テイネトレイル2024を走った。
→テイネトレイル公式サイト(外部サイト)
オレがゴールした時はすでに祭りの後だった。
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オレがゴールした時はすでに祭りの後だった。
苦しみもがいて、7時間以上かけて、やっとたどり着いたゴール地点は閑散としていた。そこにゴールゲートはなかった。
雨風強い悪天候のせいなのか。スタートの時もそうだったから。強風のため、スタート直前ギリギリに空気を入れてゲートを立てていたんだ。

スタート時
同じように、ゴールゲートも悪天候のせいで早めに撤収したのか。なんせここは「山」だ。少しでも危険要素は排除したいということなのかもしれない。
はたまた制限時間に近い遅い時間帯だったから、もう撤収が始まっていたのか。とにかくそこにゴールゲートは設置されていなかった。
だからゴール地点を目視できる地点にたどり着いた時、オレはゴールがどこなのかわからなかった。このトレランレースを走るのは3回目なんだけど・・いまいちわかっていないオレ。やっぱり目指すべきゴールゲートがないと、あれゴールはどこだ?ってなる。すぐ前を走ってるランナーもいなかったし。
いや、スタート地点とゴール地点は同じだから、なんとなくは「あの辺だろう」ってことはわかるんだ。青いパイロンを並べた「道」もあるし。
だけどゴールゲートがないと、やっぱり遠くから見たとき「目指す場所」がない。ゴールゲートがないのに加え、ゴール地点で応援(見物)する人もゼロだったから(笑)
まぁそれはしょうがない。雨は強く降っているし、多くのランナーはとっくにゴールしている。
そこは無人のゴールに見えた。
もちろんスタッフは数名待ち構えていたし(悪天候の中ご苦労さまです)記録証を出すテントも設置されていたから、無人ってことではないんだけど、あまりにも閑散としていたからオレには無人のゴールに見えた。

ゴール地点
とにかく最後の力を振り絞って、そっちに向かって走る。その時、ゴール直前でダッシュしているオレの目の前を車がブーンと横切った。マジか(笑)やっぱりゴール会場の撤収は始まっているようだ。
その誰一人、気にも留めていないオレの静かなゴールは、終始無様な走りだったオレに相応しいゴールに思えた。
自分の不甲斐なさが嫌になった。最初から最後までずっとだ。登りは遅い。下りもスピードを出すのが怖くてへっぴり腰なる。太ももがパンパンになって比較的平らな道も走れなくなる。結局どこも走れない。
登る下る。登る下る。登る下る。何回繰り返すんだよ。登る。登る。登る。登る。どこまで登るんだよ。なんでオレはこんな苦しいことをしているんだ。何回も思った。
今回オレは約34kmのロングの部を走った。最後の10kmくらいは雷雨の中を走ることになった。土砂降りの時間帯もあった。雷がピカっと光ってけっこう近くでゴロゴロゴロゴロ!って鳴ること数回。
コースはドロドロでシューズはぐしゃぐしゃだ。幸か不幸か(不幸だよ)、過去にもっとヒドい状態のトレイルを走ったことがあったので「またかよ」そう笑うことができた。
レース後半は雨の中、無様な自分を笑っていられたので、なんとか走り続ける(かなり歩いたけど)ことができたと思う。
雷雨の中を走ってた時は、ほとんど山の中で一人ぼっちだった。オレは何をやっているんだ。笑わずにはいられなかった。
どこまでも続く登山道の丸太でできた登り階段。太ももがパンパンで脚が上がらなくなってくる。たった10センチ20センチの段差分が上がらない。右脚左脚交互に上げて登ることなんかできない。右脚上げて。左脚持ってきて。また右脚上げて。左脚持ってきて。の繰り返し。右脚が上がらなくなってくると、今度はその逆左脚から。
あと一段、あと一段、と果てしない階段を上っていく。ここまで自分の体が追い込まれていることに笑う。脚が上がらないってどういうことだよ、って。
ロードのレースだと脚が動かなくなるってことないもんな。ツったりはするけど。脱水とかで体調が悪くなってもう走れないってことはあるけど。
こんなに苦しんでるのオレだけじゃないのか、と思う。
いや、まだ後ろに何人かいるであろうランナーは同じように苦しんでいるのかもしれない。だけど、それはオレからは見えない。いや、本当にオレの後ろにランナーはいるのか?
一人ぼっちの時間帯が増えてくる。
一人ぼっちの時間帯が増えてくる。
そんな中、コース設定的にスーパーロングの部を走っている強者達がオレを追い越していく場面が何回かあって。どっかの区間をロングの部は1周するところをスーパーロングの部は2周してるみたいなことで。
みんなスゲーんだよ。トレイルランナー。毎回思うけど。強い。どうやったらあんなスピードで下って行けるんだ?そして元気だ。みんな死にそうなオレに声をかけてくれる。「がんば!」「ナイスラン!」って。全然ナイスランじゃないのに。ありがとう。
ロングの部の制限時間は8時間だ。前回走った2022年は6時間台でゴールしたんだけど、今回は7時間を超えてしまった。まぁ、これがオレの限界だ。ダメダメだったけど、がんばったと思う。

楽しめたか楽しめなかったか、と自分に問えば・・まぁ、自分のダメさを笑った分楽しめたかな。終始苦しかったけど。
誰一人、気にも留めていない静かなゴールだったけど、ゴールスタッフだった年配の女性だけはオレを褒めてくれたよ。ゴールと同時に「疲れたわ!」叫んだオレに「雨の中、大したもんだ」って。ありがとう。
そして横のテントで記録証をもらった時も、年配の女性スタッフが気をつかってくれる。「ほれ、雨で濡れてしまうからビニールに入れたよ」って。そのビニールは、もちろん記録証専用のケースとかじゃなくて、その辺に落ちていたような(失礼)全然サイズの合っていないゴワゴワしたビニール袋だった。でもそれがいいよね。ありがとう。

テイネトレイル2024結果はこうでした。
ロングの部
出走261人中 199位 完走率88.1%
よし!来年もがんばるぞ。とは今のところならないな(笑)
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コメント
コメント一覧 (8)
ゴールゲートないのは、めげそうw 完走者230人として、後ろに31人いた計算になりまする^^
『まぁ、自分のダメさを笑った分楽しめたかな。』
↑
コレ、超大事だと思います!
僕なんかいっつもコレです(笑)
お疲れ様でした^ ^
疲れました~
ゴールしてからも、車に戻るまでゼッケン付けた人、だーれもいない感じで
ホントに大会あった?って(笑)
ありがとうございます。
こんな歳になって、泥んこの道をバシャバシャ走ることも、まずないですからね(笑)
何やってんだオレって。
悪天候のなか最後までナイスランでした。
ゴールラインはどこですか?
今までにないオチでしたね!^^
梅宮アンナ的挑戦の100マイルのトレランですが、完走できました!
エントリー時点では12㎞のトレランが最長でしたが…
走りながら梅宮アンナを思い出していました(笑)
ありがとうございました
ゴールラインはどこですか?確かに。くっそーその表現に気付かなかった(笑)
それにしても・・すごすぎる!12kmから100マイルは。
100マイルの完走はすごいです。お疲れ様でした。
梅宮アンナ的挑戦、そのノリ、大切ですよね!
自分は本降りの前にやめちゃったのでパラりとあたった程度でしたが。
中間地点への到着が毎年30分ずつ綺麗に遅くなるのはなんでだろ💦
ゲートがないとゴールした感薄くなりますよね。。。やっぱりネタを拾いますね(笑)
いや~お疲れ様でした。
けっこうな土砂降りにやられましたが、逆にそのおかげで笑えて気が楽になって・・なんとかゴールできました。が、辛かった~
それにしても、雨が多いなオレのトレラン。まぁ、山ってそんなもんなんですかね。