
ランニングを始めたのなら、いつかはマラソン大会に出てほしいと思う。
もちろん、大会に出なくたって一人黙々と走ることで満足を得られる人もいるだろう。
それならそれに越したことはない。
大会に出るとなれば、時間に制約はあるしお金はかかるし。
実際にオレは、ランニングを始めて3年くらいは大会に出ていなかったからね。
「健康のため、体力づくり」みたいな大ざっぱな目標で走っていただけだ。
それでも、いい趣味をみつけたなと思って楽しく走っていたものだ。
いや、もし競技として、だから完走タイムを追い求めるとしても、今は大会に出なくたってそれは可能だ。
GPSウォッチやスマホのアプリで簡単に正確な距離やタイムを計測できる。
だけど、断言するけど、一人で走るより大会に出た方がいいタイムを出せるに決まっている。
緊張感、とか周りのランナーに引っ張られる、といった理由もあるが一番は「応援」だ。
一人で走ることと大会で走ることの一番の違い。
それは「応援」があるかないかだ。
ランニングを始めたのなら、せっかくだ、この「応援」されることを体験してほしい。
レース後半、苦しい時の沿道からの応援。
それに今まで何度助けられたことか。
和太鼓のパワー
「和太鼓」に対してどんなイメージをもっているだろう。古臭い、とか。ダサい、とか。どちらかといえばマイナスなイメージを持つ人が多いのではないだろうか。なんか町内会のお祭りごとで小学生がドンドコドンドコやってるやつだろ?的な。
ドンドコをバカにしないほうがいい。
レース後半。苦しい。設定したペースを守ることができない。もう歩こうか。
そう思った時、遠くからドンドコドンドコ聴こえてくるんだ。
ドンドコドンドコドンドコドンドコ
見れば地元の小学生だろうか、中学生だろうか、はっぴを着た少年少女の和太鼓集団がドンドコ応援してくれている。せっかくの日曜日だというのに(それは言わないの)
そのリズムはオレの脚に乗り移り、一歩また一歩と歩を進めてくれる。
そのビートはオレの心臓に乗り移り、束の間疲れを忘れさせてくれる。
ドンドコドンドコドンドコドンドコ。
力強いリズム&ビート。
もしかしたら太古の人類もこんな力強いリズム&ビートを奏で、厳しい自然環境の中を生き抜くために自分たちを鼓舞していたのではないだろうか。思わず遠いいにしえに想いをはせてしまう。
太鼓だけに。
やかましいわ。
冗談はさておき。
オレはこの和太鼓の応援が大好きだ。ある程度の規模の大会では必ず登場してくれる。
少なくともその和太鼓集団の目の届く範囲でオレは歩くことはできない。応援を無駄にしたくない。
せっかくの日曜日に(言うなって)、もしかして嫌々呼び出されてやってる人もいるかもしれないけど(言うなって)でも、そのドンドコはオレの胸に響く。歩くわけにはいかない。
いつも力をもらっている。
いつかは大会に出て、この和太鼓応援を体験してほしい。
ハイタッチのパワー
オレなんかがタッチしていいのか躊躇してしまう時はある。汗まみれの汚ねーオッサンがハイタッチしていいものかと。「ハイタッチで元気出して!」
なんていう手作りのプラカードっていうかフリップていうの?そんなのを持って応援してくれる人が、沿道にずらーっと並んでいる時があるんだよ。
オレはそういうの得意な方じゃないから照れるけど、でも、ハイタッチするとすんごい元気でるよね。
あと、いつだったかな。なんかのマラソン大会のゴール地点の競技場入り口に千葉ちゃんいてさ。
ゲストで来てたんだよ、千葉真子さん。
まさかそこにいると思わなかったから、ビックリして。
で、みんなとハイタッチしてんの。もちろん、オレもハイタッチしたよね。
もう、そのあとはヒャッホーっつって、脚もちぎれんばかりにラストスパートしたよね。
あと、忘れられないハイタッチがもう一つあったわ。
オレが初めてフルマラソンを完走したレースだ。毎年6月に北海道は千歳市で開催される千歳JAL国際マラソンでの出来事だ。
この大会は学生さんのボランティアが多いことで有名だ。いろんなところで学生さんがスタッフとしてがんばってくれている。
それはゴール後だった。
ゴール後のスポーツドリンクを配っている男子学生が、照れくさそうに小さな声で「お疲れ様でした」つって手のひらをオレに向けたんだ。
オレも照れながら小さな声で「どうも」とか言いながらそっとハイタッチ。
照れた男子学生と照れたオッサンの静かなハイタッチ。
少々滑稽なシーンかもしれないが、初めてフルマラソンを完走した喜びも重なって、オレは涙が出そうになったんだ。出なかったけど(言うなって)
いつかは大会に出て、このハイタッチ応援を体験してほしい。
一斗缶のパワー

なんだよいきなり、そう思ったかもしれない。
せっかく感動的な話が続いたのに、一斗缶ってなんだよ、って。
聞いてほしい。
今年の6月に奥尻ムーンライトマラソンってやつでフルマラソンを走った時の話だ。
関連記事「第4回奥尻ムーンナイトマラソンを走ってみた」
この大会はさ、沿道のあたたかい応援がよく知られているんだ。
確かに走ってみると、島民あげてのその応援はあたたかみがあって熱心で歓迎してくれているのが伝わってきたんだ。
なんだけどさ。
ある場所で応援してくれてた何人かのババァがさ。
あえて愛情を込めてババァって呼ばせてもらうけど、そのババァどもがさ(ども言うな)
一斗缶をなんかの棒でガンガン叩いて応援していたんだ。
「ほら、走れ走れ!」的に(笑)
ガンガンガンガンって。
走れ走れガンガンガンって。
サビで茶色くなった一斗缶をなんかの棒でガンガンガンって。
オレは思ったね。
うるせーぞ、ババァって(愛情込めて)
全国に数多くマラソン大会があるといえども、沿道で一斗缶叩いて応援してるババァがいるのはこの大会くらいじゃないだろうか。
恐るべし奥尻島民。
いつかは大会に出て、一斗缶の応援を体験、
しなくていいなこれは(笑)
まとめ
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