聞いてくれ!新しいランニングシューズを買ったんだ。
なんだ?それ履いて走ったら世界新記録でも出せるのか?最近笑えねーぞ、なんて不満をお持ちの熱心なブログ読者さんは、嫌味の一つも言いたくなるかもしれない。
確かに、それくらいのインパクトでもなければ、いちいちネタにする出来事でもないかもしれない。新しいシューズを買っただけだからな。
世界新記録は出せないけど・・だけどそのシューズが「決して所有できないランニングシューズ」だとしたら少しは興味を持ってもらえるだろうか。
「Cloudneo」がそのシューズだ。
オレが大好きスイス生まれのスポーツブランド「On」のシューズだ。「決して所有できない」とはどういうことなのか?
サブスクで履くシューズなんだ。月々3,380円を支払って、古くなったら取り換える、という仕組みだ。だからシューズそのものを所有することはできない。今のところは、基本、6ヵ月に1回新品と交換するサイクルになっている。
なぜ、Onはそんなことを始めたのか?
サステナブルで循環型の世界を目指すためにだ。地球の資源を守ることが目的だという。その循環型のシステムが「Cyclon」というシステムで、そこで生まれたのが「Cloudneo」というラニングシューズだ。その原材料は「トウゴマの種」だ。うずら豆みたいな形の種から、このシューズは作られているという。
「トウゴマの種」On公式サイトより
何を言っているのか、わからないかもしれない。申し訳ないが、書いているオレもよくわかっていない(笑)とにかく、トウゴマだかうずら豆だかわからないが、バイオベースのプラスチックで「Cloudneo」は作られているという。ちなみに、現在のランニングシューズは、ほとんど全て合成プラスチックで作られているんだって。
って、Onのサイトに書いてある。興味があったら見てほしい。もしかしたら、オレが書いてることに間違いがあるかもしれないがら、興味がある人は頼むから(笑)見てほしい。
そして、この「Cyclon」というシステムのキモは「100%リサイクル」するというところだ。使い古したランニングシューズ「Cloudneo」を送り返す。みんなから送り返されたそれらをリサイクルして原材料とする。そこから、また新しい「Cloudneo」が作られて手元に届くというわけだ。
バイオベースのプラスチックでラニングシューズを作ることは簡単ではなかったという。なぜなら、レースにも対応できるよう、その性能に妥協しなかったからだ。
そんな「Cloudneo」が先日届いた。よくある段ボール製の箱でなく、送り返すときにも使えるエコバッグ的なパッケージに入って届いた。
うん、なんか「リサイクルするぞ!」って雰囲気が、そのパッケージに漂っている。これが「デザイン」の力なんだろう。なんか「面白いことが始まった!」って感じがする。
そのシューズは「真っ白」だ。
100%リサイクルするには、その方が都合がいいのかな。たぶん、だけど。見た感じ、触った感じはフツーのランニングシューズだ。別に紙でできているわけでもない(笑)
足を入れてみる。オレ好みの形状だ。クッションも程よく効いている。走りやすそうだ、そう思った。「リサイクル素材にしては」という条件なしで、そう思った。
ところが、だ・・
さっそく走ってみようと思って、本気で足に装着させようと思ったら・・
靴ヒモの「縛り具合」にアレ?っと思ったんだ。最後、ちょうちょ結びするときに、ギュってシマらないというか。すぐ「ほどける」というか。たぶん、このヒモもバイオベースのプラスチックでできてると思うんだけど、それが原因だろうか。ヒモの表面がツルツルしているからか。これは使っていくうちに「こなれて」きてギュってシマるのかもしれないけど。今のところ、ちょうちょ結びのところ2回結ぶやつとかあるじゃない?ほどけづらいように。あの結び方をした方がいいかもしれない。
まぁ、これは解消できない問題でもないから、いい。
走り出す。
オレの好みで、走りやすいシューズだ。「リサイクル素材にしては」という条件なしで、そう思った。「アリよりのアリでしょ」そう思った。
ところが、だ・・
うるせーんだ。一歩一歩の「足音」が。ザ、ザ、ザ、ザって感じだ。その原因はアウトソールの素材に原因があるだろう。ま、これもバイオベースのプラスチックでできていると思うんだけど、触った感じ、ゴムっていうよりプラスチックに近い感触だ。硬い。
足裏に「CYCLON」って文字を入れるところが、リサイクルでもデザインは妥協しないぞ、って心意気が見えるよね。
っていっても、レースシューズとかでグリップをよくするために、こんな硬い感じのアウトソールはよくあるから、気にならない人は気にならないレベルの足音だと思う。オレは、普段から「足音静かに走る」をモットーにしているので(笑)気になっただけだ。
横を車が走るような、幹線道路の歩道を走る時には気にならないけどね。車の音でかき消されるレベルの足音だから。ただ、誰もいない河川敷とかを走ると、オレは足音が気になったかな。
とはいえ、それら問題も含めてトータルすると、オレは「アリだな」と思ったよ。
ちょっと待てよ、その値段だったら、フツーのランニングシューズ買った方がよくない?そう思う人もいると思う。基本6ヵ月履いて交換ってことは・・一足の値段が・・月々3,380円×6ヵ月で・・確かに、けっこういいシューズを買える値段かもしれない。
オレだって、今回の「Cloudneo」がOnのシューズの中で一番気に入っている、とは言えない。だから、そのお金で、もっと気に入っているシューズを買った方がいいのかもしれない。
でもさ、なんかおもしろいじゃない。「サブスクで履くシューズ」なんて。「決して所有できないランニングシューズ」なんて。そういう、おもしろいことをやるから「On」が好き、ってのもあるからね、オレは。それが、そのブランドを好きになるってことだよね。それ含めてのブランドだよね。
って、少々カッコつけたことを言ってしまったが、ハッキリ言って、オレはサステナブルとかなんとか、そっち方面のいろいろに熱心ではない。最低限のことはやっているけど、ってレベルだ。
でも、それを選べば、フツーに走れるランニングシューズで、少しは地球環境のためになる、っていうんだったら、しかも大好きなブランドがそれをやるっていうんだったら、選ばない手もないかな、って。それだけだ。
いや、それも少々カッコつけだな。
「サブスクのラニングシューズ?なんかおもしろそうだな」そう思っただけだ(笑)
そうこうしているうちに、オレの住む北海道は雪が降るけどね。雪で外を走れない時期とか、どういうカウントになるんだろうね。え?室内走れってか?ま、確かにな。
とりあえず、そんなの始めてみましたって話でした。おもしろい時代だね。
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コメント
コメント一覧 (2)
NIKEとかadidasでもあった気が。でもonは徹底してますね‼️
硬めのチップソールってことはミズノ見たく引っ掻いて走る感じのシューズですか⁉️
次の大会はぜひ、そのシューズで走ってみてください⭐️
時代ですよね!
ミズノのやつは、私よくわからないのでなんとも・・
大会で使うのは、ヒモがほどけなかったらいいんですけどね~(笑)