この週末に53km走った。
春恒例の「50kmくらい走って温泉入って焼鳥を食う」という企画だ。ガチっとしたものではなくユルっとした企画だ。
まぁ、オレにとってはペースがどうであれ、50km以上走るのはユルいものではないんだけど。毎年ラン仲間何人かでやっている。もう何年目だったかな。
53kmという距離に意味はない。オレの住む街から有名な焼鳥屋さんがある街の温泉までがその距離ってだけだ。
「まぁフルマラソンプラス10kmくらいだ、なんとかなるべ。ゆっくりペースで行けば」毎年思うことだ。しかし、そう簡単じゃない。20km地点で「あと30kmもあるのか」そう考えて気持ちは「終わる」。ゴールがとてつもなく遠く感じるようになる。そして40kmを超えると、ちゃんとしっかり苦しくなる。
別にマラソン大会じゃない。途中で離脱して電車で焼鳥屋の街までワープしたっていいんだ。
「がんばった後の温泉と焼鳥サイコーじゃないか」「ここでやめたって焼鳥の味は変わらないよ」天使と悪魔のせめぎ合いが続く。風も強くてね。時折、「暴風」と言っていい程の強い風が吹く。気温も一ケタだ。寒い。そもそもおかしいじゃないか。
焼鳥を食べるために50km走る。
なんでだよ。
まぁ、もちろんそれだけのために走ってるわけじゃないけど。雪国北海道のマラソンシーズンは春に始まる。だから、よし今シーズンも始まるぞ!っていうシーズン初めの「覚悟」の走りでもある。オレの中では。
それにしても、今年の焼鳥走は辛かったな。とにかく風が強くて寒くて。焼鳥走ってなんだよ。でも、オレはこう思ってがんばったんだ。
「今年で最後にしよう」
だから最後まで走り切ろうって。本気で最後にしようって決めたわけじゃない。気持ち半分だ。「今年が最後でいいかな」くらいだ。ホントに最後でもいいんだけど(笑)
でも、また、来年焼鳥を食うために50km走ってるかもしれない。わからない。走ってる時の辛さはすぐに忘れる。走り切ったという達成感の方が強く残る。マラソンあるあるだ。
この時期の50km走は、オレにとっていい練習になることは確かだ。いろいろ確認できる。例えば、普段の練習で(走っても15km前後)まったく発症することがなかったトラブルが起きる。靴擦れ的な痛みや、ふくらはぎの疲れが多少なりとも発症した。
だいぶ完成に近づいたと思ってたランニングフォームもまだまだ、ってことだ。それは今後の改善につながる。
逆に、大きなダメージがなかったことで、ランニングフォームの方向性は間違えていないんだな、という確認もできた。いつもなら50km走って温泉に入るとき、脚がヨボヨボだし、その後の焼鳥もあまりすすまない。気持ちとしては食べまくりたいのに、体が受け付けないって感じで。
だけど、今年は割とピンピンしてたし焼鳥もたくさん食べた。次の日も大きなダメージは残っていなかった。次の日に10km走ったからね。いつもなら絶対に次の日は走らない。走る気力もない。ランニングフォーム改善のおかげで、だいぶ楽に走れるようになったってことだ。よかった。そして、さらに改善すべき部分も見えた。長い距離を走らなければ見えない部分だ。
気持ち的にもプラスになる点は多い。ペースは置いといて、フルマラソンの距離を走れる脚はあるな、とか。時間的に6時間も7時間もかけて走っているから、その時間動きっぱなしでもなんとか脚は動くんだな、とか。
同時にマイナスな感情も芽生える。
今年の6月、4年ぶりにサロマ湖100kmウルトラマラソンを走るわけだけど。「今来た道を往復するってことだよな100kmって。それは無理だわ」とか。
2023年、今シーズンの目標はフルマラソンでサブ3.5。そしてサロマ100kmで村上春樹超えだ。
それに向けてのトレーニングはなかなか大変だ。
51歳の今、元気ハツラツじゃないことは確かだ(笑)いろいろ方向転換していい頃だろう。マラソンに限らず仕事や生活面でも。だからこう思ってがんばっている。
51歳の今、元気ハツラツじゃないことは確かだ(笑)いろいろ方向転換していい頃だろう。マラソンに限らず仕事や生活面でも。だからこう思ってがんばっている。
「もうこれで最後にしよう」
それがモチベーションだ。よくわからないモチベーションだ。「健康のためなら死んでもいい」くらいによくわからない。
だってオレは誰かに期待されているトップアスリートじゃない。「オレがサブ3.5達成したら手術を受けるんだよ」と勇気づける病床に伏すちびっ子もいない。嫌だったら今すぐやめても誰も何も思わない。そんな状況で、目標に向かって日々走り続けるのは、なかなか大変だ。何をモチベーションにすればいいんだ。
「もうこれで最後にしよう」だ。
わからないよ。気持ち半分だ。来年もまた、同じこと言ってそうだけど。「今年こそ」って。「もうこれで最後にしよう」って。
そう思ってがんばっていても、なかなか思うようなペースで走れないことも多い。そんなときはこう思う。
「オレはまだ重い鎧をまとっている。それを脱ぎ捨てた時見てろよ」と。
何を言っているかわからないかもしれない。ある程度の年齢の人にはこう言えば伝わるだろうか。「オレはまだ大リーグ養成ギプスを身にまとっている」
こういうことだ。北海道はまだ寒い。Tシャツ短パンで走れるわけもない。(何人かは見たけど。スゲー)まだけっこう厚手のジャケットを着て、下も長ズボンのジョガーパンツだ。まぁ、それほど走りづらいわけでもないけど、だけど、ベストの状態ではない。
「Tシャツ短パンになったら、もっと速く走れるに違いない」
そう思い込んでいる。「おーもーいーこんだーら」だ。まぁ、変わったとして数秒だよね(笑)あー、早く目標を達成して終わりにしたい。
「もうこれで最後にしよう」そんなモチベーションあったっていいよね。
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コメント
コメント一覧 (4)
自分は30km走の翌日はランオフにしたい人間なので!
私の初佐呂間前の1番最長距離は洞爺湖フルになると思うので、死亡覚悟で臨みたいと思います!
なんもすごくないよ、タラタラ走っただけだから(笑)
サロマはなんとかなるって!オレがなんとかなったんだから。
あるあるですね!若い人たちは何を言ってるのかわからないと思いますけど(笑)