オレは「いらない派」だ、ということで前にブログを書いたんだ。

関連記事「マラソン大会 Tシャツ問題」

マラソン大会に出場するともらえる記念Tシャツはいらない、と。
もらってうれしかった時期もあるけど、今はいらない、と。

理由として

・ダサいデザインが多い
・同じTシャツを着ている人とすれ違うのが気まずい


ってなことで。


だけど、昨日の出来事で少し考えが変わったんだ。


記念Tシャツも悪くないな

上記ブログ「マラソン大会 Tシャツ問題」にて、オレはこんなことも書いたんだ。


これがさ、500人くらいしか走っていない奥尻ムーンライトマラソンのTシャツだったりしたら、オレでも話かけられると思うんだよね。「あー、奥尻出たんすか!」なんつって。


大規模で出場ランナーの多い大会の記念Tシャツを着て走ると、同じTシャツを着たランナーと頻繁にすれ違って気まずい。
だけど、小規模大会で出場ランナーの少ない大会の記念Tシャツを着ている人がいたら、仲間意識が芽生えて話しかけられるんじゃないか、って話だ。

その時がきたんだ。


昨日、いつものコースをランニングしていると、前方に見憶えのある色のTシャツを着ているランナーを発見。

奥尻ムーンライトマラソンのじゃね?

その時点では、まだ確信はない。
でも、あのエメラルドブルーは、今年2017年のそれの可能性は大だ。

オレはスピードをあげる。

そのランナーは、少々年配のオバサンで本格的なランナーというわけではないので、すぐに追いつく。
エメラルドブルーに黄色であしらった島の形を確認した。右下には島のゆるキャラ「うにまる」がいる。
奥尻ムーンライトマラソンTシャツ




間違いない。奥尻ムーンライトマラソン2017のTシャツだ。

話しかけても大丈夫だろうか。

やさしそうなオバサンだ。オレみたいな決して人当たりのよくない人相のオッサンが、いきなり話かけても大丈夫だろうか。
もしかして、自分の子供に借りたTシャツという可能性はないだろうか。

オレ、ビビリ過ぎだろ(笑)

でも、せっかくだ、話しかけるべきだろう。
だって、あの大会を走ったのって500人くらいなんだぜ?どの地域から何人来ていたのかはわからないけど、外を走ってて、偶然その中の一人に合うなんて奇跡じゃない?そこまででもないか(笑)

でも、せっかくだ。夜じゃないのだけが救いだ。
夜にオレみたいなオッサンにいきなり話しかけられたら、通報されないとも限らない(笑)

追い越しをかけながら、思いきって話しかけてみる。

「あー、奥尻出たんすか!」
なんてフランクにはいけない。

「あの、すみません」だ。
あたりまえだろう。見知らぬ人に話しかける時は「すみません」だ。

オバサン、ビクっとなる。
そりゃあ、そうだろ。追い越しかけてきたやつに、いきなり話しかけられるんだ。

Tシャツを指さしながら
「それ、奥尻、走ったんですか?」

もっとちゃんと話せよ、片言日本語の外国人かよ、オレ。

「あ、はい」
「オレも走ったんですよ!」

オバサン笑顔。

よかった~。
「今年は天気も良かったですね」

オバサン、話にのってくれる。そう、
奥尻ムーンライトマラソンはけっこう雨に降られているんだ。きっと何回か出たことあるんだろうね。

「ホント、天気よかったですね~」
じゃまた、的にオレは走り去る。疲れてたけど、スピード上げて走り去る(笑)

世の中で、一番つまらない会話は天気の話であることはよく知られたことだ。
だけど、この時の天気の話は素敵な会話だったよ。

これが記念Tシャツの力だ。

ランニング中、知らないランナーと軽い挨拶もままならないオレが、見知らぬオバサンに話しかけることができたんだ。

見知らぬオバサンって、なんかもっと他の言い方あるだろ。

奥尻ムーンライトマラソンを走った同志に、ぜひとも話しかけたくなったんだ。これはけっこう素敵なことじゃないのか。

そうか、こういうことなんだね。記念Tシャツも悪くないね。

とはいえ、オレはこの奥尻ムーンライトマラソンTシャツを着て走ることはないだろう。
だって、ちょっとダサいなこれ(笑)


最後まで読んでくれて、ありがとう!




スポンサーリンク


コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット