どちらかといえば、弾き語りライブの方が難易度は低いと思う人が多いかもしれない。
バンドでやるライブと比べての話。
この場合の難易度とは「魅せる」ことの難易度だ。
お客さんを感動させたり笑わせたり楽しんでもらう難易度と言えばいいかな。

確かに弾き語りライブはギター1本一人でフットワーク軽く出来るから、ステージに立つまではバンドを組んでライブするよりは簡単だ。

しかしだからといって「魅せる」ことが簡単なわけじゃない。
それはバンドでやるライブより数段難しいと言っても過言ではない。


弾き語りライブをオススメする理由

それはもうスキルアップのためだ。
演奏技術もそうだし、自作の曲を歌うのならその作詞作曲編曲のクオリティーもそうだし、MCトークもそうだ。
弾き語りライブはその実力がむき出しになるから怖ろしい(笑)



弾き語りの方が難しいと思う理由

お客さんが近い

弾き語りライブは、ライブハウスよりも狭い会場でやる場合が多いと思う。
ちょっとしたカフェや飲み屋さんの片隅にステージがあって。
いや、ステージと呼ばれる「段差」がない場所だって多い。

要するにお客さんとの位置関係が近いんだ。
これは誤魔化しがきかない。


お客さんの視線

ライブハウスの場合、照明によってステージからお客さんの姿が良く見えないことが多い。
バンドのライブは音も爆音が鳴っていて終始ざわついている。誰が何をやってるかなんていちいち気にならない。だからお客さんの視線もほとんど気になることはない。

弾き語りの場合そうはいかない。
お客さんとの距離が近いこともあって痛いほどの視線を感じることもある。

会場は基本的に静かだ。

なんつーか、真剣に見てくれるお客さんが多い気がする。
まぁ、わざわざアマチュアの弾き語りライブに足を運ぶくらいの音楽好きだからね。
オレは弾き語りライブをやっていると、たまにこう思うんだ。

「あんまり、こっち見んなや」って(笑)

バカやろう、おまえなんかを見てやってんだろうが。
だったらライブなんかやるんじゃねーよ!って話だけど、違うちがう。
わかってるよ、オレなんかのライブ見てくれてほんとありがたいんだよ。
だけどさ、あんまり真剣に見られても困るっていうか(笑)

もっと、酒でも飲んで友人と語らいながら横目で見てくれたらそれで十分なんだけどな。

って言いつつ、オレも客側になれば、けっこう真剣に見てしまうんだけど。
だって、あんまり騒ぐと演奏してる人に申し訳ないじゃない。
って、みんなも思ってオレなんかの歌も真剣に(表面上は)聴いてくれてるんだろうな。

でも、あの緊張感ったらないよ。
オレ、バンドのライブは慣れていたんだけど、始めて弾き語りライブやったとき、その緊張感に吐きそうになったもんね(笑)


MCトーク

これが難しい。

バンドでライブする場合は、トーク一切無しだって問題ない。
下手なトークで会場を凍てつかせるくらいなら(笑)だまって演奏で魅せる努力をするべきだ。
トークをするにしても、次回ライブの告知など一方的な話で問題ない。

弾き語りライブでトーク無しはありえない。
一方的な話でもダメだ。

会話だ。

弾き語りライブにおけるトークはお客さんと会話をするようにしなければいけない。
プロミュージシャンの弾き語りライブだってそうだろ?
普段のバンド活動では無口なあのミュージシャンだって、弾き語りになれば積極的にお客さんに話しかけけてくるはずだ。地元ネタなんかでね。さっきどこそこのラーメン屋行ってきたんだ、とか。

とにかくお客さんが近いからね。

なんにしても反応はダイレクトだ。
弾き語りライブで会場を盛り上げられる人は、例外なくトークがうまい。
お客さんを笑わせるのがうまい。

まぁ、プロのミュージシャンはいいよ。基本的にみんなその人のファンだからさ。
さっきどこそこのラーメン屋に行ってきたって言うだけで「えー!」つって会場は盛り上がる。

アマチュアはそうはいかない。
誰がおまえが行くラーメン屋に興味があるというんだ(笑)

じゃあ何話せばいいんだよ、ってなると思うが心配するな、鉄板ネタが一つある。
他の出演者の感想を織り交ぜるんだ。

アマチュアミュージシャンがワンマンで弾き語りライブをすることはまずないだろう。
他に何組か出演者がいるはずだ。

その人たちの感想を言うんだ。嫌味にならない程度で褒めるのがコツだ(笑)

名前は必ず憶えるんだぞ。
「さっきの○○さんの最後の曲サイコーっすね。あーいうかっこいい曲オレも歌いたいんだけど、なかなかつくれないんですよね~」なんつってさ。
そうすればその人を見に来ている友人知人も巻き込めるだろ?

姑息だな(笑)

いや、オレはホントに他の出演者をうらやましく思うこと多いけどね。
みんなうまいんだよ。オレが下手なだけって話もあるけど。
そう思ったときは、恥ずかしがらずにトークで話してみるべきだ。

そうやって他の出演者も含めて会場にいる人たち全員を味方につけるくらじゃないと、その弾き語りライブが成功することはないだろう。


とにかく弾き語りライブはトークスキルが全てといってもいいくらい、それが重要になる。


助けてくれる仲間がいない

やっぱり、一人でライブするのに慣れるまでこれが辛かったよね。
バンドはさ、なんか失敗しても横にメンバーがいるじゃない。
一人で弾き語りするときは、誰も助けてくれないからね。

それだけに、スキルアップにはもってこいだ。演奏にしてもトークにしても。

実際、一人で弾き語りライブをやることに慣れたあとにバンドでライブすると、かなり気楽だし。
だから、バンドマンは弾き語りライブを修行だと思って(笑)やってみたほうがいい。

って言いつつ、オレは一人があまりにも辛くて、最近はバンドメンバーを引き連れての弾き語りライブも多い弱虫野郎です。
弾き語りライブ


とにかく、バンドでのライブと弾き語りライブはまったくの別物だから、ぜひ挑戦してもらいたい。






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