
ランニングしているとき、人を気軽に追い越してはいけない。そう警告したい。
その行為には様々な危険が潜んでいるからだ。
夜ランで追い越す危険
「人気のない夜道で一人で歩く女性を追い越す」このシチュエーションを想像すれば、どんな危険が潜んでいるのかわかると思う。
変質者に間違えられる危険だ。
夜の22時を過ぎていたら、そしてもし全力で走っているとしたらその危険は増すと考えた方がいい。
なぜなら、普通の人は何か特別なことでもない限り、夜の22時過ぎに全力で走らないからだ。
考えてみてほしい。
夜の22時過ぎに全力で走る人。
普通なわけがない。すでにその時点で変質者と言えなくもない。
ランニングを趣味にしている男のオレでさえ、そんな時間に後ろから全力で走っているような足音が聞こえたら身構えることだろう。
それが女性ともなれば、恐怖を感じてもおかしくない。
ヘタしたら通報される危険がある。
前方に女性を発見したら、できれば道を変えて追い越さないのがやさしさかもしれないね。
しかし、一本道だったらそうもいかないだろう。
その場合の対処法としては、まずスピードを落とすことだ。
全力はいけない。背後から聞こえる全力の足音ほど恐怖を感じさせるものはない。
そしてできるだけ、左右どちらかに距離を置いて追い越すのは言わずもがなだが、近くまできたら咳払いの一つでもして存在をアピールしよう。そっと背後から近づいてるわけじゃないよアピールだ。やましいことは何もありませんよアピールだ。
足音も、出来るだけ「ランニングの足音ですよ」って足音にしよう。
バカやろうどんな足音だよ、そう思うかもしれない。
ほら、なんかスポーティーで軽快な足音を出すんだ。
加えて夜ランでは、黒っぽい服装も避けた方がいいだろう。
人気のない夜道を黒っぽい服で走るのは、泥棒と相場は決まっているからだ。
寒いからといって「目出し帽」をかぶって走るなんて、もってのほかだ。

その姿は泥棒以外のなにものでもない。
そんな格好をしたやつが夜道、全力で女性の横を走り抜けていったとしたら、間違いなく通報されることだろう。
「泥棒が逃げて行きました」って。
夜ランの追い越しにはそんな危険が潜んでいる。
自分より速いランナーを追い越す危険
自分より速いと思われるランナーを追い越す場合、その後で勝負が始まる危険があることはよく知られたことだ。その覚悟を持ってから追い越したい。
見た目、その雰囲気でだいたいわかると思う。走力が自分より上なのか下なのか。
無駄のない引き締まった体躯がそうだろうし、日焼け具合がそうだろう。
オレの場合、経験的に全身アンダーアーマーで固めてるやつは要警戒としている(笑)
俗にいう「意識が高い」ってやつだ。
アンダーアーマーで固めてるやつはランニング意識が高いに決まっている。
※ただのやっかみです。
その時のオレの服装にも問題はあったんだ。
イモくさい格好で走っていたんだ。洗濯のローテーションがうまくいっていなかったと言い訳させてくれ。オレだってニューバランスのウェアでかっこよく決めてるときだってあるんだ。
だけど、その時はイモくさい格好で走っていたんだ。
どこぞのマラソン大会の参加賞でもらったクソダッサいTシャツに500円くらいで買ったランパンを履いていたと思う。
前をアンダーアーマー野郎が(野郎言うな)走っていたんだ。河川敷の一本道だ。
その筋肉質なふくらはぎから、サブ3.5はかたいと見た。
だけどその時は、オレの走りたいペースよりちょっと遅いペースで走っていたんだ。
その理由はわからない。
その日はスローペースでの調整だったのかもしれないし、すでに20キロ走っていたのかもしれない。
とにかく、オレの走りたいペースよりちょっと遅かったんだ。
その差はみるみる縮まる。
どうするオレ?自分に問いかける。
ペースを落として後ろを付いて行くか?いや、まだ5キロ以上距離は残っている。出来ればこのペースで追い込みたい。
じゃあ、追い越すか?
うん、それしかなさそうだが、勝負が勃発するニオイがする(笑)
このイモくさいオレに追い越されて、アンダーアーマー野郎が(野郎言うな)が黙っているだろうか。
それはないな。プライドが許さないはずだ。
絶対追いかけてくる。
だとすれば、オレにだって意地がある。あと5キロ逃げ切れるだろうか。
しばらく後ろを付いて行って呼吸を整える。
よし行くか。
スピードをあげる。キロ4分40秒でいくことを決める。
サブ4ギリ男のオレにとってはそのスピードはけっこうキツいが、うまくいけば追いかけてこないかもしれない。できればそうしてほしい。しばらく行ったらスピードを緩めたい。
しかし、やっぱりきた(笑)
後ろからはっきりと足音が聞こえる。
おまえ、さっきのペースはどこいったんだよ。なんで付いてくるんだよ。
理由ははっきりしている。
オレはイモであいつはアンダーアーマーだからだ(笑)
やっぱ、プライドってあるんだね~
でも、負ける訳にはいかない。
追い越す時はそのポジションを死守する覚悟を持つべきだ。
だって追い越した後、その人にまた追い越されたらクソダサいでしょ(笑)
まぁ、その時はなんとか逃げ切ったのだが、かなりキツかった。いいトレーニングではあったけど。
でも、無駄な争いは避けたいものだ。
自分より速いランナーを追い越す時、そこに勝負が勃発する危険が潜んでいる。
信号待ちの危険
信号のある街中を走る場合、むやみに前を走るランナーを追い越してはいけない。なぜなら、すぐその先の赤信号でまた並んでしまうからだ。
あの気まずさはなんだ。
追い越す場合は、先の信号の変化を読みながらスピードを調整したい。
できれば追い越した後、青の点滅ギリギリで横断歩道を渡りたい。
後ろのランナーを赤信号にトラップさせる作戦だ。
街中を走る場合、赤信号で何度も同じ人と並んでしまう危険が潜んでいる。
まとめ
追い越しに潜む様々な危険はわかってもらえただろうか。こう思った人もいると思う。
おまえ、そんなこと考えながら走ってて疲れね?
うん、すごく疲れる。
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コメント
コメント一覧 (4)
とある検索からこちらのブログにたどり着きました。
大爆笑しながら読みました!追い越しバトル、ランナーあるあるですよね(笑)
他の記事もホントに面白くて最高です!もっと早くたどり着きたかったーヽ(´▽`)/
これからも楽しみにしています♪
大爆笑してもらえたなんて、うれしいかぎりです。
笑ってもらうために書いてるブログなので(笑)
これからも、たまーにのぞいてみてくださいね!
追い越した途端、さっきまでゆっくりだった人が突然スピードを上げてくるんですよね(笑
別に競争したい訳ではないのに、こちらもちょっとだけ負けたくないって気持ちにもなります(笑
ランニングあるあるですよね(笑)
いつも前を走る人が、ちょっとだけ自分よりペース遅いんですよ。
できれば追い越したくないけど、このままのペースだとちょっとな、って。
でも「ちょっとだけ」しか遅くないから、追い越すときけっこうパワー使ってすごく疲れて。なにやってんだろって(笑)