雪の上はフツーに走れる。

たとえばオレは、キプチョゲのランニングフォームを頭に思い描きながら雪の上を走っている。そのくらい余裕を持って、雪にビビらないで走っている。

って言っても、たぶん、いや確実に、傍から見ればオッサンが雪の中をえっちらおっちら走っているだけに過ぎないと思う。
そこにキプチョゲの「キ」の字も見当たらないだろう。

しかし本当にオレはキプチョゲのランニングフォーム意識して、雪の上を走っている。それが目標とするランニングフォームだからだ。なんつったって世界一のランニングフォームだ。1ミリでもあのフォームに走りに近づきたい。

いやいや、雪の上を走るだけでも大変なのに、キプチョゲ意識できるかよ!そう思うかもしれない。繰り返すが、雪の上はフツーに走れる。

オマエの「フツー」ってどんなだよ、まずそれを説明した方がいいだろう。
オレは普段、だから雪のない時期はキロ5分台で走ることが多い。サブ3.5を目指す身としては少々遅いのかもしれない。ま、それは置いといて(置くなよ)

とにかく雪のない時期はキロ5分台で走ることが多い。そして・・雪の上でもそのくらいで走ることに問題はない。もちろん、多少は遅くなるし、吹雪でホワイトアウトなんかを喰らうとそうはいかないけど、「フツーに走れて困っちゃうな」と思うことは多い。

なぜ、困っちゃうかといえば、フツーに走らなければならないからだ。
「雪だからゆっくり走っていいよね」が通用しないということだ。ゆっくり走りたいのに(笑)

あと、レベル的には・・あくまでもオレの中での、ってことなんだけど。
たとえば、いままでのオレのマラソン人生で(大したことないけど)一番はハードだと思ったのが、去年2022年にDNFしてしまった大雪山トレイルジャーニーだ。

ドロドロヌルヌルコースで足首までズッポリ入る水たまりにはまったり。おまけに腹ピーピーになって。途中リタイアしたくても、どこでもできるわけなくて。山奥だから。まさに瀕死の状態で進むしかなくて。
その「ハードさ」をレベル10とすれば、街中の雪上ランなんて「レベル3」だ。まぁ、長い距離を走ってないってのもあるけど。せいぜい10キロだもんな。雪の上でフルマラソンなんて走ろうものなら「レベル8」くらいまで跳ね上がるかもしれない。でも、ま、そんなもんだ。

まぁ、ふつーに走れるのは「慣れ」みたいなものもある。雪上ランを始めてかれこれ5シーズン目くらいだ。いい加減慣れるだろ。
ただ大きかったのは、ここ何年かで改善した(つもり)ランニングフォームのおかげだ。と思っている。

かかと着地から、いわゆるフォアフットに変えた(つもり)ことによって、雪の上でも滑らなくなった。いやマジで。
重心の真下に着地できるようになったというか。それによって無理に後ろに蹴り出さなくなったというか。だから後ろにズリズリ足が滑るときは「重心真下に着地できてねーな」と気づいてフォームの改善を心掛ける。

雪上ランは、自分のフォームを確かめるのに、最適のコースだと思う。

最適は言い過ぎましたコメンなさい。できれば走りたくはないからね。雪の上なんか。だけど、ホントにこれは言えると思う。正しいフォームで走れば、雪の上もフツーに走れる、と。さすがに、ツルっツルの氷路面とかはダメだよ。あれは無理だ。除雪されて適度な圧雪状態なら、フツーに走れる。
雪上ランキプチョゲ

だから雪国ランナーで雪上ランを躊躇している人は、試しに走ってみてほしい。多くの人が「ホントだ、フツーに走れる」ってなると思う。

あ、夏靴(雪国言葉。フツーの靴のことです)はダメだよ。アウトソールが滑るとかなんとかより、冷気がスースーして足が冷たくてダメだ。別に「雪上ラン用シューズ」を買わなくてもトレランシューズの防水タイプでいける。全然いける。オレはそうしてる。防水タイプだと防風もしてくれるからね。

って言ってもだよ、やっぱり出来ることなら雪の上なんか走りたくない。
まず寒いし。アレ着てコレ着て手袋履いて(北海道弁)って、走るまでの準備がめんどくさいし。もちろん、帰ってきてからも後始末がめんどくさい。
あと、うまくチョイスしないと、ニット帽かぶってサングラスすると(雪の反射がまぶしくて必須です)くそダッサい一昔前のスキーヤーみたいなイデタチになっちゃうし(笑)

だけど、フツーに走れる。オレがキプチョゲのフォーム意識する余裕を持てるくらいには。全然違ったとしても。
キプチョゲのランニングフォーム、スゴイよね。すごくリラックスして走ってるように見える。それで、ものすごいスピードだからね。ランニングフォームを改善しようと思えば、多くのランナーがキプチョゲにたどり着くと思うが、どうだろう。できるできないは別にして。

で、なんか出来そうに思えちゃうんだよね、とてもシンプルで。
極々自然に体が動いてるっていうの?

オレも本読んだりYouTube見たりして、いろいろフォームの勉強してるんだけどさ。アレをこうしてコレをあーして、って説明するより、キプチョゲの動画見せて「コレね」って言った方が早いかもね(笑)
スポーツは「見て真似る」のが上達の近道とはよく言われたものだ。もちろん、見るだけでキプチョゲになれたら誰も苦労しないんだけどさ。
だから見て理解できないところは、本なりYouTubeなりでヒントを「見つける」しかないんだけど。そのための練習方法とかね。

でもさー、昔は一流選手のランニングフォームの動画なんて、そう簡単に見れなかったよね。今なんてインスタとか見てたら平気でキプチョゲのランニングフォームの動画流れてくるからね。ご丁寧に途中でスロー再生になったりして。大変にありがたい。

マジでここ最近、毎日キプチョゲのランニングフォームの動画見てるんじゃないかな(笑)勝手に流れてくるから。そういうのをフォローしてるからだろ、って言われればそれまでなんだけど、でもさ。すごい世の中だ。
ってなれば、雪の上走ったって意識しちゃうよね。キプチョゲのランニングフォーム。

とでも思ってないと、やってられないんだよ雪上ラン。早く春こねーかな。


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