あと10日もすれば、オレは100kmウルトラマラソンのスタートラインに立っている。マジで?ニワカには信じられない未来だ。未来ってほど先の話でもないけど。
オレは2023年6月25日(日)にサロマ湖100kmウルトラマラソンを走る。サロマ湖マラソンは4年ぶりの開催だ。
1ヶ月前にサブ3.5達成を目指してフルマラソンを走ったばかりだ。(すでに遠い昔に思えなくもないけど)まぁ、サブ3.5は達成できなかったけど、けっこうがんばったので軽く燃え尽きた感はあったかもしれない。
なのでそれ以来「100kmなんてどう走ったらいいんだべ」ってぼんやり考えながら、のらりくらり走っての今日です。
さて、どうする。
今さら走力どうのこうのって話ではないだろう。って言って、いつもレース前は練習から逃げている気がする。けどまぁ実際問題、100kmを前に今さら走力どうのこうのって話ではないだろう。って言って・・
それでも最善を尽くすために考えておくべきことはある。
「痛み」だ。
目指すはもちろん完走だ。できれば自己ベスト更新といきたい。不安はある。相手は100kmだ。不安がない方がおかしいだろう。いつだって飛行機の着陸に安堵を覚えるように。
何が不安なのか。「痛み」だ。100kmの道中、何らかの「痛み」が発生したら完走に黄信号が灯る。考えたくもないが、それがもし50km地点より手前だったら・・赤信号に変わるのは時間の問題だ。「まだ半分も行ってないのに、痛みがすごい」それは恐ろしい現実だ。
「半分も行ってないのに」
100kmを走る上で、絶対に思い浮かべてはいけない言葉だ。「残り50km」という現実は精神的に重くのしかかる。イコール残りフルマラソン以上ってことだからな。そんなこと考えるなバカ!
ラン仲間に会ったとしても絶対に口にしてはいけない。「まだ半分も行ってないね」って。友人の彼氏もしくは彼女の写真を見せてもらったときに「優しそうな人だね」とは言ってはいけないように。出来れば「よし、もう半分終わったな!」ってカラ元気出していこう。
100kmウルトラマラソンを完走する上で、痛みは大敵だ。
逆に言えば、痛みさえなければ完走することはそう難しいことでもないと言える。いや、やっぱり難しいな。難しいけど無理じゃない、ってところかな。
オレの場合、まぁ、多くのランナーがそうだとはと思うけど、考えられる「痛み」は2種類だ。一つはヒザなどの関節周りの痛み。もう一つは靴擦れ的な痛み。
どちらが嫌か。そりゃ、もう、靴擦れ的な痛みの方が断然嫌だ。オレの場合は。どちらの痛みも過去のウルトラで経験している。靴擦れ的な痛みは軽いものだったけど。
初めて走ったサロマ湖100kmでは、途中、ヒザが痛くなった。うわヤバいと思った。だけどオレはこんな都市伝説的なアドバイスを信じて走り続けた。
「ウルトラの場合、どこかが痛くなっても走り続けると痛みはなくなる(かもしれない)」
んなわけねーだろ、そう思ってたけど、実際に痛みは消えたんだ。だからこれは都市伝説なんかじゃく、もっと信憑性のある説なのかもしれない。といっても、別に「回復」したわけじゃなく、どこかが(もしかして脳が)「麻痺」して痛みを感じなくなってるだけなんじゃねーか、って気はするけど(笑)
まぁでも、ゴールまで走れたからね。次の日とかは歩けないほどにヒザが痛かったけど。その後、何日間かは痛かったけど。だからオススメはしない。痛みに耐えて走り続けるなんて。貴乃花VS武蔵丸じゃないんだから。
でも、どうしても、なにがなんでも、しばらく走れなくなったとしても完走したいんだ!でも脚が痛い。もうダメかも、ってくじけそうになったら・・
「ウルトラの場合、どこかが痛くなっても走り続けると痛みはなくなる(かもしれない)」を頭の片隅に置いておいてもいいかもね。
繰り返すけどオススメはしない。実体験として。時に勇気ある撤退は必要だ。でもね・・90km走ったところで撤退できるかっていったら、なかなかね・・
これに関しては、だから関節周りの痛みに関しては、オレは今回そんなに心配していない。心配していないどころか期待している。オレのランニングフォームに。100km走ったけど脚ピンピンしてたわ!って言いたい。ま、それはないと思うけど。どう考えてもピンピンはないな。100kmはそんなに甘くない。「なんとか問題なく行けたわ」くらいで納めたい。
ランニングフォームを改善してから、その辺の痛みが発生したことはないから大丈夫だと思うんだよな。うん、ここ数年そんな痛み、ケガはなかったと思う。
ランニングフォームで意識しているのは「骨で走る」だ。以前、このブログにコメントをいただいて「骨で走る」を知った。それに関するブログやYouTubeもけっこう見て勉強してみた。本も買った。
ただ、この「骨で走る」に関してはいろんなパターンっていうか流派っていうか方式があって、どれが自分にとっての正解なのか選ぶのが難しい。まぁ、オレの場合は「小難しい」のはすぐにパスって感じで(笑)わかりやすいのだけ取り入れるんだけど。なぜそこまで「骨で走る」を意識するかと言えば、こんな文言を目にしたからだ。
ただ、この「骨で走る」に関してはいろんなパターンっていうか流派っていうか方式があって、どれが自分にとっての正解なのか選ぶのが難しい。まぁ、オレの場合は「小難しい」のはすぐにパスって感じで(笑)わかりやすいのだけ取り入れるんだけど。なぜそこまで「骨で走る」を意識するかと言えば、こんな文言を目にしたからだ。
「筋肉は疲れるけど骨は疲れない」
おー。これを見過ごすわけにはいかなかった。だって・・ってことはだよ?
「骨で走る」=「疲れない」ってことじゃない!そんな夢のような走法があるんだったら取り入れたいじゃない。ってことで、出来るだけ「骨で走る」を意識してるんだ。最近いい感じになっていると思う。脚は疲れなくなった。からだ全体としては疲れるんだけど。どういうことだよ。いや、疲れていても「脚が上がらない」ってことがなくなったというか。
フルマラソンを走るときもそれは意識しているけど、ウルトラになればそれはマストだ。「骨で走る」。なんせ「骨で走る」=「疲れない」なんだから。いや、こういう解釈の方が合ってるかな。
「疲れても骨でだったら走れる」
「疲れても骨でだったら走れる」
100km走ったら疲れるに決まってる。なんか「疲れる」なんていう表現は生易しい気もするが。とにかく疲れるに決まってる。過去の経験から50km~70kmあたりが一番キツいだろうか。肉体的にも精神的にも。そのときオレはこう思うだろう。
「骨は疲れていないからまだ行ける」
興味ある人はいろいろ調べてみてくれ。「骨で走る」を。今回のサロマ湖ウルトラがうまくいったら、このブログにもオレなりに書いてみようと思うけど「骨で走る」を。
で、なにより心配なのは靴擦れ的な痛みだ。
これは最近でもたまにやってしまう。特にレース本番なんかで余計な力が入ったりするとやっちゃう。練習ではほとんどないんだけど。
これは最近でもたまにやってしまう。特にレース本番なんかで余計な力が入ったりするとやっちゃう。練習ではほとんどないんだけど。
ヒザの痛みとかは、ダマしダマし走れなくもないじゃない?そうでもない?
でも「靴擦れ」はダメだ。痛みを我慢して走り続けることは難しい。恐ろしいことに血が出る。靴下が真っ赤に染まる。まかり間違ってシューズにまで血が染み出てきたりしたら・・もう終わりだ。「足が大変なことになってる、もうダメだ」そう怖気づいてしまうだろう。その状況で100kmを走りきる精神力はオレにはない。単純にすごく痛いし。
その予防に「プロテクトJ1」はいかがだろう。


別に回し者じゃないよ(笑)まだ、そこまでの確信を持っているわけでもないから。ワセリンみたいなものだと思ってもらえばいいだろうか。ちなみにオレはワセリンを使ったことはない。ないのかよ。興味ある人は公式サイトとかアマゾンのレビューなんかを見てほしい。なかなか好評のようだよ。
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先日のフルマラソン(洞爺湖マラソン)で使ってみたんだ、プロテクトJ1。結果、「まったく」靴擦れ的なトラブルは発生しなかったよ。
先日のフルマラソン(洞爺湖マラソン)で使ってみたんだ、プロテクトJ1。結果、「まったく」靴擦れ的なトラブルは発生しなかったよ。
っていってもね、果たしてそれが、100%プロテクトJ1のおかげだったかは、申し訳ないがわからない。まず、そのとき履いてたシューズがオレの足と、とても相性がいいものだったから。普段からトラブルはまったくないシューズなんだ。そして、その日は雨で。シューズ、靴下は雨でびっしょびしょだった。
そんな状況で果たしてプロテクトJ1の効果はあったのか。
雨でびっしょびしょだったのに効果があった、すごい!って判断もできなくもないけど。オレ、普段トラブルのないシューズでも、レース本番になると無駄な力が入ったりするのかな、靴擦れ的な水膨れができることも多い。それがまったくなかったんだ。しかも雨でびっしょびしょだったのに。
って考えれば、なかなかの優れモノかもしれない。
そんなに高いモノでもないので、興味のある人は一度試してみてほしい。少なくとも悪い影響はないだろうから。つうか、超有名なモノかもしれないけど。オレが知らなかっただけで。だったら今さらゴメンなさいね。
骨とプロテクトJ1で100kmと勝負する。
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コメント
コメント一覧 (6)
シブケンさん、とても文才ありますよね!
いつも読書家だからですよね!
クスっとしたところもあり、
なるほど~と感心したところもあり、
幸せな気持ちになりました。
いつも冴えてるブログ、ありがとうございます!
さて、サロマまでもうすぐですね!
私はウルトラは未経験なのですが、
とても興味があります。
できたら応援に行きたいと思っています。
わりと近くに住んでいるので。
ラン仲間もたくさん出ます。
靴擦れの痛み、出ないように祈ってます。
骨で走ってください!
村上春樹超え、応援しています!
まるで、サロマ湖100km2週間前にして、鵞足炎痛が悪化して苦しむ自分のために書いていただいたようなタイミングです。
希望が湧くような、湧かないような(笑)
がんばります。
いやいや、文才だなんて・・褒めすぎです。だけどうれしいです、ありがとうございます。
あちら方面に住んでいるのですね。サロマの天気ってなかなか読みづらいですよね(私が無知なだけかもしれませんが)
いつもウェア選びで悩みます。ビビりなので。
まぁ、私の場合12時間近く走っているわけで・・そりゃあ途中で天気も変わるわって話なんですけど。
今になって、村上春樹のタイムを意識してサロマを走る人もほぼいないと思いますが(笑)なんとか村上春樹超え目指してがんばります!
それはタイムリーでした(笑)
ヒザの痛みは無理なさらずに。でも、ウルトラは走り続ければ・・いやなんでもないです。
お互い「あまり」無理はしないようにがんばりましょう!
シブケンさんが辛いこと、痛いことなど素直に書いてくれるので、こんな時間をかけてしんどいことをしてるのは僕だけじゃないと励みになりました。色んなブログを読みましたが気持ち的にしっくりくるのはシブケンさんでした。ありがとう!
自分なりに走った気はしてますが、とても100キロ走り続けるような強い脚は作れなかったので不安だらけで北海道に向かいます。岩本さんの赤本で80点ちょい。ソツケンは時間通りに走れなかった。
東京に住むものにとっては、時間的にも経済的にもとても贅沢な大会になります。嫁も着いてくるし。まあとにかく楽しみましょう。それしかまあ僕にはできない
こんなブログが少しでも何かの役に立っているのなら、嬉しい限りです。
ホントあと何日かで100kmのスタートラインに立つとか・・信じられないですよね。
でも冷や水さん、全然大丈夫でしょ!岩本さん赤本で80点以上、ソツケンも時間はアレにしても60km走ったんですよね?
私の初挑戦は72.5点で60km走り切れなかったですからね(笑)それでも時間内完走できました。楽しむためには笑顔を忘れずに行きましょう!私もついつい死にそうな顔になってしまうのですが。どこかの心理学者だか哲学者が言ってたやつです。
「楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ!」