今や音楽フェスは、自由を謳歌する若者だけのものじゃないことはよく知られたことだ。

20代、30代、40代のお父さんお母さん世代にもそのファンは多い。
そこで一つ問題が浮上する。

音楽フェスに小さな子供を連れて行くのは難しい問題

小さな子供がいるために、音楽フェスに行くことをあきらめるお父さんお母さんは少なくない。

その理由としては

・基本的に真夏の野外のため、テントを張ったとしてもその環境は子供には過酷
・規模が大きく会場が広いと、迷子などの心配
・ライブの音が大きくて、子供の耳が心配
・ロックのライブともなれば、若者が大暴れすることもあり危険

などだろう。

若者側にだって逆に言い分があるのはわかる。
「こんな危ないところに子供を連れてくるんじゃないよ」なんて。
まぁ、そうだよな。確かにお互いに危険かもしれない。


でも、音楽フェスに行きたい、できれば子供を連れて行きたい、というお父さんお母さんは多いんだ。
子供が小さいのでフェス行くのあきらめます。
なんて言葉を聞くと、悲しくなる。なんとかならないものか。


朗報です


実は、小さな子供連れでも、まったく問題のない音楽フェスが北海道には存在する。
「問題ない」どころか、もしかしたら「子供が主役」のフェスかもしれない。
だから、安心して子供連れの家族で参加してみてほしい。

北海道は白老町の森の中で開催される
「トビウキャンプ」がそれだ。

トビウキャンプ2017(飛生芸術祭)に行ってみたので報告したい。
トビウキャンプ入場口


いわゆるロックバンドのライブが主体の音楽フェスではない。
何年か前までは、そういうウルサイ(笑)ライブもあったけど、ここ2、3年はほとんどない。

弾き語りやジャズ、民族音楽のような、ゆったりした雰囲気のライブが多い。
アイヌ民族の踊りや歌なんかも紹介され披露される。
森の中のステージで演奏されるそれらは、BGMとして聴いている人も多いのではないか。
トビウキャンプ夜中のジャズ演奏


しかし、それで十分だ。

それで十分に思わせる何かが、このトビウキャンプにはある。
オレは毎年、友人ら何人かと参加しているのだが、皆がいつも口々にする言葉がある。

「平和だな~」

そんな言葉だ。
トビウキャンプ平和な広場

会場内はどこに行っても平和な雰囲気


アートのある風景

このフェスのもう一つの、だから音楽と二本柱になっているのが「アート」だ。
会場内のあちらこちらに大小さまざまなアート作品が展示されている。
愉快なパレードなんかもある。
 トビウキャンプアート作品トビウキャンプパレード
 

それらが独特の雰囲気をつくりだしている。



とにかく、小さな子供連れの親子参加が多い。
もしかしたら、参加者の半数くらいがそうなんじゃないか、と思わせるほど子供が多い。

そんな小さな子供連れの親子専用のキャンプサイトがあったりする。騒ぐ子供がお隣さんに迷惑になるんじゃないか、なんて心配も無用だ。そこはお互い様だからね。

フェス中、ずっと子供たちがキャッキャ遊んでいる声が森の中に響いている。

とても平和だ。

圧巻のキャンプファイヤー

あと、特筆すべきは大きなキャンプファイヤーだろう。
トビウキャンプキャンプファイヤー


太鼓と踊りで表現される儀式とともに点火され、空に舞い上がる炎は圧巻だ。
毎年、これを観るために参加していると言っても過言ではない。


フェス飯も充実


その他、飲食店の出店はその規模の割に豊富だ。
本格石窯で焼くピザ。ホットサンドにコーヒー。鶏雑炊。カレー。もちろんお酒も。
「フェス飯」を十分堪能できるはずだ。
トビウキャンプピザ屋台

トビウキャンプピザ



毎年9月開催ということで、その気候は穏やかだ。
小さな子供連れの家族や、フェス初心者には最適のフェスではないだろうか。
気になる人は、来年ぜひ!

リンク:トビウキャンプ2017公式サイト








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