたいのは「チン〇!石!」の部分じゃないんだ。チン〇から石が出た後の部分だ。
そろそろ、なにを読まされているのかわからなくなっていると思うが(笑)もう少しガマンして読んでもらうと、マラソンの話になる。
YO-KINGは、チン〇から石が出るときに強烈な痛みに襲われ、そして出た後、その痛みから解放された気持ちをこう歌う。
腹が痛くないって こんなに気持ちいいものか/生きてるって素晴らしい 街がきれい 人間っていいなぁ/どこも痛くないって こんなに幸せなんだね/全身に力がみなぎる テレビでも見よう/またひとつ俺は大いなる進化をとげた
オレは今回、北海道マラソンを走っているとき、この歌を思い出したんだ。
「腹が痛くないって こんなに気持ちいいものか」って。「人間っていいなぁ」って(笑)
「腹が痛くないって こんなに気持ちいいものか」って。「人間っていいなぁ」って(笑)
最近繰り返していたDNF。大会とか試走会で。なかなかゴールにたどり着けなかった。その原因にはすべて腹痛が伴っていた。腹ピーピーだ。ほんと苦しいよ、あれ。
今回の北海道マラソンはそれがなかった。それがないだけで幸せだった。とはいっても、ピンピンしていたわけじゃないよ。そりゃーいろんなところが痛くなったよ。脚はもちろん、いままでに経験のない腕のシビれ、そして痛み。腕の痛みの原因はなんだったんだろ・・
だけど腹は痛くならなかった。それだけで走ることが楽しかった。苦しい時間帯の方が多かったけど。いや、苦しい時間帯でも「腹痛くねーだけマシだ」と思えば気が楽になった。オレは「大いなる進化をとげた」と思った。そして、レース途中から「腹が痛くならないなら、ゴールは出来るな」そんな自信を持てるようになった。
自信だ。
フルマラソンを完走するために必要なものの一つは「自信」だ。
それについて、オレの奥さんの例も紹介したい。奥さんも今回の北海道マラソンを完走したんだ。時間は5時間10分くらい。上出来だと思う。
なんせ、全然走り込んでいなかったから。
レース前の1ヶ月なんて、50kmくらいしか走っていなかったみたいだ。そういうオレも100kmちょっとしか走ってなかったけど。どちらかといえば、普段からサブ3.5だなんだ言ってるオレが、月に100kmちょっとしか走ってない方が問題な気もするが(笑)いや、オレの話はいい。奥さんの話だ。
レース前の1、2ヶ月は「もっと走った方がいいよ」とオレは奥さんにアドバイスしたものだ。自分のことは棚に上げて。フルマラソンを、北海道マラソンをナメんなよ、そう思ったからだ。自分のことは棚に上げて。
だけど奥さんはこう言っていた。
「完走は出来るって!」
すごい自信だった。その自信がどこから湧いてくるのか、まったく不思議だったが(笑)一応レースプランも持っていた。
「25kmまでは行けると思う。そこからは、まぁ、なんとかネバって」
どんなプランだよ。しかし、完走した。あの条件の中、全然走り込んでいなかったのに5時間10分でのゴールは上出来だろう。最後はゾンビみたいな奇妙な動きで走っていたが(笑)
自信だ。
きっと「完走できる」という自信がゴールへ導いたんだ。その自信の根拠が漠然としたものだったとしても、だ。もっと言えば、根拠がなかったとしても、だ。
フルマラソンのような長い距離の(しっかし長いよね)戦いに自信なくして勝てるわけがない。
レースの途中で「完走する自信」を失ってしまった時、人はそれ以上進むことが出来なくなってしまうのではないか。そしてDNFだ。
「この状態で完走できるわけがない」そう思った時、人はそれ以上進むことが出来なくなってしまうのではないか。そしてDNFだ。
制限時間はまだあるというのに。脚はまだ動くというのに。以上、オレのDNF経験談です。
自信だ。
フルマラソンを完走するためには、「完走する自信」が必要だ。
わかった。じゃあ、その「完走する自信」とやらを持つにはどうすればいいんだよ。って話だよね。
ひとつはやっぱり・・走り込むことじゃないかな。オレが言うのもなんだけど(笑)
日々のトレーニングに関して、月間走行距離「だけ」に囚われるのはよくない、と言われることがある。あくまでも、その「内容」が重要なんだと。距離を延ばすこと「だけ」に囚われるな、と。ケガの原因にもなる、と。
なるほど、そうだろう。ただ、「完走する自信」を持つためには、100kmより200km、200kmより1000km走った方がより大きな自信になることは明らかだ。
あとは、オレの奥さんみたいに、漠然とした自信を積み重ねるのもアリだと思うよ。それが根拠のない自信だっていいんだ。
たとえば「過去に完走したことあるから、今回も大丈夫だろ」とか。「後半歩いても制限時間内にゴールできるだろ」とか。思いきって「なんか知らなけどうまくいくだろ」そんな思い込みでもいいかもしれない。
11月のレースは自信を持って挑みたいと思う。
たぶん、自己ベストを更新してサブ3.5達成すると思うよ(根拠なし!)
あ、真心ブラザーズの「STONE」、聴いたら元気が出ると思うので、聴いてみてね!
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コメント
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信じれるなら、いけるんじゃない?(笑)