サイコーのゴールだった。
ゴール後、フカフカの芝生の上でサイコーな時間を過ごすことができた。「30分だけ」だけど・・
この週末、2025年6月29日(日)函館マラソンを走ってきた。フルマラソンだ。
函館マラソンはオレにとって思い入れのある大会の一つだ。
なぜなら、函館はオレが生まれ育った街だからだ。高校まで函館で過ごした。いつの間にか今住む札幌の方が長くなってしまったけど、でもやっぱり地元は函館だ。
函館マラソンは1991年にハーフマラソンの大会として始まったらしい。そして2016年にフルマラソンの部も加わり、現在の形になったということだ。ネットでちゃちゃっと調べただけなので、間違えていたらゴメンなさい。
オレはその2016年の大会でフルマラソンを走り、翌年2017年にハーフマラソンを走った。
それ以後、一度も走っていなかった。
全然思い入れねーじゃねーか!そう思われるかもしれない。まぁそう言われても文句は言えない(笑)
いやいや、他の大会と日程がかぶったり(サロマ100kmとか)、あと、なんか、いろいろアレで出れなかったんだよ。だけど毎年、「あーみんなこんな暑い日に函館マラソン走ってんだな」と思いを寄せていたことは間違いない。
そう、ここ数年、函館マラソンは「暑い」んだ。北海道の6月とはいえ、暑いんだ。フルマラソンを走る気温としては、だよ。過去データを見ると、だいたい25℃前後になっている。去年2024年なんて28℃を超えている。だから今年も暑いんだろうな、と覚悟はしていたんだ。天気予報もそんな感じだし。
ところが、結構涼しくて走りやすかったのはラッキーだった。
って言っても、結局今年も26℃は超えたみたいだけど。だけど、太陽が雲に隠れている時間帯も多くて。その時間帯は体感的には涼しく走りやすかったよね。海岸線を走る区間は海からの風が涼しくてね。「どうせ暑くなるんだろ?」って覚悟というか、ある種あきらめもあったから一層そう感じたのかも。
まぁでも、そういう「時間帯」が多かったってだけで、全てがそうじゃない。30km過ぎてからは暑さに苦しめられたよね。苦しめられたのは暑さだけじゃない。函館マラソンのフルマラソンコースは高低差がキツい。
公式サイトで
「フルマラソンは高低差が大きい「日本一過酷なファンラン」と称されています。」
とか謳われているほどだ。「称されています」じゃねーよ!(笑)
いや、マジで鬼のようなコース設定なんだ。いつものように30kmを過ぎるころに、思うように走れなくなるじゃない?(オレの場合)そこから鬼のようなアップダウンが始まって。さらに思うように走れなくなって。そしたら今度は雲から太陽がこんにちは、だ。
暑いわ足動かないわ上りだ下りだで、走ってんだか歩いてんだかわからないスピードになる。まぁ、歩かなかったことだけは(歩いてるようなスピードでも)自分を褒めてやりたいとは思う。
今回の目標もやっぱり「歩かない」だったから。去年のレースでは後半歩いてばかりだったからさ。そして4時間切りだ。いわゆるサブ4だ。去年まで鼻息荒くサブ3.5を目標にしていたから、目標の下方修正は少し残念ではあるけどでも今の実力がそうなんだからしょうがない。
スタートのピストルからスタートラインにたどり着くまでのロスタイムは3分ってところだった。できればそれを飲み込んだグロスタイムでサブ4したいところだが、ネットタイムでも十分だ。自分が納得できるかどうかだけの問題だから。
スタートしてから3km地点までの記憶は・・ない。
尿意だ。
スタート前の水分補給の調整に失敗したようだ。暑いから多少飲んでも大丈夫かな、って。整列してスタート5分前って頃に、「ゴールまではもたないな」って尿意がすでに(笑)
ナメてんのかオレの膀胱。
スタートしてからとにかくトイレを探す。まだあるわけねーのに。「あそこのコンビニ行けねーか?」「あそこのガソリンスタンド行けねーか?」とかで頭がいっぱいだ。走るペースなんて知ったことか(笑)
3km地点でやっと仮設トイレを発見。飛び込んだ。といっても、数人並んでいる。そうか、キミたちも調整失敗の仲間か!
1分以上のタイムロス。
そんな始まりだった。すでにダメレース決定だ。
そんなレースも35kmを過ぎて、ヘロヘロになってどうやってもキロ6分台でしか走れなくなったとき、それでもサブ4への希望はあった。このままのペースでなんとかギリっていう。
一番苦しい状況だ。あきらめたい。だけどあきらめなかったらなんとかイケる。そんな状況だ。苦しい。「これがフルマラソンだよな」「サブ4ってキッついな」そう思う余裕はあった。いや、余裕ってほどでもないけど。
一番苦しい状況だ。あきらめたい。だけどあきらめなかったらなんとかイケる。そんな状況だ。苦しい。「これがフルマラソンだよな」「サブ4ってキッついな」そう思う余裕はあった。いや、余裕ってほどでもないけど。
だけど、苦しい状況を楽しむことはできていたかもしれない。今回もダッセーなーオレ、って。自分のモッサリした走りを笑う。
ラスト2km。
ガーミンの腕時計を見れば、6分、6分、でなんとかギリでサブ4イケそうだ。ラスト1kmは5分台で走れていることを実感する。「ヨシ、イケるだろ」もうすぐゴールの陸上競技場だ。そのとき沿道で応援する年配の男性が声をあげた。
「はい、今4時間3分台だよ!」
うっせーわジジィ!どんな掛け声だよ。「サブ4イケるよ」とかならわかるけど、もうがんばってもムダだよと言わんばかりの。まぁ、そういう意味じゃないんだろうけど、こっちはネットタイムでサブ4狙ってんだから黙っとけ!そんな気持ちで駆け抜ける。
競技場へ入ってからトラックの直線をラスト50m程度走ればゴールだ。鬼スパートした。バカじゃねーかあいつ、そう思われたくて(笑)鬼スパートした。
いっただろ!サブ4!
オレはやり切ったぞ!ゴール後にもらったぬっるい水を飲んで(少し嫌味です笑)競技場中央の芝生に寝っ転ぶ。フカフカだ。空を見上げる。なんてサイコーな時間なんだ。しばらく動けない。たまにぬっるい水を飲む。そして寝っ転ぶ。
いつだってフルマラソンのゴールはサイコーだ。全てから解放される。周りで寝っ転ぶランナー達も嬉しさにあふれている。
いつだってフルマラソンのゴールはサイコーだ。全てから解放される。周りで寝っ転ぶランナー達も嬉しさにあふれている。
ゴールから30分経った。もっと寝っ転がっていたかったけど、そろそろ応援に来ていた奥さんと連絡を取らなければならない。オレはスマホを持って走らないから、預けた荷物を取りに行かなければならない。のっそりと立ち上がったとき、ラン仲間を見つけた。「おーどうだった?」つって。
「いやーなんとか4時間は切ったと思う」(たぶん)満面の笑みのオレ。しかしそのラン仲間は冷酷に告げた。「いや、切ってないよ」。
ウソ・・だろ?
ラン仲間はすでにオレのタイムをチェックしてくれていた。レースの道中、何度かすれ違いざま声をかけ合ってもいたから。4時間を「7秒」オーバーしていた。
7秒。
世の中には知らない方が幸せなこともある。
学生時代片思いしていた彼が、彼女が、同窓会で再会したら・・そんなこともあるだろう。
長く連絡をとっていない知人が亡くなっていたとして、知らなければ自分の中では生きている・・そんなこともあるだろう。
たとえ実際は7秒オーバーしていたとはいえ、それに気付いていないなら、サブ4した実感があるのならば30分だけでもサイコーな時を過ごしたっていいじゃないか。水がぬるかったとしても。
しっかし、このラン仲間に会ったのもそうだけど、他に出場していたラン仲間とも全員と会える不思議。走ってる最中も含めて。フルとハーフで7900人あまりが同時に走っている中で。まぁ、オレのラン仲間は少ないけどさ。
さらには、このブログ読んでます、なんて声もかけてもらって(最近はめったにない)よくこんな見た目のオレに(どんなかは知らないけど)声かけてくれるよなって(笑)ありがたい話です。
それにしても7秒、か。
2025年R-1王者の友田オレのネタじゃないが「どうにかできたはず」
最初のトイレがまずダメだったし、後半のエイドで水を飲むとき歩いたのもダメだったかもしれない。単純にもっとペースを上げれるなって思った時間帯もあったけど、ビビッて上げれなかった。
そんなことよりアレかな。チャリで行ったのがダメだったかな。実家の車庫に眠っていたホコリまみれのチャリを引っ張り出して会場までそれで行ったんだよね。片道20分弱。無駄な筋肉を使ってしまったかな。

いや、やっぱり「どうにかできない」のがフルマラソンだ。どの瞬間だって、その時出来るベストを尽くしていたはずなんだ。
フルマラソンに「後から思えば」なんて言葉は意味がない。「行けたら行く」という約束に意味がないように。
まぁオレの結果はそれとして。函館マラソン、とてもいい大会だと思った。お祭り的な楽し気な雰囲気で。エイドのフードも充実していて。つっても、オレは体が受け付けなくて何も食べられなかったけど・・
そうそう、荷物預かりもそのシステムが完璧で。預かりから受取りまで超スムーズ。クロネコさんが主導しているのかな。さすがだ。
来年もまた出たい、という声が多いのもうなずける。オレ?まぁ、思入れのある大会ではあるけど・・(笑)
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コメント
コメント一覧 (10)
ぬっるい水w
7秒w
いや〜本当にブログ面白すぎて、
5回くらい爆笑しました!
キテますねー!
サブ4、惜しい!
7秒!
サロマ出たのかな?と思って覗いてみましたが、
函館だったんですね!
本当に色々お疲れ様でした!
そして元気もらえました!
ありがとうございます!
これからもお互い頑張りましょう!
全てにおいて素晴らしい大会だったんですけどね。ぬっるい水だけが(笑)
もしかしたらランナーの体を思って、ってことはないか!
ありがとうございます!
いや~いろいろとウマくいきませんでしたわ(笑)
サロマから逃げたわけじゃないんですけど、函館は思い入れが強いんで!(ウソっぽい)
お互いがんばりましょう~
函館だったんですね~。
しかも7秒足りずとかw
思わず笑ってしまいました。次は道マラですかね?私も走ります。がんばりましょうね!
なんだかパッとしないマラソンが続いています。目標もなんとなく、で。
ま、でも諦めないで(何を?)もうちょっと走り続けてはみます。
道マラ走ります。がんばりましょう~
7秒はタイムカードならセーフです(笑)。
北海道マラソンは『その7秒を削りだせ』ですね!
最近(毎年?)暑すぎて日々のジョグすらサボリがちですが、いい刺激もらってます!
ありがとうございます!
そうですね、ビビらなければ削りだせるところはたくさんあったので(笑)
北海道マラソンは気持ちよくゴールしたいですね(苦しむのは間違いないですが)
暑い日は続きますが、お互いがんばりましょう~
だよね。そろそろ書こうかな!