ライバル?
チームに属してるわけでもなからラン仲間なんていないよ。ましてやライバルなんて。

そんな市民ランナーは多いかもしれない。一人でもやれるところが、趣味としてのランニングのいいところだからね。

でも、けっこう身近にライバルはいるものだよ。

昨日、札幌は雪が降ったんだ。
まだ11月だってのに、街は雪で真っ白だ。11月に雪が降るのは毎年のことだけど。

朝、窓の外にそんな光景を見たオレはコーヒーを飲みながらこう思うんだ。

「まいったな~、今日は走れないな。まいったまいった。」

もしかして、少し微笑んでしまったかもしれない。
厚手のコートを着て、暖房ポカポカの車でのんきに買い物に出掛ける。道路は渋滞だ。外を歩いている人は少ない。
なかなか進まない車にイライラしていると、横の歩道をなにかが通りすぎた。
雪中ランニング
※写真はイメージです。

ランナーだ。

いた。オレのライバルだ。
どこの誰だかは知らないけど。



ライバル心を走る原動力に

必ず走りたくない日がある。
いや、走りたくない日「しか」ない時期だってある(笑)

雪が降っている。冬は寒い。夏は暑い。雨が降ってる。風が強い。要するに天気が悪い。体が痛い。なんとなく体がダルい。病み上がりだ。仕事で疲れてる。飲み会がある。見たいテレビがある。大会が近いし無理しない方がいい(都合のいい判断)。

などなど、走れない(走りたくない)理由をあげたらキリがない。

ランニングをやっていない身近な人は言うだろう。
「無理して走ってどうすんの?オリンピック選手でもあるまいし」

そう、たかが趣味のランニングだ。嫌々走る理由がどこにあるだろう?
しかし、それを見つけなければこんな日にたとえば10キロも走れるわけがない。

「いや、さっき走ってる人がいたから」

それが走る理由だ。
ライバルに負けるわけにはいかない。どこの誰だかは知らないけど。

ライバル心を走る原動力にしたい。

それはマラソンのライバルじゃないくてもいい。
バカ(いい意味で)のライバルでもいい(笑)



どんな時でも必ず誰かは走っている

いや、いっつもいっつも走ってるライバルを目にするわけでもないだろ。

って、そう?おかしいな。
冬は雪がのっそり積もるしクソ寒いし、決してマラソントレーニングに恵まれた地域ではないと思う札幌でもいっつもいるけどな。走ってる人。

オレはランニングをしていて、他のランナー誰一人ともすれ違わなかった日を知らない。
ランニングをしていると必ず誰か他のランナーとすれ違う。
いや、それ、多くの人が走ってるランニングコースを走ってるからじゃない?そう思うかもしれない。
オレもそう思って、じゃあ、ってんでどっか知らない住宅街を走ってみると、

すれ違うんだ。

ウソだろ?っていう曲がり角からランナーが飛び出してくるんだ。

仕事で帰りが遅くなった時だって。
大会が近かったらちょっと遅い時間でも走るしかない。時間はもう、22時を回っている。
こんな遅い時間に黒っぽい服装で(明るい服着ろよ)走るとか普通の人じゃねーよな、警察に職務質問なんてされたら嫌だな、なんて思って走っていると、

すれ違うんだ。

暗闇からランナーが飛び出してくるんだ。

いくらなんでも、っていうほぼ台風のような強風で雨の中、パーカーのフードを頭にすっぽりかぶって走っていると、

すれ違うんだ。

同じようにパーカーのフードを頭にすっぽりかぶって走ってくるランナーと。

そこかしこにライバルが出現するんだ。

あんなやつらに負けてらんねー。
そう思って、オレは今日も走る。

どこの誰だかは知らないけど走ってるランナーを見ると「うわ、やべっ」っつって。





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