5本指ソックス
「ランニングの技術」と聞いて、まず思いつくのはランニングフォームだろうか。

カカトから着地するのがいいのか悪いのか、とか。腕の振りはこうだ、とか。
呼吸法なんてのもあるかもしれない。2回吸って2回吐く、なんて謎の呼吸法を誰しも聞いたことがあるんじゃないだろうか。
「スッスッハッハッ」てやつだ。2回吸って2回吐く、だ。
2回吸って1回吐く、なんてバリエーションもあるらしい。「スッスッハーッ」って。

しまいには4回吸って4回吐くなんてもあるというんだから驚く。
「スッスッスッスッハッハッハッハッ」

できるわけねーだろ(笑)

ランニングフォームも呼吸法も確かに大事だ。
でも、オレはそれよりもなによりも、まず今自分が「キロ何分ペースで走っているのか」がわかる感覚を身につけてほしいと思う。

「ペースを感じる技術」とでも言えばいいだろうか。

それは己を知る、ということでもある。

まずは己を知る

まずは己の実力を知ってほしい。
今の自分は「1キロを何分で走れるのか」を知ってもらいたいんだ。

なぜなら、この後のマラソン人生(大袈裟)何かにつけ「キロ何分」が付いてまわることになるからだ。
全ての事で「キロ何分」が軸になると言ってもいいほどだ。
走るたびに「キロ何分」を意識しなければならない。


例えばガソリンスタンドの前を通るたびに、ガソリンの値段が「リッターいくら」なのかを毎回チェックするように。

己を知る方法

簡単だ。スマホアプリかGPSウォッチで測ってみよう。
自分は今「キロ何分」で走っているのかを。

スマホアプリで計測

スマホにアプリを入れるだけだ。十二分な機能を持ったランニングアプリがたくさんある。
距離とペースを計測できるものならなんでもいい。

ちなみにオレが使っているアプリは「Runtastic(ランタスティック)」というやつだ。
無料版でも距離とペースは計測できるのでそれで十分だ。

これね
ランタスティック公式サイト
「Runtastic(ランタスティック)公式サイト」


あと他に有名どころだったら「RunKeeper(ランキーパー)」とかかな。
ま、なんでもいい。使いやすいのを見つけてほしい。



GPSウィッチで計測

今後本気でマラソンに取り組みたいのなら早めにGPSウォッチを買うことをオススメする。

やっぱりね、過酷な状況(天候とか体力的にとか)で走るようになるとスマホの画面見ながら走るのって、なかなか難しいと思うんだ。ランニング用のスマホホルダーとかもあるから、やれなくはないんだろうけど、でもやっぱりGPS腕時計のほうが走りの支障にならないと思うな。

安いとこだとこの辺かな。一万円しないで買える。



安いとこだとこの辺かな、なんてかっこつけてるけど、オレが使ってるのバリバリこの時計だからね(笑)
これのブラック。

トレーニング時にはまったく問題ないんだけど、でもバッテリーが4時間ちょいくらいしかもたないみたいだから、フルマラソン用には心細いかも。

オレみたいにフルマラソンをサブ4で走れるなら問題ないけどな!!(うるせーバカ)
いや、オレもそろそろもうちょい高いの買おうとは思ってるんだよ(なんの言い訳だよ)

ま、でもGPSウォッチ入門にはこれで十分。



常に意識してほしい

スマホアプリやGPSウォッチを使って、走る時は常に「キロ何分」を意識してほしい。
それによってレースの攻略法を考えやすくなるからだ。

例えばフルマラソンでサブ4を達成したいのなら、単純計算でスタートからゴールまでキロ5分40秒で走る必要がある。

それに対して自分の走力はどうだい?
普段のトレーニングでキロ5分40秒で走り続けるのが楽勝なのかどうなのか。
それによって、目標タイム設定が変わってくると思う。

とにかく常に「キロ何分」を意識してほしい。

それは「今日はタラタラてきとーに走るか」って時もだ。
タラタラ走ってもキロ7分超えないんだな、キロ7分ってけっこうおせーんだな、とかいろいろわかってくる。


「キロ何分」は日常に入り込んでくる

ところが、だ。
走る時に「キロ何分」を意識するのは大切なことだが、あまりに意識しすぎるのも問題だ。

「キロ何分」を甘く見ないほうがいい。

「キロ何分」はいつの間にかランナーの日常に入り込んでくる。
それはもう、ランナーがかかる病気と言っていい。

「キロ何分」病だ。

たとえば、あいさつ。
マラソン大会で知人ランナーに会ったとしよう。その時のあいさつは「こんにちは」ではない。

「キロ何分?」だ。


な、わけねーだろ。まぁそれはウソだが(笑)

例えば飲み会の席。
2次会の店を探さなければならない。今の時代ならスマホで探せば手っ取り早い。目的の店がみつかるとマップだってすぐに表示される。
同時に現在地からの距離も表示されるだろう。

「ここから1キロ先だってよ」

「えー、けっこう遠いな」そんな声が聞こえてくるはずだ。
そんなときマラソンを趣味にしているやつが言うんだ。

「キロ5分で行けば5分で着くでしょ。近い近い」
なんてね。

「キロ何分」病だ。

じゃなにか、オマエは酒の入ってるその体で2次会会場まで走っていくってのか?
冗談はオマエの5本指ソックスだけにしとけよ。

いや、ディスってないよ5本指ソックス。マラソンの時はいいんだよ。
飲み会にまで履いてくることはないだろ、5本指ソックス。

とにかく「キロ何分」で考えなければ気がすまないんだ。

ある者は逆の換算もする。
例えば観光地だ。
「ここからなんとか資料館まで徒歩20分」の看板を見るやいなや換算する。
「徒歩つったらキロ10分くらいか、20分ってことはここから2キロ先ってとこだな」

「キロ何分」病だ。

「日本からアメリカまで9000キロか」
「じゃあ、キロ5分で走れば・・」

ってバカやろう、それを換算してどうするってんだ。
寛平ちゃんよろしくアースマラソンでもすんのか?
そもそも、オマエそんな長い距離をキロ5分で走れるわけないだろう。フルマラソンでもヒーヒー言ってるのに。

「キロ何分」病だ。


今後、しつこく「キロ何分」言うやつがいたら、足元を見てほしい。
きっと5本指ソックスを履いてるはずだ。






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コメント

 コメント一覧 (2)

    • 1. まことと
    • 2018年11月21日 12:40
    • 5 私はjognoteというスマホアプリを使っています。他のアプリも同じかもしれませんが、webサイトと連動していて、自分の練習記録を振り返るのに便利です。あと私はいつも音楽をスマホでかけながら走っているのですが、1キロ経過ごとに音楽に割り込んで距離と直近のペースを音声で教えてくれるのも便利です。

      来春の初フルマラソンでサブ4を狙っているのですが、他記事も大変参考になりかつ、楽しく読ませて頂きました。15キロビルドアップを1つの指標に頑張ってみようと思います!
    • 2. シブケン(管理人)
    • 2018年11月21日 13:35
    • まこととさん
      jognote評判いいですもんね!音声ガイドはよさそう!
      私はRuntasticを使ってたんですけど、結局GPSウォッチのみにしてアプリ使わなくなったんですよ。そしたら「どうしたんだ!走らないのか!」みたいなメールがオニのようにくるようになって・・英語だから詳しくは何言ってるかわからないんですけど。そろそろアンインストールだな(笑)
      15キロビルドアップ走はホント走力つくのでがんばってください!
      私も最近はほぼそれしかやってません。それだけじゃダメなんでしょうけど(笑)なんとかなってます。いや、なってないかな。
      お互いがんばりましょう!
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