(2018.1.18追記あり)
(2018.2.25追記あり)
(2019.1.3追記あり)

マラソンヒールストライク
時代の流れとしては「薄底」だろう。
脚のケガに対しても、速く走る上でも「薄底」をススメるメソッドが大勢だ。
それが「正解」だと思っているランナーも多いと思う。

ところが、だ。

今度はそうきたか。

そう思ったは、とあるランニングシューズのニュースを目にしたときだ。
このところの目覚ましい活躍で注目されている男。
東京オリンピックのマラソン競技でメダルが期待される男。

「大迫傑」が使用しているナイキのシューズに関するニュースだ。

厚底シューズなんだ。



厚底ブーム、あるなこれ。

いや、やめてくれよ。どっちなんだよ。
常に情報に踊らされてるオレの身にもなってくれよ。(踊らされてんじゃねーよ)

気になってしょうがないんだ。
どんなシューズがベストなのか。厚底なのか薄底なのか。

なぜなら、自分が遅いのはシューズのせいなんじゃねーかな、とか思っているからだ(笑)




でもやっぱり薄底を選ぶべきだ

少なくとも、初心者~サブ4近辺のランナーは薄底シューズを選ぶのがベターもしくはベストだろう。

なぜならオレたちは「大迫傑」ではないからだ。


シューズの底問題=着地問題

今だに論争が絶えない着地問題(大袈裟な)
足のどの部分で着地するのがベストか、という問題だ。
シューズを選ぶ時、その人の着地方法が重要になる。
着地方法は主に3つに分類されている。


・踵(かかと)からの着地(ヒールストライク走法)
・足裏全体でフラットに着地(ドラマ陸王でもおなじみのミッドフット走法)
・つま先側(つま先ではない)で着地(フォアフッド走法)


一部のエリートランナーを除く多くは、ヒールストライク走法で走っているのはよく知られたことだ。
オレもおまえもヒールストライクだ。踵からの着地だ。よっぽど意識してフォームを変えてない限りそうだと思う。

オレなんかは気持ちとしては足裏全体でフラット着地するように心掛けているんだけど、その姿を写真で見てみると、おもいっきり踵から着地している。
もう、どっからどうみても完璧に踵着地だ。はずかしいくらいに踵だ(別にはずかしくねーだろ)

もちろん、エリートランナーだって踵着地は多い。だから別にそれが悪いというわけでもないのだろう。

そして「大迫傑」はといえば、完璧なフォアフッドだ。つま先側から着地している。
踵はほとんど地面に付かないほどの完璧なフォアフッドだ。
その他、最近このナイキの厚底シューズを履いている外国選手もフォアフッド走法ということだ。

そこからなにかが見えてくるよな?な?


踵着地(ヒールストライク)には薄底

踵から着地するということは、進む方向と逆の力が脚にかかってくるのは想像できると思う。
厚底シューズ、要するに踵部分のソールがなんかデカいシューズを履くと、その逆方向の力、抵抗が大きくなるということだ。着地する位置も体の真下がいいとされるのに(諸説あります)体より前側で着地することになり、それによっても脚にかかる抵抗が大きくなる、と。

厚底の方が脚にケガをしやすい(諸説あります)という理由のひとつにそれがある。

でも、厚底でクッション性能が高い方が脚を保護できるんじゃね?そう思う人もいると思う。
まぁ、メーカーもそう考えるからそういうシューズもあるのだろう。

だけど、その辺を調べていくと驚くべき事実を知ることになる。

「クッション性能が高い方が脚のケガが少ない」ということを証明するデータがどこにもないというんだ!
マジかよ?

じゃ、なにか?メーカーはなんとなくクッションあったほうがいんじゃね?
とか言っててきとーにシューズ作ってるってのか?まさかな。

信じるか信じないかはアナタしだい!(笑)
ま、ググッてみればそれらしき記事を見つけるのは簡単なので、興味ある人は調べてみてね。


速く走るためにも薄底

脚の力を、進む力を効率よく地面に伝えることを考えればすぐにわかるだろう。
脚と地面の間にクッションが少ない方が効率がいいに決まっている。

だから薄底だ。


まとめ

キミが「大迫傑」でないなら、完璧なフォアフッド走法を身につけていないのなら「薄底」シューズを選ぶのがベターもしくはベストだろう。

フォアフッド走法あっての「厚底」シューズだ。

って、まとめたいところだが、最近ではマシュマロのようなやわらかいクッションで人気の厚底ソールシューズ、「ホカオネオネ」なんかもあるしね。




ホントに「厚底」ブームがやってくるかもしれないな。
その時はその時だ(笑)


最後に、長年ランニングシューズの研究をしてきた人の言葉を紹介しておこう。
バイオメカニクスの権威、カルガリー大学のベンノ・ニグ教授(誰だよ)の言葉だ。

「シューズを選ぶ時、気にすべきことはただ一つ。快適かどうかだ」

だって。



関連記事「【マラソン初心者~サブ4】のためのランニングシューズの選び方」


オレのオススメはやっぱりこのシューズ

関連記事「Onクラウドフローとはどんなシューズか」




今度はこうきたか(2018.1.18追記)

靴職人と聞いて誰を思い出すだろうか?
貴乃花の息子?そうそう、イタリアに単身修行に行ってね、今では注文しても1年待ちなんだってね。

オレもウイングチップ注文しようかな、ってばかやろう。

革靴の話じゃない。ランニングシューズの話だ。
ランニングシューズの靴職人と言えば、三村仁司だろ。

伝説の靴職人だ。
元はアシックスにいて、Qちゃんや野口みずきのシューズを手掛けていたことでも有名だ。
なんでも、去年放送のテレビドラマ「陸王」の中の伝説のシューフィッター村野のモデルだとかなんとか。
ま、それはいいんだが、アシックスを定年退職後はアディダスと組んで「アディゼロタクミシリーズ」の開発に携わったとか。すげーな、おい。

で、今はニューバランスと手を組んでシューズをつくっているというんだが。
たしかに、今年(2018年)箱根駅伝みてたらCMに出てたもんな。

箱根駅伝では、その三村が手掛けたニューバランスのシューズを3名ほど履いていたようだ。
前日のニューイヤー駅伝では、もと箱根駅伝ランナーの新旧の山の神もそれを履いていたんだって。
今井と神野だ。

絶対的な信頼があるんだろうな、三村シューズ。

で、今年の箱根駅伝の話題といえばナイキの厚底だ。多くの選手がナイキの「ヴェイパーフライ 4%」「ズームフライ」という厚底シューズを履いてレースに臨んでいたのは、ランニングに興味がある人はもう知っているだろう。
テレビ画面を見ながら「厚底始まった・・」そう思ったんじゃないだろうか。

箱根駅伝でナイキの厚底、210人中39人!も履いていたんだって!

箱根ランナーが履くなら自分も厚底履いてみたいな、そう思う市民ランナーも多いのではないか。
やっぱ時代は厚底だよな、って。

だが、ちょっと、待った。

2018年1月17日のヤフーニュースに
三村仁司のインタビュー記事があったんだ。
伝説の靴職人、三村仁司が厚底シューズについてこう言っている。


「はっきりいって反対。キックするときクッションありすぎると早く疲れる。悪いとは言わないが、足首が痛くなる要素が大ですよね…」

やっぱり薄底の方がいいのかー。

って、どっちなんだよ!もう、なにがなんだかわからない(笑)

ただね、今ね、ナイキとニューバランスって猛烈なシェア争いしてるらしいよ。
箱根駅伝からはそういうのも見えてくるんだって。おもしろいね。

で、ニューバランスと手を組む三村の発言。その辺も関係なくはないだろうな・・・。

この三村発言に関するネット記事を発見!
詳しく知りたい方はこちらをどうぞ→BLOGOS(外部サイト)



16年ぶり日本新記録も厚底きたー(2018.2.25追記)

東京マラソン2018でついに日本新記録がでたー!2時間06分11秒!
設楽悠太すごい!

で、履いてたシューズは・・・



これはナイキのヴェイパーフライ 4%だな。

ナイキ公式サイトはこちら

もう、ナイキの厚底の勢いがとまらない。
ちなみに東京マラソン2018の女子の優勝はベルハネ・ディババで、こっちもシューズはナイキの厚底だったね。

これはエリートランナーは試したいだろうな、ナイキの厚底。
なんせ16年ぶりの日本記録を叩き出したシューズだ。もちろん、ランナーの力があってこそだが、そのレベルの選手がこぞって選んでるわけだからね、ナイキの厚底。

オレは、まぁ、そのレベルにはないので高みの(低みの)見物といこうかな(笑)

今後どうなるんだろう、薄底VS厚底。楽しみだね。


第95回箱根駅伝はナイキの勝利(2019.1.3追記)

第95回箱根駅伝(2019年)の一番の注目ポイントはもちろん「青山学院大学5連覇なるか?」だったと思う(結果、東海大学が総合初優勝!)
そして走ることを趣味にしているランナーならば、もう一つの注目ポイントがあったと思う。注目ポイントっていうか、テレビ画面を見ていると「あのシューズ」を履いている選手がやけに多いことに気づいたと思う。

ナイキの厚底シューズ「ズーム ヴェイパーフライ 4%」だ。

どのくらいの選手が履いていたかというと・・
出場23校で
10区、230人の選手のうち95人!全選手の4割ナイキの厚底シューズだったという。
ナイキの公式発表だ。
箱根駅伝ナイキ厚底
ナイキ公式サイト(外部サイト)

この結果から
第95回箱根駅伝の勝者はナイキだった、とある側面からは言えるのではないか。

優れたランニングシューズであることを疑う余地がない。
箱根駅伝を走るトップアスリートの4割が選んだのだから。

もちろん、その走るフォーム、その他によって合う合わないはあると思う。
ただ、ランナーであれば誰もが一度は試してみたいシューズになったことは間違いないだろう。

恐るべし「ズーム ヴェイパーフライ 4%」

ちなみに「4%」のネーミング由来は、ナイキの従来のシューズに比べてランニング効率が標準偏差で4%改善する、というコロラド大学の研究結果があるそうだ(でたー!コロラド大学)

ただ、「ズーム ヴェイパーフライ 4%」は品薄状態が続いている(2019年1月22日現在)
「ナイキの厚底シューズ」をすぐに手に入れたいならなら「ズームフライ フライニット」だろう。エリートランナー向きの「ズーム ヴェイパーフライ 4%」とはソールの素材や補強プレートの素材が違うということだが、近い機能はあるし、一般的なランナーには扱いやすいそうだ。
値段も「ズーム ヴェイパーフライ 4%」28,080円に対して「ズームフライ フライニット」17,280円だ(2019年1月22日現在)

「厚底シューズ」に不安がある人は「ズームフライ フライニット」で試してみる方がいいかもしれない。




関連記事「2019年第95回箱根駅伝(往路)を見て思ったこと」

関連記事「サボりランナー界に衝撃!Onクラウドウォータープルーフ発売」

関連記事「店員のアドバイスを信じる?ランニングシューズ選びは難しい」









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コメント

 コメント一覧 (1)

    • 1. 匿名
    • 2017年12月24日 20:44
    • ホカオネオネではなく、ホカワンワンですよ
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